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最後を飾るのは布部駅です。
北海道らしい三角屋根が好いですね。
駅前には大きな松と、木製の碑が設置されています。
碑には「北の国 此処に始る 倉本聰」と記されてあります。
この布部駅は、富良野を舞台にした人気ドラマ「北の国から」の第1話に登場し、東京から移住してきた五郎一家が降り立った駅、ということにちなんでいます。
そんなわけで、現在も「北の国から」にまつわる観光地のひとつとなっており、この日も2組ほどの観光客が訪れていました。
まずは駅舎の中を観察。
駅舎の大きさに比べて、待合室はこじんまりとしていますね。
ですが観光地だけあって、綺麗に整備されています。
窓口跡には古い写真が貼ってありました。
「北の国から」撮影中の写真でしょうかね。
スタンプ台も置いてありました。
「北の国からパスポート」というのは、パスポートを模したスタンプ帳だそうで、富良野界隈にある「北の国から」関連の観光地に設置してあるみたいですね。
駅舎の横には味のある木製倉庫がありました。
続いてホームの様子。
もともと布部駅には森林鉄道が接続し貨物扱いがあったようですが、現在は実質1面1線になっています。
ただ転轍機が撤去されていないところを見ると、正確には使用停止扱いなんでしょうかね。
ホーム行には立派な木が立っていました。
駅名標をパチリ。
この区間は木製電柱が残っているのが好いですね。
といった感じで布部駅探訪はこれにて終了です。
前述した通り、この駅は「北の国から」ゆかりの駅として観光地化しているものの、廃駅後に保存するかどうかは現在も未定のようで、譲渡先が無ければ解体する方針とのことです。
同じような境遇の幾寅駅は、南富良野町によって保存されることが決定していますが、布部駅も保存されるのか、はたまた解体されるのか、気になるところですね。
駅見学を終えると、ちょうど東鹿越駅からヨンマルが戻ってくる時間になったので、廃線区間巡りの〆として、富良野~布部のストレートで富良野スキー場をバックに。
2478D
ちょっとガスがかかりましたが、初夏らしいカットになって満足です。
ご存知の通り、今回ご紹介した富良野~新得は2024年3月31日に運行を終了し、翌4月1日に廃止されてしまいました。
最後の日に立ち会うことはできませんでしたが、この区間は「一日散歩きっぷ」を使って何度も乗り鉄した思い入れのある場所だったので、最後に巡ることが出来て良かったです。
途中の芦別市でお昼を迎えたのでランチタイムです。
今回は芦別名物の「ガタタン」を使ったラーメンと、カレーライスのセットを発注。
ガタタンというのは、端的に言うと中華風のあんかけ餡で、芦別周辺ではそれを麺やご飯にかけたり、スープとして飲んでいるそうな。
存在は知ってはいたものの食べたことが無かったので、今回は初実食をしたのですが、個人的にはハマらなかったですね (^_^;)
気になる方は食べてみてください。
次回からは舞台をガラッと変えて「数年後に廃止予定の路線」を巡ることに。
長いこと連載した本遠征も、いよいよ最終章に突入します。