川崎鶴見鉄道録

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「DENCHA」に乗って若松線を旅する その2 2021GW 西日本遠征⑩

前の記事はこちら。

 

BEC819系「DENCHA」に乗って若松線を乗り通し、筑豊本線の起点駅である若松駅へとやってきました。

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若松駅からは新幹線に乗るため小倉駅へと戻るのですが、今回は若松線を折り返すのではなく別のルートで移動します。

若干時間もあるので、下車するついでに若松駅を見物することにしました。

 

まずは駅舎をパチリ。

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かつての若松駅は、日本有数の採炭地である筑豊炭田から鉄道で輸送した石炭を船へと積み込む中継基地として機能し、多数の側線群も抱える一大貨物駅として大いに賑わっていたそうです。

しかし石油へのエネルギー転換後は、北海道の石狩炭田と根室室蘭本線と同様に衰退の道をたどり、現在は旅客のみのローカル線へと姿を変えました。

現在の若松駅は行き止まり式の簡素な平屋建ての駅舎で、駅周辺も住宅地へと変わりかつての活気はほぼ失われています。

 

駅舎の中の様子。

まずは改札口から。

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若松駅業務委託駅となっており、一応窓口もありますが6:30~8:30の2時間だけという、もう無人駅でいいんじゃね?と思うヤル気の無さです・・・。

 

駅構内には、かつての栄華を伝える展示も行われています。

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在りし日の写真や石炭輸送用のホキの模型、さらには本物の石炭も展示。

また現在の若松駅はジャズで町おこしをしているらしく、それに関する展示なんかも行われていました。

 

さらに駅構内には、折尾駅の名物駅弁「かしわめし」の調製元である東筑軒の立ちうどん店も営業していました。

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食べたい気もしたのですが、時間が微妙過ぎたので今回は見送りました・・・。

 

続いては駅前広場へ。

こちらでもかつての栄華を伝える展示があるのですが、そのメインがこちら。

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かつて存在した若松機関区に所属し、筑豊本線の貨物輸送に従事した9600形19633号機が静態保存されています。

 

しかし若松駅はすぐ横に海があるため、屋外静態保存には最悪ともいえる環境であることも影響し、哀れに思うほどボロボロな状態です・・・。

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見るからに全く管理・手入れされていないのがわかります。

9600形は門司港九州鉄道記念館をはじめ福岡県内にも多数保存されているので、いずれ解体されてしまいそうな気がします。

 

その横には、若松駅操車場跡の記念碑が建立されています。

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貨物オタクとしては、全盛期の姿を生で見てみたかったですね。

 

といった感じで若松駅見物はおしまい。

このあとは小倉駅へ戻るのですが、その戻る手段こそが前々から行きたかったスポット3つ目でございます。

実はそのスポットは鉄道では無いんですが、その訪問記は次回へ続きます。