川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

肥薩線でヨンマルを撮る その2 2023南九州撮り鉄遠征④

前の記事はこちら。

 

肥薩線でのヨンマル撮影、続いてやってきたのは嘉例川駅です。

 

この見るからに立派な木造駅舎は、国の登録有形文化財にもなっています。

1903年に開業した時から使用されているらしく、今年で築121年という超歴史のある駅舎ということになりますね。

 

まずは駅舎の中をじっくり見物することに。

鹿児島県の観光サイトにも掲載されるほどの観光地ゆえか、隅々まで手入れが行き届いており、築120年超の駅舎とは思えないほど良好な状態が保たれています。

木造のベンチやラッチ跡もいい味を出しておりますな。

 

続いてホームを観察。

現在の嘉例川駅は1面1線の棒線駅ですが、かつては2面2線配置だった名残で、向かい側に使われなくなったホームが残されています。

 

駅名標をパチリ。

JR九州の標準様式では無く、国鉄風味のものが取り付けられています。

 

現在の嘉例川駅無人駅ですが、旧駅事務室スペースは資料室として開放されているようです。

 

たまたまオープンしていたので入ってみることに。

昔使われていたと思われるタブレット閉塞器や、JR九州様式の駅名標が展示されていました。

JR様式の駅名標が展示物として扱われるのも珍しいんじゃないでしょうか(笑)

 

訪問した2023年は開業120周年だったので、写真展も開催されていました。

 

駅舎見学をしているうちに、到着時には降っていた雨も上がってくれたので、駅周辺をロケハンすることに。

まずは駅の東側にある踏切から吉松行を撮影します。

この日は平日でしたが、観光客と思われる老夫婦が来られたようですね。

鹿児島空港の真裏にあるとはいえ、平日にも観光客が来るとは意外と盛況なようです。

 

駅を発車したところを引き付けてパチリ。


5224D

木々が雨露に濡れたことで、新緑もしっとりとした色合いになってくれました。

この時間帯は晴れると光線的にイマイチだったので、小雨交じりだったのはラッキーでしたな。

 

引き付けて車両メインでもパチリ。

この写真を見て初めて気付いたのですが、九州のキハ40形はスノープロウが撤去され、代わりに棒型の排障器が取り付けられているのですね。

だけど交換されているのはキハ40形のみで、片運転台のキハ47形はスノープロウのままらしく、九州ヨンマルもなかなか沼が深そうですね・・・。

 

5224Dのあと観光客の方は帰られたので、隼人行きは駅舎と絡めて撮影することに。

まずは入線したところを駅名標と共に。

 

去り際はラッチ跡と絡めてパチリ。


5227D

ヨンマルといえど、さすがに120年前には存在していませんが、駅舎は開業からずっと列車を見守っていたのでしょうね。

この先も末永く、この地にあり続けてもらいたいと思いました。

 

嘉例川駅を後にしてググっと北上し、栗野~吉松の川内川橋梁へ。


5229D

先ほど嘉例川駅で撮ったキハ140 2061が戻ってくるかと思いきや、キハ140 2127がやってきました。

 

といった感じで、肥薩線での撮影はこれにて終了。

午後からは別の路線へ移動して、引き続きヨンマルを愛でたいと思います。

久々のガッツリ地元撮り鉄

快晴に恵まれた、本日の川崎界隈。

そんな本日はヤボ用があったため地元運用でしたが、合間を見つけて久々に地元でガッツリ撮り鉄いたしました。

 

初手は品鶴線鶴見川橋梁へ。


8086M「鎌倉」

まずはE653系充当の特急「鎌倉」でございます。

 

同列車はゴールデンウィーク中にも撮影しておりました。

このときは国鉄色風塗装のK70編成でしたが、本日は水色のK71編成が充当されたので、こちらも回収いたしました。

なにげにK71編成は初撮影だったので、地元の鶴見川でお手軽撮影できたのはラッキーでしたな。

 

このあとヤボ用のため都内へ向かったのですが、そのついでに京急大師線へと寄り道。

線名の由来ともなった川崎大師では、現在とある催しが行われています。

5月1日~31日の1か月は、10年に一度の大開帳というのが行われているそうで、そのため京急川崎駅もちょっとしたお祭りムードになっております。

 

そしてそれにちなんで、現在京急大師線で運用されている600形4連にヘッドマークが掲出されているため、それを記録すべく港町駅へ。

ダルマをモチーフにした、なかなか可愛らしいデザインですね。

 

このあとヤボ用をこなして、夕方前に地元へ帰還。

いったん自宅に戻ったあとバイクに乗り換えて、今度は東急東横線鶴見川橋梁へと向かいます。

 

久々となる東急撮影で狙うのは、東海道新幹線風のラッピングトレインです。

ちょうど1年前に東急新横浜線が開業した東急線ですが、5月14日より東横線で運用されている5050系1編成に、東海道新幹線のようなラッピングが施されています。

本日は鶴見川で撮るには良い時間帯に通過するようなのでパチリと記録。

普段はステンレス地むき出しの5050系ゆえ、フルラッピングされると印象がガラッと変わりますね。

目黒線系統の3020系でも同様のラッピングが施されているので、そのうちそちらも撮影しておきたいところです。

 

東横線を後にして地元に戻ると、ちょうど朝撮影した「鎌倉」が戻ってくるようなので、新鶴見へ寄り道して撮影しておくことに。


8089M「鎌倉」

朝は編成撮りだったので、今回は面縦で仕留めました。

 

さらに自宅へ戻る途中、京急大師線へさらに寄り道。

川崎大師ヘッドマークを、こちらも面縦で撮影しておきました。

 

といった感じで、本日の撮影はこれにて終了。

珍しく貨物列車は1枚も撮らなかったものの、久々に地元でガッツリ撮り鉄した1日でありました。

肥薩線でヨンマルを撮る その1 2023南九州撮り鉄遠征③

前の記事はこちら。

 

九州のヨンマル撮影も、ここからが本番でございます。

最初に向かうのは、熊本県八代駅から鹿児島県の隼人駅を結ぶ肥薩線です。

肥薩線は「日本三大車窓」にも数えられる矢岳越えや、大畑駅ループ線スイッチバックなど、南九州を代表する観光路線でもありますが、ご存知の通り現在は2020年に発生した大雨による災害を受け八代~吉松間は長期間不通となっており、鹿児島県内の吉松~隼人のみの運転となっています。

そして吉松~隼人間の普通列車は、全列車がキハ40系での運転となっているので、まずは肥薩線でヨンマルを愛でたいと思います。

 

てことで最初の撮影地としてやってきたのは、隼人駅から2駅目の表木山駅です。

地図上で見ると鹿児島空港から直線距離で1kmほどしか離れていませんが、空港アクセス駅としての役割は無く、ただの山間の無人駅という趣です。

 

列車まで時間があるので、まずは駅をじっくりと観察することに。

表木山駅は2面2線の交換可能駅となっています。

雑草の生え方やホーム上の屋根付きベンチといい、激渋な雰囲気が好いですね。

 

ホーム上には謎の土台が残されています。

トイレ跡かなんかでしょうか?

 

さらに記念碑も建立されていました。

開設50年記念と100年記念の2つがあるのは、意外と珍しいのではないでしょうか?

 

駅前には特に何もありませんが、大きな木がドドンと立っています。

 

という表木山駅ですが、今回撮影場所として選んだのは吉松方に隣接する踏切。

駅横の踏切からは、表木山駅構内を覗くことができます。

まさに山間のローカル駅という趣であります、

霧雨が降っていたのですが、それもまた鄙びた雰囲気を醸したててくれます。

 

しばらくすると、隼人駅からヨンマルがやってきました。

 

じわ~っと構内に進入して停車。


5222D

山間の無人駅に佇むヨンマルという、所望通りのカットを撮影することができました。

 

狙いは停車中のシーンでしたが、発車後も漏れなく狙っておきます。

この日はヨンナナとヨンマルの混成2連でした。

 

表木山駅を後にして、お次は表木山~中福良にある迫間踏切へ移動し、隼人行きの列車を狙います。


5225D

こちらでは山間部を単行でトコトコと走るヨンマルを狙いました。

雨に濡れた雑草がローカルさを醸し出すのに好い仕事をしてくれて、個人的には肥薩線で一番のお気に入りカットとなりました。

 

さらにググっと引き付けてもう一丁。

よく見るとエンジンが換装されたキハ140形でしたね(笑)

まあ見た目は変わらないので気にしません。

 

オマケ。

踏切脇にこんな杭がありました。

電電公社なんて懐かしい~・・・と言いたいところですが、生憎ワタクシは電電公社があった時代にはまだ生まれておりません。

そんな骨董品が残っているのも、ローカル線ならではじゃないでしょうか。

 

といった感じで1往復目の撮影を完了。

このあと場所をちょっと移動して、2往復目を狙います。

桜島とヨンマル・・・? 2023南九州撮り鉄遠征②

前の記事はこちら。

サブメニューの貨物列車撮影を終えて、今回からメインである鹿児島地区のヨンマル撮影を始めます。

 

鹿児島地区では主に指宿枕崎線肥薩線で運用されており、本日は肥薩線にて撮影を行うのですが、行きがけに日豊本線のヨンマル運用を撮影することに。

てことでやってきたのは鹿児島~竜ヶ水にある「仙巌園」という場所です。

ここは鹿児島湾に沿って線路が敷設されており、対岸にある桜島と絡めて列車を撮影することができます。

 

・・・と思ったらですよ

ものすごい霧が発生し、桜島はいずこに消滅しておりました・・・。

 

というわけで狙っていた桜島カットはボツになりましたが、かといってほかの場所へ移動している時間も無かったため、画角を変えてここで撮影することに。


6751D

この列車は隼人⇒鹿児島中央駅と全て電化区間を走りますが、キハ40系4連で運転されるのが特徴です。

そんな列車であれば、編成撮りでも良かったかもしれませんな。

 

続行の特急列車も撮影。


6081M「きりしま81号」

九州新幹線全通により、花形の鹿児島本線から日豊本線末端部へと追い出された787系も、今回が初撮影です。

15年前に乗り鉄で来たときは485系の独壇場でしたが、その頃はほとんど撮り鉄をしていなかったので、記録できなかったのが悔やまれますね。

 

といった感じで、ここでの撮影はこの2本だけで終了。

ヨンマルが残っているうちに、桜島カットをリベンジしたいですな。

 

このあとは肥薩線へ移動して、本格的にヨンマルを狙います。

鹿児島で国鉄ガマの貨物列車を撮る 2023南九州撮り鉄遠征①

今回から新しい遠征シリーズを開始いたします。

タイトルは「2023南九州撮り鉄遠征」でございます。

 

遠征したのはちょうど1年前の2023年5月のことで、舞台は宮崎県南部および鹿児島県を中心とした南九州地方です。

九州地方へは、実は本遠征のさらに1年前にあたる2022年5月にも、撮り鉄遠征を敢行しておりました。

このときは北九州市の日本製鉄くろがね線や、2023年8月に廃止された旭化成延岡工場専用線、さらに西九州新幹線開業を控えた長崎本線などを訪問しました。

 

ですが3泊4日というスケジュールでは九州全土を回ることは難しく、宮崎県南部や鹿児島県へは行くことができず、狙いを付けていながら見送らざるを得なかった被写体がいくつがありました。

なので2022年の遠征で撮り逃したものを撮ろうというのが、本遠征の目的であります。

 

 

その「撮り逃したもの」というのは2つあって、まずは宮崎・鹿児島両県内で運用されているキハ40系列でございます。

JR九州のヨンマルは、現在でもわりと広範囲で運用されており、私も過去に筑豊や熊本地区で撮影をしておりました。

ですが指宿枕崎線日南線など、九州を代表する風光明媚な路線で運用されるヨンマルを一度撮りたかったのであります。

 

そしてもう1つは、製造両数わずか8両のみ、現在は宮崎地区でしか運用されていない激レア車両の713系でございます。

どうみても日南線塗装なヨンマルを写した写真ですが、ちらっと右端に写っている赤い車両にお気づきでしょうか?

これこそが713系なものの、実は私が撮影した写真で713系が写っているのはこれしかないのです (^_^;)

この写真は16年前に宮崎地区を乗り鉄したときの写真なのですが、713系はこのときにちらっと見かけただけが全てで、まともに記録したことありませんでした。

 

そして4編成8両のみ製造された713系も、2022年秋にうち2編成が運用離脱し、稼働しているのはわずか4両しかない風前の灯な状態。

いつ引退してもおかしくないほど追い込まれているので、定期運用があるうちに1度撮影しておきたいと思っていました。

 

 

というわけで今回は、キハ40系列と713系の撮影をメインに据えて、前乗りを含めると3泊4日のスケジュールを確保して遠征を敢行。

そんな記録をこれからタップリと綴ってまいります。

 


 

2022年の九州遠征では、初手が北九州市くろがね線だったこともあり、キング・オブ・深夜バスこと「はかた号」での旅立ちでしたが、今回は空路で向かいます。

てことで、まずは羽田空港へ。

本遠征は3泊4日のスケジュールでしたが3連休とかではなく、普通の週末のため金曜日に有給休暇を取得、さらに前乗りするため木曜日は午前で仕事を切り上げて日程を確保したので、久々に夕方出発での旅立ちとなります。

 

手荷物検査を済ませて搭乗口へと向かったのですが・・・

いきなり悪天候により25分の遅延となっていました。

これは先行きが思いやられますね (^_^;)

 

とはいえ、本日は前乗り移動ゆえ急ぐ必要も無いので、北ピアの「ねんりん家」でコーヒーブレイク。

いつもならTwitterでの遠征実況中、いきなり出現する甘味補給タイムですが、今回は初手からカロリー補給することになりました(笑)。

 

血糖値も上げて体調を整えたところで、ようやく出発となります。


滑走路へ向かう途中、尾翼にユニオンジャックを纏う謎の機体と遭遇。

調べてみるとイギリス空軍が運用するVIP輸送機だそうな。

この日(2023年5月18日)はG7広島サミットの開催前日で、広島空港まで要人輸送の任務を果たしたあと、停泊のため羽田空港まで回送されてきたみたいですね。

定刻で出発していたら遭遇出来なかったので、災い転じてなんとやらでしたな。

 

そして今回のフライトでは、こんな初体験も。

20203月より運用が開始された「B滑走路からの離陸」を今回初体験できました。

B滑走路からの離陸は南風運用(夏場)時かつ、15時~19時に西日本方面へ出発する便のみ運用されるので、早朝出発が多い私にはなかなか体験する機会がありませんね。

 

思いのほか短距離で離陸し、クロノゲートベースを眼下に飛び立ちます。

 

夕陽に照らされた横浜港やベイブリッジを眺めつつ雲の上へ。

印象としては、川崎~横浜上空を通過するあたりは、かつて早朝にあった「ハミングバード・ディパーチャー」に近い感覚でしたね。

住み慣れた街の上空を通過しての旅立ちは、なんか嬉しいものであります。

 

今回は夕方時間帯に西へ向かう便だったので、車窓は黄昏空がずっと続きます。

時間が経つにつれ、だんだんと空が幻想的な色付きになっていくのは、夕方便ならではの光景ですね。

 

とまあここまでは良かったのですが、鹿児島上空に差し掛かると天候が一変。

どうやら鹿児島空港周辺の天候は大荒れだったようで、上空に差し掛かると機体が風にあおられて大揺れ状態になりました。

写真の中心は霧島連山ですが、天空の城ラピュタに出て来た龍の巣のように、雲がこんもりとなっているのが分かります。

鹿児島空港はその南東にあり、空港周辺もかなりの強風が吹き荒れておりました。

 

最初は南方向から着陸しようとしたのですが、風が強くて危険のため着陸を断念し、北側に回り込んで再度着陸を試みるというアナウンスが。

そしてそれでも無理なら諦めて、福岡空港にダイバードするとのこと・・・。

 

 

 

 

福岡にダイバードされると、遠征の初っ端から旅程が崩壊してしまうので、2023年で最上級の祈りをささげた結果・・・

願いが通じて、無事に鹿児島空港へ着陸することができました!!

ありがとう神様!!

ありがとうパイロットさん!!

 

というわけで、なんとか鹿児島県へ上陸。

鹿児島県にやってきたのは、公私通じて15年ぶりのことでした。

そんな久々の鹿児島詣でなのに福岡へダイバードを食らおうもんなら、さぞかしガッカリしていたでしょうな (^_^;)

 

鹿児島空港で足となるレンタカーを調達し、まずは鹿児島市内へと移動して晩御飯と行きます。

今宵は鹿児島名物の黒豚を堪能いたします。

 

王道のロースかつを発注。

なかなか美味かったです。

 

本日はただ夜を明かすだけなので、市内の快活クラブで一泊。

 

特に何もしてませんが、精神的に疲れたのでいきなりビールを注入します(笑)。

いきなりどっと疲れたのを、1年経った今でも鮮明に覚えております。

 


 

明けて2日目、実質初日は鹿児島市からスタートです。

昨日からの雨は上がらず、気分も湿っぽくなりますね・・・。

本遠征のメインターゲットは、冒頭で触れたようにヨンマルなのですが、初手は当ブログらしく貨物列車を撮影することに。

今回は鹿児島駅の真横にある滑川踏切で撮影します。

いきなりお目当て1本目が登場。


1071レ ED76 1022

まずはED76充当の1071レから。

1022号機は昨年の九州遠征でも遭遇したので、相性が良いようですな。

 

続いて普電が2連続で通過。


6922M

 


6923M

415系の定期運用が廃止された現在、鹿児島地区の普通電車はすべて817系なので、撮り鉄的には少々面白みに欠けますね。

 

そして本命2本目が登場。


4091レ EF81 451

今回のド本命はEF81充当の4091レ。

そのわけはこの日の4091レには450番台、それも下目ライトが特徴の451号機が充当されたからでした。

下目ライト仕様は451号機と452号機の2機しかありませんが、どちらも未撮影だったので、451号機が充当されたのはとても幸運でありました。

 

ちなみにこの2列車、時間にしてわずか15分で連続通過します。

なので貴重となった九州の国鉄ガマをまとめ撮りには最適ゆえオススメいたします・・・と言いたいところですが、実は2024年3月改正で4091レはEF510-300番台に置き換えられてしまいました。

ただ本記事作成時点では、EF510の数が出揃っていないためかEF81が引き続き代走扱いで運用入りしていますが、いつ本当に置き換えられてもおかしくは無いので、興味があるかたはお早めにどうぞ。

 

 

といった感じで、準備運動代わりの国鉄ガマ充当の貨物列車撮影は終了。

このあとはメインのヨンマル撮影へと動き出します。