川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

お祭りムードな敦賀駅探訪 その2 開業したての北陸新幹線 乗り鉄遠征⑥

前の記事はこちら。

新幹線開業したての敦賀駅探訪、今回はメインとなる新幹線コンコースをじっくり見物いたします。

 

在来線ホームから連絡通路を渡って、完成したての新幹線駅舎へ。

第一印象は「ひろっ!!」という感じでした。

E7系/W7系の定員は942名だそうですが、自由席にも立ちが出るだろう最繁忙期となれば、1000人以上の乗客が一斉にこのコンコースに押し寄せることになるので、それを捌けるだけの通路幅が確保されています。

 

その通路幅に比べて、脇にある東改札口は完全なオマケ扱い。

新幹線⇔在来線の乗り換え需要に比べて、敦賀駅での乗降需要はかなり小さいので、新幹線コンコースへは在来線区画を経由して出入りする構造になっています。

 

なので旅客動線も基本的には新在乗り換え特化で設計されています。

新幹線⇒在来線での乗り換えでは、大阪方面「サンダーバード」と名古屋方面「しらさぎ」の2系統に接続しますが、床面にラインが引いてあり動線が視覚的に分かるようになっています。

 

さらに面白いのは、2列車で微妙に動線がずれていることです。

どちらの列車も最終的には同じ島式ホームに誘導されるのですが、停車位置を微妙にずらして乗客が特定の位置に集中しないように配慮されています。

停車位置をずらす運用は名鉄名古屋駅なんかでも行われていますが、意外と考えられていますね。

 

今回は在来線特急には乗りませんが、ラインに従って特急ホームに降りてみます。

在来線特急ホームは2面4線構造となっており、そのうち33番線が「サンダーバード」、34番線が「しらさぎ」が発車するように運用が固定されています。

普通列車は前回記事で探訪した旧来からのホームに発着するので、ちょっと不便になりますね。

 

31番線と32番線は降車専用ホームとなっています。

ちょうど大阪からのサンダバが到着しました。

降車ホームに到着した車両は、いったん金沢方にある引き上げ線へ移動し、そこから乗車ホームへ折り返してくる運用にして、乗車客と降車客の動線を分けています。

もともと新幹線ホームで2面4線の幅を使っているので、その真下の空間を無駄なく使って在来線ホームを設置したようですね。

 

駅名標をパチリ。

このホームは行き止まり、かつ大阪方面にしか開けていなので、ハピラインふくいの列車は乗り入れないためロゴマークはJR単独表示でした。

 

続いては新幹線コンコースへ。

中間改札を抜けると、そのまま平面移動で新幹線エリアに入れます。

やはり肝となるのは新幹線改札口~在来線ホームの乗り換え誘導なので、新幹線改札内は2面4線の新幹線コンコースとしてはオーソドックスな造りです。

ただ通路幅があるためか開放感がハンパないですね。

 

発車標は6列車分表示可能なものが設置されています。

将来的に右面は「大阪・京都方面」とかになるのでしょうかね?

まあその日がいつになるかは知らんけど・・・。

 

コンコースの隅には待合室がありました。

空港の有料ラウンジみたいな、ちょっと洒落た空間になっていますね。

 

続いてホームへと上がってみることに。

新幹線ホームも2面4線構造となっています。

北陸新幹線 敦賀口では、大阪・名古屋方面からの特急と接続し富山止まりの「つるぎ」と、乗り換え接続無しで対長野・東京方面に特化した「はくたか」「かがやき」の2系統が運転されています。

ですが「つるぎ」でも速達列車と各停列車があり、かつ上のように6分続行で運転する時間帯もあったりと、意外と運転本数は多いようですね。

 

新幹線ホームの駅名標もパチリ。

左側になにかの駅名が表記される日は来るのでしょうかね・・・。

 

最後は改札を出て東口駅前広場へ。

敦賀駅の新幹線ホームは、駅すぐ北側にある敦賀バイパスを跨ぐ関係で高めに作られており、高さが37mもある巨大駅舎となっています。

12階ビルに相当し、整備新幹線の駅舎としては最大規模だそうで、階段部分も天井がめっちゃ高いです。

 

そんな巨大駅舎を擁する敦賀駅東口なのですが・・・

立派に整備された駅前広場とは裏腹に、駅周辺にはなんもないうえ、タクシーもバスも1台もない寂しさです・・・。

というのも敦賀駅はもともと西口しかなく、この東口は新幹線開業と同時に前日併用を開始したばかりだそうな。

ただ駅周辺には大きな工場なんかがあるらしく、大規模な再開発も難しいそうなのであまり発展はしなさそうな気がします。

 

ちなみに「みどりの窓口」は、東口改札外および新幹線乗換改札口前と、新幹線駅舎側に集中配置されています。

正面玄関である西口には窓口がなく、オペレータ機能付きのみどりの券売機プラスおよび通常の自動券売機しか設置されていません。

これも敦賀駅自体の需要の低さゆえでしょうか?

 

といった感じで敦賀駅見物はこれにて終了です。

乗り換え方法に関しては賛否があるようですが、個人的には分かりやすくて十分じゃないかと思いました。

まあ新横浜駅のクソ動線にならされているだけかもしれませんが (^_^;)

 

このあとはいよいよ開業したての北陸新幹線に乗り込みます!

お祭りムードな敦賀駅探訪 その1 開業したての北陸新幹線 乗り鉄遠征⑤

前の記事はこちら。

ブログ友氏との米原界隈での撮り鉄活動を終えて、いよいよ本題である開業したての北陸新幹線乗り鉄旅が始まります。

 

まずは米原駅から北陸本線にのって敦賀駅を目指します。

やってきたのは12両編成の新快速ですが、すべてが敦賀まで行くのではなく米原駅で後方8両を切り離し、先頭4両のみが実質普通列車として敦賀まで直通します。

 

この区間普通列車に乗るのは今回が初めて。

座席がほぼ埋まる程度の乗車率で米原駅を発車しました。

車窓から琵琶湖がほぼ見えないことでお馴染みの琵琶湖線ですが、米原以北でもほとんど見えないのですね(笑)。

 

近江塩津駅湖西線と合流。

ここまで来ると、車内はガラガラになりました。

 

県境を超えて福井県に入り、敦賀駅に到着です。

まずは駅名標をパチリと。

今回の北陸新幹線 敦賀開業により、新たに発足した福井県内の3セク会社「ハピラインふくい」のロゴマークが追加されていました。

 

まずは旧来からある西口から見物します。

なかなか近代的な駅舎ですが、実際は2014年に大規模リニューアルされたもので、新幹線開業に合わせて改築されたわけではありません。

 

西口駅前の様子。

敦賀駅は市街地の外れにあるので、大型商業施設などは少ないようですね。

 

新幹線開業翌日ということもあって、駅はお祭りムード一色です。

新生敦賀駅を見物しようと、鉄道マニアだけでは無く地元の方々も大勢訪れておりました。

 

駅舎内ではこんなコラボも。

みんな大好き「プラレール」と福井県JR西日本がコラボし、巨大ジオラマなどが展示されておりました。

 

続いては駅設備をじっくり観察してみることにします。

在来線駅舎で最も目についたのが「ハピラインふくい」関連の設備ですね。

駅舎自体は引き続きJR西日本の管理となっており、そこにハピラインふくいが乗り入れる体制となっています。

 

改札を入ってコンコース内へ。

新幹線ホームへとつながる真新しい跨線橋へと続く階段が目を引きます。

 

いっぽうで従来からある地下道も残っています。

こちらは特に手が入っておらず、時代を感じる行灯式の看板が好いですね。

 

敦賀駅を境に北側がハピラインふくいへ移管されたことで、発車標やサイン看板にも手が入っています。

 

ちょうど福井方面へ出発する列車があったので、ホームに降りて観察することに。

車両も521系のままで、パッと見はJR時代となんら変わりません。

 

ですがよく見ると変化点も。

まずは先頭部分にあったJRマークが剥がされていました。

ハピラインふくい独自の車両デザインも発表済みですが、現時点では1編成しか存在せず、それ以外はJR仕様の青帯のまま運用されています。

 

そしてもう一つがこちら。

今回のダイヤ改正敦賀~福井間に快速列車が新設されました。

そのほか日中はパターンダイヤも導入されたそうで、実質県営の第三セクターに移管されてローカル輸送へ特化したこともあり、利便性は上がりそうですね。

 

在来線部分の見物を終えて、お次は新幹線コンコースへと移動。

ちょっと距離が離れているため、動く歩道も設置されています。

新幹線ホームは在来線ホームの東側に建設されましたが、ここは転車台や扇形車庫などを備えた北陸随一の機関区「敦賀第一機関区」があった場所です。

敦賀駅は蒸気時代から数多くの機関車が配置されるなど、北陸有数の「鉄道のまち」として栄えてきた歴史がありますが、今度は北陸~関西・中部地方の新在連絡駅という、新時代の要衝として生まれ変わりました。

そんな敦賀駅の象徴だった機関区跡地に建設された超巨大な新幹線ホーム駅舎は、この駅が歩んできた鉄道のまちとしての歴史そのもののように思えますね。

 

次回は新幹線ホームの駅舎をじっくり見物します。

能登川の菜の花畑で米原訓練を撮る 開業したての北陸新幹線 乗り鉄遠征④

前の記事はこちら。

 

5087レを撮影した後は、今回のメインであるDD51牽引の「米原訓練」を撮影します。

前回の5087レとは進行方向が逆になるので、菜の花畑内をちょっと移動して、今度は上り列車を狙います。


3456M

相変わらずしまらない空ですねぇ・・・。

 


1054レ EF210-154

日曜だからか、真ん中がスカっているのが惜しいですな。

 

そしてその続行で今回のメインが登場。


9970レ DD51 1183

関東人な私にとってはそうそう撮影機会の無いJR西日本DD51ですが、春らしいカットで撮影出来て幸運でした。

ブログ友氏によると1183号機の登板は久々だそうで、バリ鉄な氏もテンション上げ気味で撮影しておられました。

 

この日の荷は板チキ2両でした。

数日前には重連で「サロンカーなにわ」を牽引するというサプライズもありましたが、この日は平凡な板チキということで、撮影地も平和でした。

 

メインの米原訓練を撮影した後は、前回のアングルに戻ってこちらで〆ます。


2059レ「カンガルーライナーSS60」 EF210-112

当ブログでもお馴染みの「カンガルーライナー」がちょうど通過していきました。

いつもは鶴見川で撮影する列車ですが、黄帯とシンクロした菜の花カットを撮影出来て、これまたラッキーでしたな。

 

といった感じで、今回の撮影はこれにて終了。

ここではTwitterでご活躍されている撮り鉄さんや、以前中央西線へ遠征した時たまたまご一緒したブログ友氏のご友人さんとも遭遇し、待機時間も楽しく過ごされていただきました。

ご一緒した皆様、小雨の中ありがとうございました。

 

撮影を終えたころには14時を回り、なかなかの空腹具合だったので遅めのランチタイムへ。

能登川駅近くにあるジョイフルで打ち上げをすることに。

実は私、ジョイフルは今回が初体験でございます。

 

ハンバーグセット的なやつを発注。

味はまあまあだったんですが、学生グループがデカい声でしゃべくるは、アホが化粧室で粗相して汚しとるわと、なかなか民度が終わってる店舗でしたね・・・。

もともと個人的に滋賀県にはいい印象が無かったのですが、この日でますます嫌いになりました (^_^;)

 

という不満はさておき、ブログ友氏に米原駅へ送っていただき今回のジョイントはお開きといたしました。

短い時間でしたが、お付き合いのほどありがとうございました!

 

 

次回からは話題がガラッと変わりまして、今回の目的である北陸新幹線乗り鉄いたします。

能登川の菜の花畑で5087レを撮る 開業したての北陸新幹線 乗り鉄遠征③

前の記事はこちら。

岩脇山を後にして、米原以西のJR西日本区間へと移動します。

 

前回撮り逃した新鶴見PF充当の5087レを撮影すべくやってきたのは、能登川~安土にあるこちらの場所。

すっかり冬枯れした畑ですが、ポツンと黄色い区画があります。

 

あぜ道を歩いて近づいてみると・・・

この一角だけ、たくさんの菜の花が咲き誇っておりました。

 

実は前回の岩脇山での待機中にここで撮影された画像を見つけ、ここで5087レを撮りたい!とブログ友氏にゴリ押しし、連れてきていただいたのでした (^_^;)

PF自体は地元でも散々撮影できますが、川崎鶴見界隈でここまで菜の花が咲くポイントは無いので、どうせ遠征したならば地元で撮れないカットを狙わなければ、はるばる関西まで来た意味はありませんのでね。

 

てことでまずは新快速をパチリと。


3467M

菜の花は最高の状態なものの、曇天なのが悔やまれます・・・。

 

続いて普電もパチリ。


779T

効率よく223系と225系を回収できました。

 

そして本命の5087レが登場・・・と思ったら、画角のど真ん中に一般人が車を停めて直乱してくる緊急事態が発生・・・。


5087レ EF65 2089

少ししゃがんで隠しましたが、相手側も構図に入るのが分かったうえでの嫌がらせくささを感じたので、なんか後味の悪い撮影となりました・・・。

 

といった感じで、とりあえず5087レの撮影は完了。

次回は本遠征のメイン列車を撮影します。

岩脇山で貨物列車撮影 開業したての北陸新幹線 乗り鉄遠征②

前の記事はこちら。

近江鉄道をあとにして、ここからはJR線の撮影へと移ります。

 

今回狙うのは新鶴見EF65の関西運用のひとつ5087レです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kawaturu/20230820/20230820195354.jpg

ダイヤ改正特集でもお伝えした通り、新鶴見PFの運用が大幅削減されるなかで生き残ったPF関西運用ですが、その始まりである5087レは新鶴見信号場をAM3時に出発するダイヤとなっています。

よって川崎鶴見界隈では定刻どころか並の遅延でも撮影できぬ、なかなか撮影難易度が高い被写体であります。

 

ですがところ変わって関西地方では、お昼過ぎに下るダイヤのため絶好の被写体となり、東海道本線の各地に好撮影地が点在しております。

せっかく滋賀県へ遠征したので、地元でも貴重となったPFのカットを増やすべく、今回狙うことにいたします。

 

というわけで当初は、湖東地方の名山である伊吹山を絡めたカットを・・・と思ったのですが、時折小雨が降るような曇天ゆえしまらない画になるのは明白。

どうしましょう?とブログ友氏と相談した結果連れてきていただいたのは、米原駅の北東にある「岩脇山」という場所です。

この山には神社があり、山頂は展望台として開放されています。

私は知りませんでしたが、山の上からは東海道本線を俯瞰することができるらしく、この界隈では有名な撮影地だそうな。

 

5分ほど山を登って展望台へ。

そんなに高い山ではないものの、米原市街を一望することができます。

惜しむべくは鉛色の曇天だということでしょうか (^_^;)

 

展望台から遊歩道を進んで山の東側斜面へと移動し、さっそく撮影開始です。

まずは練習電をパチリと。


5111F

まずやってきたのは、豊橋~大垣を走り抜ける特別快速。

特別快速や新快速というと、だいたい6両固定編成とか4+2の併結というイメージですが、3+3なんて運用もあるのですね。

 

お次は前日の新幹線開業で新時代を迎えた北陸特急。


5M「しらさぎ5号」

敦賀までに短縮されたものの、この区間に関してはさして変化なく681系が引き続き運用されています。

 


3207F

運よく311系が充当されていました。

 

そしてお目当ての貨物列車が登場。


1073レ EF210-13

ここは奥行きのある俯瞰構図なので、やはり長い貨物列車のほうが画になりますね。

 

で、お目当ての5087レはというと、なんと愛知県内を約1時間遅れで走行中とのことで、ブロ友氏と話し合った結果、本命の5087レは別の場所で撮影することに。

ですが続行でもう1本来そうなので、ちょっとサイドよりの位置へ移動して〆ます。


5085レ EF210-350

JFEのイルカコンテナが特徴の5085レがやってきました。

この列車も新鶴見をAM3時台に出発するため撮影機会もそうそう無いので、撮れて良かったですな。

 

といった感じで岩脇山での撮影はこれにて終了。

地形的に曇り限定ショバだそうですが、新たな撮影地を知ることができたので、連れてきていただいていい収穫となりました。

 

このあとは5087レと、撮り鉄の部の本命列車を撮影すべく、西へと移動します。