川崎鶴見鉄道録

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信州東北ローカル線乗り鉄の旅 5日目⑧ 秋田内陸縦貫鉄道を行く その2

前の記事はこちら。

信州東北ローカル線乗り鉄の旅 5日目⑦ 秋田内陸縦貫鉄道を行く その1

 

乗継列車の出発まで阿仁合駅を散策することに。

阿仁合駅には、秋田内陸縦貫鉄道の車庫が併設されています。

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すべて同じAN8800形ですが、すべての車両が異なるカラーリングを纏っており、とてもカラフルで楽しいです。

 

阿仁合まで乗ってきた車両が入換作業を実施。

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この後、車庫の中へ入区していきました。

 

そして留置線の車両の中には

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急行もりよし号専用車両として活躍していたAN8900形気動車もいました。

現在は経費削減のため急行運用もAN8800形がこなしており、AN8900形は臨時列車の運用がメインのようです。

私が15年くらい前に鉄道ジャーナル誌で読んだ秋田内陸縦貫鉄道線の記事では、このAN8900形が同社のフラッグシップとして紹介されていました。

 

駅舎の横には腕木式信号機が保存されていました。

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発車時刻が迫ってきたので、列車に乗り込みます。

37本目 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線 213D 角館行き 阿仁合(13:43)⇒角館(15:10)

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車両は前列車に引き続きAN8800形気動車の単行です。

 

車体側面には派手なラッピング。

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このラッピング車には秋田犬っこ列車という名前が付いています。

ちなみに今回乗車した赤色車両(AN8806)は、今年7月23日に秋田犬っこ列車に変更したばかりだそうです。

 

秋田にまつわるペナント調のアクセントも入っており、なかなか凝っています。

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しかし、車内はもっとすごかった・・・。

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秋田犬がいたるところに居ます。

 

シートモケットのカバーも秋田犬。

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ちなみに、犬100頭に1頭の割合で熊がいるそうです。

お判りになりますか?

 

列車は定刻に阿仁合駅を出発。

乗車率は1ボックスに1組程度で、総数20人ほどでした。

 

そしてこの列車にはアテンダントさんが同乗し、沿線の観光案内をしてくれました。

しかも、ただ同乗しているわけではなく

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なんと車内販売がありました。

いまや新幹線ですら車内販売が省略されるご時世なのに、すごいぞ秋田内陸縦貫鉄道

 

まずはアテンダントさんの案内で車窓見物。

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ここは阿仁川という川で、鮎釣りの名所だそうです。

この日も鮎釣りをしている人がちらほらと見られました。

この距離からでも川底の砂利が見えるので、とてもきれいな川なんでしょう。

 

続いて面白駅名。

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笑内(おかしない)駅

単に読み方が面白いだけでなく、名前も笑っているという2重で面白い駅でした。

 

ここらで車内販売が回ってきたので、売り上げに貢献することに。

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昨日に引き続き、真昼間からビールを飲みます。

ビールはクーラーボックスでちゃんと保冷されており、キンキンに冷えておりました。

つまみは、某県民ショーで紹介されたというバター餅なるもの。

 

このバター餅は、結構おいしかったです・・・が、甘すぎてつまみにはならないですねぇ・・・。

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ということで、秋田らしくハタハタの燻製があったのでこちらにチェンジ。

ほかにもグッズやお菓子なども揃えられており、やっつけではなく本気で取り組んでおられるなと感じる、とても好印象な車内販売でした。

 

上桧木内という駅に到着。

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この駅のホームからは田んぼアートが見られるということで、ちょっとホームに降りてみます。

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このあとアテンダントさんから田んぼアートについての解説があり、秋田犬の春夏秋冬をテーマに沿線4か所で田んぼアートを実施しているとのこと。

つまり、前回の記事でご紹介した田んぼアートも含めて4つで1つの作品だったのです。

角館側から春→夏→秋→冬の絵柄となっているらしく、私は鷹巣側から来たので逆再生状態だったということです・・・。

 

そして最後(作品的には最初)の田んぼアート

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こちらは「春」で、春に生まれたこの子犬が成長する姿を描いているそうです。

 

せっかくなので、田んぼアートを順番にご紹介。

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春:誕生

 

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夏:成長

 

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秋:恋

 

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冬:結婚

となっているそうです。

 

そして田んぼアートの完結と同じくして、秋田内陸縦貫鉄道の旅も終わりを迎えます。

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終点の角館駅に到着。

 

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また乗り鉄をしたいなと心から思う、素敵な路線でした。

 

37本目 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線 213D 阿仁合⇒角館
乗車時間:1時間27分
移動距離:61.2km

 

次の記事はこちら。

信州東北ローカル線乗り鉄の旅 5日目⑨ 「こまち」だらけの田沢湖線を行く その1

 

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