川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

常磐線でE501系を撮る 2021夏の東北遠征②

前の記事はこちら。

石岡駅近くで「安中貨物」を撮影した後は、引き続き常磐線を北上します。

 

まずは普電で水戸駅まで移動。

 

水戸駅からいわき行きに乗り換えるのですが、その乗り換えた車両こそが今回の主役でございます。

今回のお目当ては「交直流版209系」ことE501系であります。

E501系は403系・415系が担っていた常磐線中距離電車の置き換え用に開発された通勤車両ですが、オールロングシートやトイレ未設置などの構造が中距離運用に向かないと判断され、基本・付属各4本ずつのわずか60両で製造打ち切りに。

その後E531系が開発され常磐線中距離電車の主力となったことから、E501系は水戸線常磐線水戸以北のローカル輸送用として転用されることになり、現在は土浦~いわきでのみ運用されています。

 

そんなことから、E501系は「乗ったことはあるけど撮ったことが無い」存在で、兼ねてより1度撮影しておきたいと思っていた車両でした。

なかなか水戸まで撮り鉄しに来る機会も無いので、今回は駅撮りながらE501系を撮影しつつ常磐線を北上することにいたします。

 

というわけでいわき行きの列車に乗り込むのですが、実は乗車電であったK704編成は会いたいけど乗りたくない車両だったのです・・・。

E501系の行先表示器はもともと幕式なのですが、近年LED式に換装が相次いで実施されており、幕式で残るのは基本編成がK704編成1本のみ、付属編成がK751、753、754編成の3本という状況。

このうち基本編成で残り1本となったK704編成を一番撮りたかったですが、旅程の都合上撮り鉄に割ける時間的余裕があまり無いので、運用入りはしてほしかったけど乗車電としては避けたかったのです・・・。

ただ運用を調べたところ、いわきから戻ってくるところをギリギリ撮影出来そうだったので、なんとか目的は達せそうで一安心でした。

 

というわけで、そんなK704編成に揺られて水戸駅を出発。

最初の撮影地である十王駅で下車します。

 

まずは十王駅のエキセンで1回目の撮影を敢行。

練習電の特急列車から。


20M「ひたち20号」

十王駅は島式ホームですが、終端までホーム幅が広く、かつ下り線側が膨らむ線形となっているため、上り列車はストレートで綺麗に編成写真を撮ることが出来るので、少なくとも顔の部分では被りが発生しないことから、心理的に安心感があるのでオススメな場所と思います。

ちなみに撮影したE657系K14編成には、当時行われていた「東北デスティネーションキャンペーン」の宣伝ラッピングが施されていたようです。

 

続行でお目当て1本目。


570M

この列車には方向幕がLED式に換装されたK703編成が充当されていました。

ただLEDの点灯周期まで頭が回っておらず、1/1250で切ったので表示が思いっきりぶった切れております・・・。

 

これにて十王駅での撮影は終了し、下り電車で再び北上します。

今度はE531系の付属編成が充当されていました。

 

続いては3駅先の磯原駅で2回目の撮影をします。

移動した理由は構図を変えたかったのではなく、南中郷以北に移動しないと目的地までの最終電車に間に合わず、かつこの2点間移動が最も撮影効率が良かったから。

電車移動での撮影はお手軽な反面、撮影場所の自由度や移動時間がシビアになりがちなのが難点ですね・・・。

 

こちらでも特急で練習を。


22M「ひたち22号」

磯原駅は中線があった名残で上下線間が広くサイド気味に構えられ、かつ後ろが10両編成だといい具合に収まるカーブとなっているので、普通のストレート構図に飽きたらオススメの場所。

ただサイド気味に構えるがゆえ、高速シャッターを切るかズーム流しをする必要があるので、露出が少ない条件ではちょっと面倒かもしれません。

 

でもって本番。


572M

この列車にはE501系トップナンバーのK701編成が充当。

今回はLEDを切らさないため1/500に落としたのですが、LEDの輝度が低い&西日直撃により、等倍に拡大しないと読めない仕上がりになったので、ブログ的にはあまり意味がありませんでした・・・。

 

これで磯原駅での撮影は終了。

電車に乗り込もうと思いホーム中ほどに移動すると、ちょっと気になったものが。

前述した通り磯原駅は中線が撤去されているのですが、そのスペースを利用して中心に一本だけ立てて複線分の架線を支えるタイプの架線柱が立ってました。

このタイプの架線柱はたまにありますがブラケットは見たことが無い形状でだったので、おもわずパチリと記録しておきました。

 

 

・・・のは良かったんですが、カメラを降ろしたとたんに腹に激痛が!!

なんだ?と思ったら、撮影している隙にシャツの中にアシナガバチが入り込んでいたらしく、刺されてしまったようです・・・。

常に飛んでいるとは思えませんが、磯原駅訪問の際はハチにご注意ください (^_^;)

 

そんな理外過ぎる傷を負ったところで、さらに北へ向かいます。

こちらにはE501系付属編成のK754編成が充当されていました。

 

常磐線高萩駅以北まで来ると、普電は5両でもガラガラです。

 

夕陽を眺めていると県境を超えて福島県へ入り、本日の宿泊地である泉駅に到着。

 

そして泉駅で本日最後の撮影。


576M

一番最初の乗車電であったK704編成がいわきから戻ってきたところを撮影。

しかもこの列車はE501系の所定運用で一日一本しかない土浦行き、かつこの列車はいわきを17時30分に出発するため、走行写真は陽の長い時期の高萩以北でしか撮れないので、遠方民にはかなり撮りづらい列車と言えます。

そんなレアな表示を幕式で記録できたのはラッキーでしたね。

 

ちなみにそんな状況だったからか、意外にも泉駅には6~7人の同業さんが。

ご一緒した地元の方に聞いたところ、LEDへの換装が進んだことで私と同様K704編成目当ての撮り鉄が増えているようです。

気になる方は早めに撮っておいたほうが良いかもしれませんね。

 

 

576M撮影後は駅前でレンタカーを調達。

実はこのレンタカー屋の営業時間が18時までと割と早かったのが、前述した時間的制約の要因だったのですが、無事にレンタカーを確保して市内のガストで夕食。

 

お腹を満たした後は、初日ですが疲れを癒すため温泉へ。

市内にあるいわき湯本温泉の日帰り浴場へと足を運びました。

こちらの「さはこの湯」は、公衆浴場ながら源泉かけ流しのお湯が堪能できる施設。

銭湯に近いのでサウナなどはありませんが、温泉街の外湯という趣でなかなか良き湯でありました (^o^)

 

ふやけるほど湯に浸かった後は、本日のお宿へ。

初日は貧乏旅行の強い味方「快活CLUB」で一泊。

お金の節約もありますが、翌日はド早朝出発のためゆっくり寝てられないという理由もあっての選択でした。

 

といった感じで初日の活動はこれにて終了。

次回から2日目のお話に入ります。