川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

「ベタ踏み坂」江島大橋 2021真夏の山陰遠征⑬

前の記事はこちら。

伯耆大山駅を後にして米子市から境港市へと北上し、続いては当ブログには珍しい非鉄な一般的観光スポット?へと移動します。

 

やってきたのは江島大橋という場所です。

この橋は鳥取県境港市島根県松江市の中海に浮かぶ江島を結んでいますが、大半の方は聞いたことがない橋だと思います。

私自身も今回の旅まで「正式な」名前は知りませんでした。

 

「正式な」という前振りからあだ名が存在することはお察しかと思いますが、そちらのほうは結構有名であります。

橋の下にある案内看板にも、公式なあだ名として記載されておりました。

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江島大橋は通称ベタ踏み坂と呼ばれ、ちょっとした観光地となっています。

 

ベタ踏み坂を一躍全国区にしたのが、ダイハツの軽自動車「タントカスタム」のこちらのCM。

そのあまりにインパクトのある姿に、放映当初は「架空の橋」と勘違いした人もいたそうですが、本当に実在する橋でロケが行われたのです。

ここも前から一度来てみたかったスポットだったので、撮り鉄の合間に立ち寄ってみることにしました。

 

というわけで、境港市側の入口にやってきました。

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CMが撮影されたのは江島側で、境港市側はいたって普通の道路です。

 

私も橋を渡り、CMの舞台となった江島側の入口へ。

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たしかに空高くまで続くかのような長い坂となっていますが「そんな急じゃなくね?」という印象・・・。

この橋は「普通の道路」なので、冷静に考えればCMにある崖みたいな急坂なわけはなく、原付ならともかく自動車ならぶっちゃけベタ踏みなんかせずとも余裕で登ることが出来ました(笑)。

 

じゃああのCMは合成か?と言うとそうでは無く、ある意味映像のマジックとでもいえる手法で撮影されたもの。

CMのカメラと同じ、橋から続く道路の突き当りから望遠レンズで撮ると・・・

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先ほどは緩い上り坂だったのが、大迫力の急坂へと変貌しました!!

 

写真や映像に詳しい方ならお分かりだと思いますが、これは望遠レンズによる「圧縮効果」を利用して撮影したもの。

望遠レンズを使って遠くから撮影すると、写真の奥行方向が縮まって見える現象を応用して坂の斜度を強調しているので、それゆえに肉眼ではCMのような急坂に見えないので望遠機能があるカメラが必要という落とし穴?があるため、ご訪問の際にはご注意くださいませ。

それとここから撮影すると絶対に電線が入ってしまうのですが、CMでは道路標識と信号以外は映り込んでおらずスッキリしているので、そこは見苦しいからか消す修正をしていると思われます。

 

今度は下から橋を見てみることに。

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江島大橋は大型船舶も通れるように中央部の高さは44.7mもあり、江島側は頂点まで直線で一気に駆け上がる構造となっているのがベタ踏み坂を生み出した要因と言えそうですね。

 

ちなみにこの橋、歩道が設けられているため歩いても渡れます。

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車から眺めてもちょっと怖かったので、歩道だとさらに怖いでしょうね・・・。

 

それと境港はロシアとの航路もあるのか、今話題?のロシア語表記があったのが意外。

北海道稚内市でも道路標識にロシア語表記があったりしますが、稚内以外でもあるのは初めて見た気がします。

 

といった感じで「ベタ踏み坂」観光はこれにて終了。

CMが放映されてから8年ぐらい経つみたいですが、私以外にも見物客が3~4グループいたので、すっかり観光スポットとして定着しているようであります。

撮り鉄の合間の息抜きにでもお越しくださいませ。

 

このあとは伯備線に戻り、本日最後の「やくも」撮影へと参ります。