川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

播但線 非電化区間でキハ41形を撮る! 梅雨の関西撮り鉄遠征⑤

前の記事はこちら。

 

活動2日目、午後の部の舞台は播但線でございます。

 

播但線は、山陽本線姫路駅と山陰本線和田山駅を結ぶ、全長65.7kmの路線です。

名前の通り播磨地方と但馬地方を繋ぐ路線で、大阪~浜坂・鳥取を結ぶ特急「はまかぜ」の経由ルートとしても知られ、いわゆる「陰陽連絡線」のひとつとして扱われますが、実態は幹線というより地域輸送がメインのローカル線といった趣であります。

 

そんな、一見どこにでもありそうなローカル線の播但線ですが、運行形態はちょっと変わっています。

それは、65.7kmという割と短距離路線にも関わらず、播但線のほぼ中心である神河町寺前駅を境に南側は電化区間、北側は非電化区間と分かれており、それに伴い使用車両や列車本数も南北で大きく異なっていて、趣味的に面白い路線であるなと前々から思っておりました。

まず今回は、播但線北側の非電化区間撮り鉄を行います。

 

まずは寺前駅の北側にある踏切で、幸先よく撮影しておきたかった車両に遭遇。

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232D キハ41 2003

今回撮影しておきたかったのは、こちらの「キハ41形」でございます。

 

このキハ41形は、片運転台のキハ47形を両運転台(=単車化)改造した車両で、片面はもともと中間側だった切妻面に運転台を後付けした、いわゆる「食パン顔」なのが特徴でございます。

改造はJR化後に行われたことから、JR西日本に5両だけ存在する「希少種」なことに加え、運用区間播但線 寺前~和田山および山陰本線 豊岡~浜坂くらいと地味な存在な故に、関東民の私にとってはなかなかお目に掛かる機会が無い車両です。

いまのところ、具体的な置き換えの話は聞こえてきませんが、少数勢力のため置き換えが始まったらあっさり絶滅しそうな形式なので今回押さえておきたかったのですが、一発目から遭遇できてラッキーでした。

 

気動車区間の車両運用は、基本的に寺前~和田山間を往復し続ける運用です。

寺前からの返しは、寺前~長谷の中間地点にある第一市川橋梁で撮影。

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235D キハ41 2003

側面から見ると、原型を留めた左側と先頭車改造した右側で、造りが違うことがよく分かりますね。

ちなみに改造側運転台のすぐ後ろには、トイレも後付け設置されています。

 

235Dのあとは、長谷~生野間の通称「長谷の大カーブ」と呼ばれる有名撮影地の栃原川橋梁へ移動し、播但線唯一の特急である「はまかぜ」を撮影。

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3D「はまかぜ3号」 キハ189系H7編成

見通しの良い大カーブなので、3両だと少し物足りないですね。

キハ181系在りし日に来てみたかったなぁ、と思った撮影地でした。

 

はまかぜ3号」を撮影後は、寺前~長谷に戻って再度普通列車を撮影。

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1237D キハ40 2046

こちらは普通のキハ40形ですが、暖地仕様の2000番台です。

私にとってのキハ40形は、北海道向けの極寒地仕様であるため、2段式の窓ガラスやスリット式のタイフォンカバーを装備したキハ40形は、とても新鮮な印象でした。

 

非電化区間のシメ。

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236D キハ41 2003

緑あふれる里山だと、タラコ色の気動車はよく映えます。

晴れていたらなお良しでしたが、たまには梅雨らしいカットも悪くないですかね。

 

これにて、播但線非電化区間撮り鉄を終了。

短い時間でしたが、お目当てのキハ41形を撮影できて満足な成果を得られました。

時間の都合上、「天空の城」でお馴染みの竹田城がある北側には行けなかったので、機会があればそちらでも撮影したい気分です。

 

2日目の撮り鉄も、いよいよラストスパートです。

貨物列車撮影 7/20 昼下がりの浜川崎にて

雨こそは降りませんでしたが、梅雨曇りが続いた本日の神奈川界隈。

かといって、梅雨が明けたら明けたで灼熱地獄となるし、ほんと故郷の北海道に帰りたくなるこの頃でございます。

 

相変わらずの曇り空のため、撮り鉄意欲はさほど湧いていなかったのですが、今日は3064レに64国鉄色が入りそうだったので、久々に浜川崎駅にて貨物撮影・・・と思っていたのですが、見事に時間を読み違いまして、浜川崎駅に向かう途中で見る鉄となってしまいました (^_^;)

このやる気のなさは、ちとヤバいですねぇ・・・。

 

そんなわけで本命は撮り逃しましたが、続行列車を動画で記録いたしましたので、本日はそちらの成果をYouTubeにアップいたします。

 

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72レ EF65 2086

 

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4074レ EH200-20

 

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8763レ EH200-21

 

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EF66 102

 

本編の動画はこちらとなります。

 

随分とあっさりした内容ですが、本日の活動はこれにて終了しました。

「ハローキティ新幹線」を撮る! 梅雨の関西撮り鉄遠征④

前の記事はこちら。

 

加古川線での撮り鉄を終えて、次なる撮影地へ移動。

今回は、当ブログ初となる新幹線ネタをお届けします。

 

そんな記念すべき、初めての新幹線撮影の主題はこちらです。

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JR西日本 ホームページより

現在、JR西日本とサンリオの「ハローキティ」のコラボキャンペーンの一環で運転されている、その名もハローキティ新幹線」でございます。

山陽新幹線で運用されている500系に、ハローキティのイメージカラーであるピンクを基調とした特別ラッピングを施したもので、「こだま730号」および「こだま741号」に集中投入され、博多~新大阪をほぼ毎日1往復しています。

 

とまあ、なかなか面白いコラボなのですが、実は数年前にも似たようなコラボキャンペーンがありました。

それは、2015年から2018年にかけて実施されていた、人気アニメ新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボである「500 TYPE EVA」という車両です。

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2枚とも2016年秋撮影

こちらもキャンペーンでも、500系1編成にエヴァンゲリオン風のラッピングを施し、毎日特定の「こだま」に充当して、博多~新大阪間を毎日1往復していました。

つまり、今回の「ハローキティ新幹線」の先鞭といえるキャンペーンと言えます。

 

ぶっちゃけ、私は「エヴァンゲリオン」も「ハローキティ」も、それほど興味があるわけでもないです (^_^;)

ただ、キャンペーンの内容と車両のラッピングが面白そうなのと、500 TYPE EVA」を撮影していたので「ハローキティ新幹線」も撮っておくか、というラフな気持ちで今回狙ってみることにしました。

 

というわけで、今回は山陽新幹線加古川橋梁で撮影。

新幹線の撮影は何年かぶりなので、入念に練習電をして体を慣らします。

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9580A「ひかり580号」

加古川橋梁に到着したあたりで、良い具合に晴れ間が出てきました。

高速シャッターを切る必要がある新幹線撮影では、日が出ていることは大事ですね。

 

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464A「ひかり464号」

 

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600A「みずほ600号」

いつのまにか、山陽新幹線N700系ばかりになりましたねぇ。

撮り鉄してみて、改めて認識させられた気分です。

 

そんななか、今回「ハローキティ新幹線」と同じくらい撮っておきたかった車両がこちらです。

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6154A「のぞみ154号」

いまや狙わないと撮れない存在になった「普通の700系のぞみ」です。

実はこの「のぞみ154号」でさえ、時刻表上では「N700系で運転する日があります」という条件付きの列車だったりするので、いかに700系16両編成の活躍の場が狭まっているかが分かります。

 

700系に関しては、JR東海が2019年度での運用終了を発表済みで、JR西日本は16両編成および元「ひかりレールスター」用8両編成の運用終了には言及していません。

しかし、東海道新幹線は2020年春のダイヤ改正全列車285km/h化=全列車N700系A化されると発表されているので、東海道新幹線からは700系が撤退することが決まっており、JR西日本の700系の運用にも影響が出ることは必至な情勢です。

 

残るJR西日本の700系は、東海道新幹線にも九州新幹線にも乗り入れないことから、山陽新幹線での限定運用となりますが、「こだま」用の8両編成はともかく、16両編成は使い道がほとんど無くなってしまいます。

なぜなら、16両編成を使用する列車の大半は「のぞみ」か「東海道新幹線直通のひかり」であるため、「山陽新幹線区間のみで完結する16両編成の列車」というのは、早朝の下り列車か夜間の上り列車という、東海道新幹線と直通できない時間帯にしか存在しないのです。

しばらくは、東海道区間でも臨時限定で700系の登板もあり得るかもしれませんが、私はあっさり淘汰されそうな予感がしているので、今回「16両編成の700系」の姿を納めておきたかったのです。

 

無事に前座を撮影し、いよいよ本番。

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730A「こだま730号」HelloKitty Shinkansen

直前まで暑いくらいだったのに、肝心の本番だけ曇っちゃいました (^_^;)

相変わらず、太陽に嫌われている自分を恨めしく思いますねぇ・・・。

 

博多方先頭車の1号車は、窓が塞がれています。

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1号車は「HELLO! PLAZA」という展示スペースになっているそうです。

 

しかし、どっちかというと「カッコいい」寄りの500系に、「かわいい」寄りのハローキティがペイントされるというのも、なかなか似合っていますね。

500 TYPE EVA」とは、ちょっと違う魅力があると思います。

 

以上で山陽新幹線撮り鉄は終了です。

ハローキティ新幹線」は、機会があればもう一度撮りたいですね。

 

このあとは車を走らせ、播但線寺前駅付近に移動。

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ちょうどお昼時だったので、駅前の食堂で昼飯タイム。

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「銀の馬車道ラーメン」なる、名物メニューという一品を発注。

寺前駅がある神河町は柚子の産地だそうで、このラーメンにも柚子の皮がトッピングされており、さらになるとに隠れていますが、馬肉の甘露煮もちょこっと乗っています。

お値段は730円で、普通においしいラーメンでした。

 

食後は駅前の観光案内所兼物産館を物色。

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「カーミン」なるウサギっぽいマスコットがお出迎えしていますが、ウサギじゃなくてハート形の森の妖精だそうです。

・・・どっからどう見てもウサギにしか見えないのは、私の内面が邪心に満ちているからでしょうか?

 

地元産のにんじんを使ったジュースがあったので、デザート代わりに購入。

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「京くれない」という品種のにんじんを100%使用しており、まるごとミキサーにかけたみたいな繊維質たっぷりのジュースでした。

にんじんの甘みが存分に出ており、結構おいしかったです。

 

次回から「午後の部」が始まります。

加古川線用の103系3550番台を撮る!その2 梅雨の関西撮り鉄遠征③

前の記事はこちら。

 

前回に引き続き、今回も加古川線沿線で103系3550番台を狙います。

まずは小野町~粟生の有名な?インカーブへ。

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1327S 103系 M3編成

このM3編成の運番幕、ほかの編成と違ってなぜか数字部分だけ黒地の白抜き文字になっていますね。

幕が破れたから、201系あたりの廃車発生品を持ってきたのでしょうか?

 

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1330S 103系 M2編成

1323Sで西脇市へ向かったM2編成が戻ってきました。

 

1330S撮影後は、おそらく加古川線で一番有名な撮影地であろう、厄神~市場の加古川第二橋梁へ。

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1329S 103系 M7編成

ここは光線の関係で南側から撮影するのが一般的ですが、この日のように曇りだと下り列車を北側から撮影できます。

加古川第二橋梁の橋脚はもともと煉瓦造りでしたが、中心部だけは重厚なコンクリート製橋脚となり、橋桁もトラス式に架け替えられているのが特徴です。

お天気が良ければ、この特徴的なスタイルを絡めて撮るのも面白いと思います。

 

これにて加古川線の撮影は終了。

とりあえず、お目当ての103系4連運用を抑えられたので良かったです。

加古川線では、冬になると103系125系とも霜取りのため2パン運用をするそうなので、今度は冬に再訪したいですね。

 

次の記事はこちら。

加古川線用の103系3550番台を撮る!その1 梅雨の関西撮り鉄遠征②

前の記事はこちら。

今回からは日が変わりまして、2日目の活動の模様をお届けします。

 

2日目かつ、本遠征最大の舞台となりますのは、兵庫県西部の姫路市加古川市を中心とした播磨地方であります。

ではなぜ、播磨地方を本遠征のメイン舞台に据えたのかと申しますと、それは今年2月に行った「関西国鉄撮り鉄遠征」にさかのぼります。

この遠征の目的は「ここ数年で置き換えが急速に進行している、関西の国鉄型通勤車両を撮り鉄するため」でありまして、近々置き換えが始まりそうな和田岬線、和歌山・桜井線、奈良線に残る103系105系などを中心に撮り鉄を行いました。

 

しかし、この遠征にて撮りたいと思っていた全ての車両を記録できたわけではなく、行程上断念せざるを得なかったものが2つありました。それが

加古川線で運用される103系3550番台
播但線で運用される103系3500番台

であったので、今回はこの2つを記録すべく播磨地方に遠征したわけです。

 

幸いなことに、加古川線播但線は10km程度しか離れておらず、簡単に掛け持ちが可能な立地です。

今回は本数が少ないローカル線の撮り鉄かつ、撮影に適した場所が駅からそれなりに離れた場所にあるということもあり、前回の様な電車利用ではなくレンタカーを手配して撮影に挑むことにしました。

午前中は早朝から加古川線沿線に繰り出して、103系3550番台を撮影します。

 

 

まず最初にやってきたのは、小野町~粟生の万願寺川に架かる橋梁。

ここでの一発目が、加古川線でのメイン列車となります。

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1324S 103系 M1編成+M?編成

撮影したかったのは、加古川線では数少ない103系4連の列車で、土曜日は上下あわせてこれ1本しかないようです。

遠征前に加古川線103系の運用を調べたのですが、これといった情報があまり無く、先人たちの撮影記録から、この列車が4連であることを割り出しました。

間違っていたらどうしよう・・・と、若干の不安を抱えながらの撮影でしたが、狙い通り4連の姿を撮影できて良かったです (^o^)

 

後続の列車もここで撮影。

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1323S 103系 M2編成

 

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1326S 103系 M7編成

普段着な2連の姿も、無難に抑えました。

 

ここでちょっと移動し、粟生~河合西の田んぼ脇のストレートでもう一発。

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1328S 125系 クモハ125-9+クモハ125-?

加古川線では、103系3550番台とともに125系も活躍しており、末端部の西脇市~谷川は基本的に全て125系加古川西脇市では両形式が運用に入っています。

125系は平日ダイヤだと最長3両編成を組むそうですが、土休日ダイヤだと2両どまりのようです。

 

まだまだ加古川線撮り鉄が続きますが、長くなったので残りはその2で。