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九州のヨンマル撮影も、ここからが本番でございます。
最初に向かうのは、熊本県の八代駅から鹿児島県の隼人駅を結ぶ肥薩線です。
肥薩線は「日本三大車窓」にも数えられる矢岳越えや、大畑駅のループ線・スイッチバックなど、南九州を代表する観光路線でもありますが、ご存知の通り現在は2020年に発生した大雨による災害を受け八代~吉松間は長期間不通となっており、鹿児島県内の吉松~隼人のみの運転となっています。
そして吉松~隼人間の普通列車は、全列車がキハ40系での運転となっているので、まずは肥薩線でヨンマルを愛でたいと思います。
てことで最初の撮影地としてやってきたのは、隼人駅から2駅目の表木山駅です。
地図上で見ると鹿児島空港から直線距離で1kmほどしか離れていませんが、空港アクセス駅としての役割は無く、ただの山間の無人駅という趣です。
列車まで時間があるので、まずは駅をじっくりと観察することに。
表木山駅は2面2線の交換可能駅となっています。
雑草の生え方やホーム上の屋根付きベンチといい、激渋な雰囲気が好いですね。
ホーム上には謎の土台が残されています。
トイレ跡かなんかでしょうか?
さらに記念碑も建立されていました。
開設50年記念と100年記念の2つがあるのは、意外と珍しいのではないでしょうか?
駅前には特に何もありませんが、大きな木がドドンと立っています。
という表木山駅ですが、今回撮影場所として選んだのは吉松方に隣接する踏切。
駅横の踏切からは、表木山駅構内を覗くことができます。
まさに山間のローカル駅という趣であります、
霧雨が降っていたのですが、それもまた鄙びた雰囲気を醸したててくれます。
しばらくすると、隼人駅からヨンマルがやってきました。
じわ~っと構内に進入して停車。
5222D
山間の無人駅に佇むヨンマルという、所望通りのカットを撮影することができました。
狙いは停車中のシーンでしたが、発車後も漏れなく狙っておきます。
この日はヨンナナとヨンマルの混成2連でした。
表木山駅を後にして、お次は表木山~中福良にある迫間踏切へ移動し、隼人行きの列車を狙います。
5225D
こちらでは山間部を単行でトコトコと走るヨンマルを狙いました。
雨に濡れた雑草がローカルさを醸し出すのに好い仕事をしてくれて、個人的には肥薩線で一番のお気に入りカットとなりました。
さらにググっと引き付けてもう一丁。
よく見るとエンジンが換装されたキハ140形でしたね(笑)
まあ見た目は変わらないので気にしません。
オマケ。
踏切脇にこんな杭がありました。
電電公社なんて懐かしい~・・・と言いたいところですが、生憎ワタクシは電電公社があった時代にはまだ生まれておりません。
そんな骨董品が残っているのも、ローカル線ならではじゃないでしょうか。
といった感じで1往復目の撮影を完了。
このあと場所をちょっと移動して、2往復目を狙います。