川崎鶴見鉄道録

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引退間近のキハ183系 最後の乗り鉄をする その4 2023オホーツク遠征⑭

前の記事はこちら。

遠軽駅スイッチバックをした「大雪2号」は旭川駅へ向けて走り出しました。

 

が、そこから約20分ほどで丸瀬布駅に停車。

 

丸瀬布駅では5分ほど停車時間があるので、鉄オタの皆さんは降車して撮影タイムへ突入。

 

そしてこの丸瀬布駅停車は単なる客扱いだけでは無く、ちょっとしたイベント?も兼ねております。

実は丸瀬布駅は札幌駅からやってきた下り「オホーツク1号」と「大雪2号」が交換する駅で、キハ183系が並ぶ光景を見られるのです。

この日「オホーツク1号」はちょっと遅れが出ていましたが、昨日のように交換駅の変更などは無く、予定通り丸瀬布駅での交換シーンを撮影できました。

 

先に「オホーツク1号」が網走駅へ向けて発車。

車体の塗装がパリパリになっており、かなりお疲れ気味ですね・・・。

 

交換を終えて「大雪2号」も再び走りはじめましたが、突然タイフォンを鳴らしながら急ブレーキが!!

なにかと思ったら「線路上にエゾシカが飛び出してきたので急ブレーキをかけた」との放送がかかり、直後に犯人が林の中へ逃走していきました。

 

その後しばらく徐行運転となったのですが、車窓のいたるところにエゾシカの群れが。

今回の撮り鉄でも、エゾシカ接触による列車の遅延がたびたび発生していましたが、写真のように侵入防止の柵を張り巡らせてもお構いなしに乱入してくるようで、実際にこれだけのエゾシカを見てしまうと多少の遅延も致し方ないと思ってしまいますね。

冬場のエサ不足のため樹皮を剥ぎ取られてしまった木々があちこちに見られ、中には腐って倒れてしまったものもあり、増えすぎたエゾシカが鉄道運行への影響だけでなく森林の荒廃まで招いている姿を見せつけられました・・・。

 

そんな区間をそろりそろりと進むと、前日撮り鉄で訪れた「白滝発祥の地」に差し掛かりました。

ほかの撮影地でもそうですが、撮り鉄乗り鉄では同じ景色でも見え方が異なるので面白いですね。

 

白滝駅を超えると石北本線の最大の難所である「北見峠」越えに挑みます。

北見峠は北海道内の数ある峠の中でも屈指の秘境地帯でもあり、北見峠を含む上川駅~白滝駅の駅間距離37.3kmはJR在来線で最長となっています。

 

今にも停まるんじゃないか?というような低速になりながらも峠を登り切り、頂上にある「石北トンネル」へと進入。

北見峠は上川地方とオホーツク地方を分け目となっており、本州などの感覚に当てはめれば県境越えをするようなもんですかね。

 

全長4329mのトンネルを抜けると「上越信号場」がお出迎え。

この上越信号場の標高は634mで、JR北海道で最も高い場所に位置する信号場となっております。

 

峠を下りきると上川駅に到着。

丸瀬布駅以来、約1時間ぶりの停車駅ですが、乗降はさほど多くありませんでした。

 

前回の記事でご紹介した車内販売は上川駅で終了し、グリーン車の車販スペースも再びカーテンが閉められました。

 

上川駅を過ぎると上川盆地の中を縫うように走ります。

オホーツク地方はあまり積雪はありませんでしたが、上川地方に入るとグッと積雪が増えてきて、お天気も雪が降り始めました。

 

当麻駅を過ぎると旭川都市圏に入り、人家や田畑がグッと増えてきます。

 

そして本遠征初の電化設備が見えてくると、宗谷本線との接続駅である新旭川駅をそのまま通過。

ここが石北本線の起点駅でもあるので、一応全線乗り通したことになります(すでに完乗済みなのであまり意味はないけど)。

 

そのまま高架橋を駆け上がり、終着の旭川駅に到着です。

網走駅から4時間弱、私にとってキハ183系 最後の乗り鉄旅が終わりました。

これでキハ183系に乗ることは二度と無いのか・・・と思うと、グッとこみ上げる感情がありましたね。

 

このあとキハ183系は「大雪1号」として網走駅へ折り返すので、それまでの時間ちょっと駅撮りをします。