川崎鶴見鉄道録

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引退間近のキハ183系 最後の乗り鉄をする その1 2023オホーツク遠征⑪

前の記事はこちら。

 

オホーツク遠征、今回から3日目のお話に入ります。

3日目は乗り鉄がメインなので、ホテルを出発し網走駅へ。

 

改札を抜けると乗車する列車がスタンバイ済み。

乗るのはもちろんこちらの車両です。

遠征当時、定期運用終了まで1か月を切ったキハ183系です。

総数150両を超える圧倒的勢力、10両越えから最短2両で組めるフレキシブルさ、そして国鉄気動車で唯一の130km/hを出せる性能を持ち合わせ、「おおぞら」「北斗」といった花形特急列車から臨時・団体列車まであらゆる運用をこなし、北海道の隅々まで優等旅客を輸送した偉大なる車両であります。

しかしそれも今は昔、晩年は石北本線「オホーツク」「大雪」の合計4往復のみとなり、全盛期を知る人間からするとちょっぴり寂しさを感じますね。

 

前述のとおり、石北本線の特急は札幌~網走の「オホーツク」と、旭川~網走の「大雪」の2列車がありますが、今回は「大雪」に乗ることにしました。

「オホーツク」は北海道在住時代に何度も乗車経験がありましたが、「大雪」は2017年改正で札幌~旭川の「ライラック」と区間分離して誕生した新しい列車なので、個人的に未乗車でございました。

なのでキハ183系「大雪」には、今回が最初で最後の乗り鉄となるでしょう。

 

発車まで時間があったので、反対側のホームにも回って編成全体もパチリ。

 

さらに各車両をじっくり撮影することに。

1号車である遠軽方先頭車はキハ183-8564が充当。

JR化後に誕生した「NN183系」と呼ばれるグループの車両で、新製時はキハ183-1564と名乗っていましたが、のちに「北斗」の130km/h運転のためキハ183-3564に改番、さらにエンジン更新に伴い再改番して現在の車番となりました。

個人的にはスカートが灰色のままなのが、元「北斗」車の矜持を感じるところでありますな。

 

そんなわけで「北斗」として海線をブッ飛ばしていた歴戦の猛者ですが、それゆえか車体は結構剥げていてボロボロに・・・。

まさに満身創痍の状態という感じですね。

 

2号車のグリーン車はキロ182-7553が充当。

こちらは民営化直前の国鉄時代に製造された「N183系」と呼ばれるグループで、新製時はキロ182-503として誕生、のちに「北斗」の130km/h運転のためキロ182-2553に改番、さらにエンジン更新に伴い再改番して現在の車番となりました。

 

特徴はなんといってもハイデッカー式の客室ですね。

幼き頃のかわつる少年が「これに乗って函館に行ってみたいなぁ~」と憧れを抱いていた車両でございます。

グリーン車ということもあってか、わりときれいな外観をしていますね。

 

3号車の中間普通車はキハ182-7557が充当。

1号車と同じ「NN183系」の中間車キハ182-557として誕生し、のちにキハ182-2557に改番、さらにエンジン更新に伴い再改番して現在の車番となりました。

こちらもちょっとお疲れな姿となっています・・・。

 

4号車の札幌・網走方先頭車はキハ183-1555が充当。

こちらも「NN183系」として誕生した車両なものの、「北斗」用の高速改造はされず120km/hに据え置かれていましたが、2000年にキハ261系0番台が「宗谷」に投入された際にキハ183系で運転される「サロベツ」用車両に抜擢され、内装をキハ261系相当にグレードアップされました。

函館所属歴のある1号車とは違い、札幌・苗穂に所属していたのでスカートが青色なのが特徴です。

 

 

といった感じで本日の編成をじっくり観察し終え、次回からいよいよキハ183系最後の乗り鉄旅が始まります!!