川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

鉄道開業150周年!! 記念駅名標を巡る

10月14日は「鉄道の日です。

そして存知の通り、2022年の鉄道の日1872年に新橋~桜木町に日本初の鉄道が開業して150周年となるビッグな記念イヤーとなっております。

 

そんな記念イヤーにおいて、日本初の鉄道路線である新橋~桜木町を抱えるJR東日本は特にキャンペーンに力を入れており、早いものでは春ごろから行われているものもありました。

その中の一つがこちら。


JR東日本プレスリリースより

今から150年前の開業時に設置された駅のうち、現存する新橋・品川・川崎・鶴見・桜木町各駅のホーム駅名標に特別装飾が施されています。

このプレスにある通り、2022年5月19日開始といまさら感ありありですが・・・、地元路線ということもありいつでも行けるので、私はせっかくなら鉄道の日に合わせていこうと思い温めておりました。

てなわけで、満を持して?巡ってきた記録をお届けいたします。

 

まず最初にやってきたのは新橋駅です。

メインはホーム上の駅名標なのですが、新橋駅では駅舎の駅名標にも記念装飾が行われていました。

1号機関車とSuicaのペンギン・・・と思ったら、制服を着たハト?みたいな良く判らん鳥があしらわられていました。

 

帰り際、素性不明の鳥の正体が判明。

いつのまにかこんなのが爆誕してたんですねぇ~。

にしても新橋駅烏森口のキャラクターとは、随分と範囲が限定的ですな(笑)。

 

この日は「鉄道の日」の翌日である15日で、新橋駅前のSL広場では記念イベントが行われていました。

さほど大きな広場ではありませんが、出店がギッシリと立ち並び、ステージではブラスバンドの演奏やお子様大好き「シンカリオン」の登場なんかもあって、結構な賑わいを見せておりました。

実は私もこの中の「とある物販スペース」に来るのが目的でしたが、ブログに書くほどの内容では無いので、気になる方はTwitterアカウントの方をご覧くださいませ。

 

イベント参戦を終えて駅名標巡りへと移ります。

コンコース内にも150周年のポスターがいっぱい。

やはり開業当時の起点駅ということもあり、かなり気合が入ってますね。

 

さらにJR東日本が運営するeモールサイト「JRE MALL」のワゴンも鉄道開業150年仕様になってました。

この北斗星の個室カードキーデザインのパスケースは面白くて、ちょっと欲しくなりました(笑)

 

ちょっと話がそれましたが、いよいよ本番の記念駅名標へ。

まずは京浜東北線北行ホーム用の駅名標をパチリ。

左側の建物は「初代新橋駅舎および横浜駅舎(2駅の駅舎はほぼ同じデザイン)」、右側の機関車は当時の錦絵(以下リンク参照)をモチーフにしているっぽいですね。

 

わざわざ新しく作ったのかと思ったら、既存の駅名標に装飾用のカッティングシートを上貼りしたみたいです。

「撤去品がオークションに出たりしないかなぁ~」という、部品鉄ならではの期待をしていたのですが、どうやらそれは実現しなさそうですね (^_^;)

 

ちなみにこの裏には山手線内回りの駅名標がありますが、そちらは装飾などは無くノーマルのままでした。

事前のプレスでも「京浜東北線ホームのみ」と告知されており、山手線と東海道線ホームの駅名標には装飾はされていません。

これは品川駅や川崎駅も同様で、あくまで新橋~桜木町を現在に継承する京浜東北線だけが開業150周年を名乗れる、みたいな扱いなんでしょうね。

 

続いて京浜東北線南行ホームへ。

こちらも北行ホームとデザインは同じです。

 

新橋駅での記録を終えて品川駅へ移動するため、東海道線ホームへ移動すると、150周年装飾とは別のものを発見。

150周年記念と連動しているのかは分かりませんが、一部の柱に国鉄様式の駅名標が取り付けられていました。

といっても、紙製のものをアクリル板で挟んでいるような簡易的なものでしたが、こういう細かい装飾があるとグッと引き立つので好いですねぇ~。

 

ここからはひたすら駅名標を記録するだけなので、東海道線を下りながらほかの4駅を回ります。

新橋駅から東海道線にのって、続いては品川駅京浜東北線ホームへ。

基本デザインは新橋駅と同じなのですが、装飾スペースが品川より若干狭い関係か客車の長さが微妙に短いですね。

 

続いて我がホーム中のホームである川崎駅へ。

川崎駅のは品川駅よりもさらに狭いのか、客車が1両分しか描かれていません。

 

続いてこちらも我がホームである鶴見駅へ。

ぱっとみ品川駅と同じですが、切り欠き方が微妙に違いますね。

おそらく単発で見たらこんな細かい違いに気付かないので、これも5駅いっぺんに記録して発見できるポイントじゃないでしょうか。

 

そして最後は終点の桜木町駅

ここは横浜線折り返し用の中線がある関係で、駅名標も4パターンあります。

桜木町駅駅名標は、時刻表と一体化した自立式の看板になっているので幅が一番広く、横浜線乗車ホーム用は客車2両分が綺麗に描かれていますね。

 

桜木町駅では今回のキャンペーンとは別に、数年前の改装に合わせて鉄道発祥の地をアピールする装飾が施されています。

これも150周年を見越してのデザインだったのかもしれませんね。

 

さらに自動改札機のゲートにも150周年装飾。

こちらも芸が細かいですね(笑)。

 

そして桜木町には鉄道開業150周年の企画では絶対に外せないものが静態保存されています。

それに会いに行くため、桜木町駅の隣にあるこちらの施設へ。

 

ここに保存されているのがこちら。

見るからに異国情緒あふれるクラシカルな蒸気機関車ですが、実はこれ150年前の鉄道開業時に導入された機関車なのです。

 

こちらの機関車は「110形」と呼ばれ、鉄道に関する文化財の保護制度「鉄道記念物」にも指定されている貴重な車両です。

もともと青梅鉄道公園に保存されていましたが、この駅ビル開業に合わせて大宮工場で復元工事をしたのち、鉄道開業の地である桜木町へと移設されました。

 

博物館的な要素も兼ねているので、車両に関する説明書きもあります。

150年前の鉄道開業時にはイギリスから10両の蒸気機関車が輸入され、一番左の1号機関車が大宮の鉄道博物館に、6号機関車が台湾の二二八和平公園に、そして10号機関車がここに保存されています。

上の説明書きにある通り、10号機関車はあまり調子が良くなかったらしいですが、それが理由で現代でいう事業用車両のような扱いを受けていたので、民間へ払い下げされなかったそうです。

民間へ譲渡された車両はことごとく廃車後に解体されたので、不調だったゆえ結果的に解体を免れて文化財として保護されるとは、何があるか分かりませんね。

 

 

そんな日本の鉄道の生き証人ともいえる110形機関車を紹介したのち、最後は現在の桜木町駅舎を撮影して今回の旅は終了です。

 

私は現在30代なので、健康で過ごせれば50年後の開業200周年を迎えることは十分可能だと思いますが、そのとき鉄道界はどんな未来が待っているのでしょうか。

中央リニア新幹線や、現在山手線で実証実験中の無人運転の実用化など技術進歩することは間違いない一方、現在取り沙汰されているローカル線の廃止や合理化などにより2022年を懐かしむことも多いでしょうね。

当ブログはたぶん残ってないでしょうが(笑)、この趣味自体は一生かけて楽しめるものなので、私なりにこれからの歴史を記録していければと思います。

 

鉄道の日からはちょっと遅れましたが、開業150周年おめでとうございます!!