今回から、新たな撮り鉄遠征 連載シリーズをお届けいたします。
此度の遠征は2019年11月に敢行したもので、主たる目的はすでに更新済みの名古屋貨物ターミナル公開イベントへの参加でした。
名古屋貨物ターミナルの公開は約10年ぶり、おまけに鉄道部品の販売も実施するとのことで、開催が発表されてから参戦は早々に決めていました。
そして、名古屋市をはじめとする東海地区には、興味深い貨物列車がたくさん走っており、かねてから一度撮り鉄遠征をしたいと思っていた土地。
上記イベントが日曜日であったため、金曜日に有給休暇を取得して金土2日間を撮り鉄に、日曜日をイベント参加の全3日間の遠征を組むことにしました。
本連載はイベント以外の撮り鉄のお話がメインとなりますので、「東海地区 貨物撮り鉄遠征」と題して、その記録を綴っていきます。
遠征初日となります、2019年11月15日 金曜日。
今回乗ったのは、新横浜駅6時ちょうど発の「ひかり493号」、東海道新幹線の始発列車でございます。
この列車は「ひかり」なので自由席が「のぞみ」より多く、かつ新横浜駅始発なため自由席でもほぼ確実に席を確保でき、新神戸駅まで後続の「のぞみ」に抜かれることがないため、早朝移動時にはお世話になることの多い列車です。
腹が減っては戦はできぬと、まずは腹ごしらえを。
お馴染みのシウマイ弁当を、大変おいしくいただきました。
車窓には、富士山が割ときれいに見えました。
この分だと、青空の下で撮り鉄活動ができそうですね。
私はお休みの身分ですが、世間一般では平日なので、ホーム上は社畜出張サラリーマンであふれておりました。
名古屋駅に降り立ったのは数年ぶりなので、駅舎をパチリ。
少し肌寒いものの雲ひとつない見事な冬晴れで、これは期待できそうです。
名古屋駅からはレンタカーを調達し、いよいよ本格的に活動開始。
最初の撮影地である三重県を目指し、名古屋高速に乗ったのですが・・・
噂通り運転マナーは最悪ですね (^_^;)
ウインカーは出さねぇ、流れが悪けりゃ右に左にちょこまか車線変更などなど、頭の中は脳みそじゃなくて赤味噌でも詰まってるんか?と言いたくなる輩の多いこと。
私は全国各地でレンタカーを借りて撮り鉄していますが、その「濃度」がほかの地域と比べて高いですね。
ほんと、変な事故に巻き込まれなくてよかったですわ・・・。
そんな感じでヒヤヒヤしながら運転すること約1時間、最初の撮影地に到着。
関西本線 富田浜駅~四日市駅にある「海蔵川」という川の北側にある築堤です。
此度の遠征、最初のターゲットは四日市のセメント列車であります。
長らく関西本線の貨物列車は、愛知機関区DD51の独壇場でありましたが、御存知の通り五稜郭機関区から転属したDF200 200番台によって順次置き換えられ、DD51は2019年度で引退することが発表済みです。
それに先駆け、東海地区の名物貨物列車のひとつ、三岐鉄道 東藤原駅~四日市港駅の間で運転されている、通称「セメント列車」も昨年改正でDF200化されました。
この「セメント列車」、実は昨年の改正前に駆け込みでDD51牽引の姿を撮影するはずだったのですが、どうしても抜けられない用事が入ってしまい、涙を呑んで撮影を断念した列車でした。
しかし今回、理由は不明ですが遠征2週間ほど前から、DD51が奇跡的に「セメント列車」を代走し続けており、この日も前日時点で代走が決定済み。
まさに僥倖といえるこの機を逃さないため、始発の新幹線を使って駆け付けたわけであります。
まずは練習電を。
307M
ブログを立ち上げて2年半、JR東海区間で撮り鉄をしたのはこれが初めて。
この313系の写真の掲載により、JR全7社の車両の走行写真掲載を達成しました。
・・・まあ、割とどうでもいい記録ですけどね。
2301M
2丁パンタが特徴の1300番台が、重連でやってきました。
霜取りのために2丁上げているのかと思いきや、夏でもこの姿が定位だそうですが、なんで2つ上げているんでしょうかね?
そして、今回のメインが登場!!
5363レ DD51 857
雲一つない冬空の下、セメントタキを力強く牽引してきました。
ちなみに先頭に立つDD51 857は、2018年の山陰迂回貨物列車に抜擢された1機なので、約1年ぶりの再会です。
一旦は過去帳入りし、この目で見ることが叶わなかったはずのDD51牽引のセメント列車を、まさかバリ順で撮影することが出来たなんて・・・
この1枚だけで、わざわざ三重県まで足を運んだ甲斐があったというものです。
このあともDD51代走のセメント列車を追いかけますが、居残りして後続列車も撮影。
2085レ DD51 1028
こちらの2085レは、稲沢~四日市の短距離コンテナ列車なのですが、金曜日なのにカマ次位が空コキでちょっと残念・・・。
ちなみにこの列車は代走ではなく、DD51牽引が所定となっています。
ここで7人ほどいた同業さんは撤収されましたが、私はさらに居残ってもう一本。
そのお目当てはこちらの列車。
後継となるHC85系の先行量産車が登場し、先が見えそうなキハ85系「南紀」です。
思えばキハ85系もほとんど撮影したことが無かったので、これを機に1枚撮影しておきました。
これにて、ここでの撮影は終了。
次回もDD51牽引のセメント列車を追っかけます。