川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

黒磯駅直流化後の「新白河越え」 2021夏の東北遠征⑯

前の記事はこちら。

 

お昼を食べ終わり、福島駅へ戻ってきました。

なんだかんだ阿武隈急行沿線をたっぷり満喫したこともあり、時刻はすでに14時を回ってしまったので、この先は寄り道せず帰路に着きます。

 

まずは郡山行き普通列車に乗車します。

E721系1000番台も、いつのまにやら福島以南まで入るようになったんですね。

 

列車は定刻通り福島駅を発車、乗車率は座席がさらっと埋まる程度でした。

お天気もすっかり回復し、青空が広がっておりました。

できれば阿武隈急行撮り鉄しているとき、この青空が欲しかった・・・。

 

新幹線の高架が見えてきたら、1時間弱ほどで郡山駅に到着です。

 

郡山からはさらに南へと向かいますが、駅構内を見渡すと磐越西線普通列車が停車しているのを発見。

 

そしてよく見ると「あいづ」というヘッドマークが付いています。

こちらは2020年3月改正で誕生した快速「あいづ」で、同時に半室指定席が設けられたのが話題になりました。

 

この指定席、色々な意味で話題になっていたので、ちょっと見物することに。

 

車内はこんな感じ。

編成中ほどトイレ近くの1空間を指定席スペースとし、固定セミクロスシートの代わりにHB-E300系と同等の回転式リクライニングシートが4列配置されています。

区画はパーティションで簡易的ながら仕切られておりますが、やはりどこか後付け感が見えちゃいますな。

 

この「快速あいづ」ですが、古くは「特急あいづ」、2015年までは「快速あいづライナー」という列車として運転しました。

私は「あいづライナー」時代に乗ったことがあるのですが、そのときはですね・・・


2008年9月撮影

なんと583系が充当されていたのです!!

といっても、実は485系のあいづ専用編成が所定でしたが、検査入場中やほかの臨時列車に充当されるときは583系仙台車がたびたび代走しており、専用の幕も用意されていたほど。

当時はまだ「きたぐに」があった時代とは言え、快速列車ゆえ特別料金不要で583系に乗車できたので、乗り鉄には乗り得列車としてよく知られていた存在でした。

 

まあ583系は超ボーナスとしても、特急型車両を使用していた列車がE721系、しかも指定席以外は固定クロスシートとは、正直格落ち感が否めませんねぇ。

これも時代の流れと言ってしまえばそれまででしょうけど・・・。

 

 

と少し話が脱線しましたが、郡山駅からも引き続き南下します。

が、ここでもちょっとした時代の流れを感じることに。

かつて郡山駅以南の普通列車は、東北本線の交流電化区間の南限である黒磯駅まで多くが直通していましたが、2018年1月に黒磯駅構内が直流化したことに伴い、現在は新白河駅で系統分離されています。

黒磯駅直流化後、在来線で東北~関東を移動するのは今回が初めてなので、新たに誕生した「白河越え」ならぬ新白河越え」を初体験するのが、今回のちょっとした楽しみでありました。

 

というわけで列車は定刻に郡山駅を発車、乗車率は座席が3割程度埋まるくらいでした。

郡山駅発車後すぐ、郡山貨物ターミナルなんかが見えました。

 

・・・が、この後は疲れが出たことと車窓も単調だったのでほぼ爆睡 (^_^;)

実際40分くらいしかかからないので、体感的には一瞬で新白河駅に到着です。

もともと新白河駅の在来線ホームは2面3線でしたが、系統分離に伴い中線を途中で分断し2面4線へ改良が施されました。

新白河駅を挟んで黒磯方面・郡山方面の列車は、車止めを挟んで縦列停車するため平面乗り換えが可能ですが、この乗り換え方式は乗車位置によってはホーム上を長く歩かされるので、対面乗換と比較するとあまり便利とは言えません。

たまたま下の写真に松葉杖をついている方が写っているのですが、そのような方は特に負担を感じるでしょうね。

 

そして黒磯駅直流化に伴い、交直切り替えが地上方式から車上方式に変わったため、交流専用車は黒磯駅まで行くことが不可能になりました。

そのため現在この区間は、交直流車であるE531系によって運行されています。

 

そしてもう一つ大きな変化はワンマン運転が開始されたということでしょう。

従来JR東日本では、閑散路線の気動車南武支線205系など1~2両の短編成列車を中心にワンマン運転を行っていましたが、合理化の一環としてそれ以上の編成数の列車でもワンマン運転を拡大することに。

現在では相模線や八高線などでも行われていますが、その先駆けとなったのがこの黒磯~新白河E531系3000番台によるもので、それも体感しておきたいポイントでした。

 

そんな黒磯駅行きの列車も定刻に発車、乗車率は2~30%程度とガラガラでした。

ただワンマンだろうが車窓に変化は無く、この列車自体も黒磯駅北側に設けられた交直セクションを通過するために設けられたようなものなので、30分程度で黒磯駅へと到着します。

無事に交直セクションを通過して、4日ぶりに直流区間へと戻ってきました。

 

といった感じで、黒磯駅に到着です。

黒磯駅直流化後、初めての「新白河越え」を体験したわけですが、まあ面倒な乗換が1つ増えただけって感想でした (^_^;)

当然ながら列車接続は考慮されてますが、それゆえに新白河駅では縦列停車するホーム構造上、18切符シーズン真っ盛りの頃は大垣駅熱海駅のような「新白河ダッシュ」が展開されそうですね(笑)

 

このあとも普電を乗り継いで、引き続き川崎駅へと移動を進めます。

そして今回の連載も、次回が最終回でございます。