川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

大変革した「快速エアポート」を撮る その1 2024春 札幌帰省①

今回から新しい遠征シリーズを開始いたします。

当ブログの遠征シリーズと言えば、先日まで連載していた2023GWシリーズなど1年前の話題など当たり前、最悪なパターンだと過去帳入り済みの腐ったネタを延々と綴るという体たらくっぷりですが・・・今回は珍しく新鮮なネタでございます (^_^;)

 

つい先日のこと、故郷である北海道へ行く所用がありました。

所用がてら札幌市の実家へ顔を出すことにしたのですが、春のダイヤ改正にてJR北海道の札幌圏で大きな動きがあったのと、期間限定の狙いたいネタがあったので、帰省ついでに趣味活動をすることに。

それゆえ数回で完結できそうなボリュームなので、溜まりに溜まったほかの遠征ネタを差し置いて、先行で更新することにいたします(笑)。

 


 

まずは羽田空港から新千歳空港へ。

今回は会社終わりから羽田空港へ直行したので夕方出発です。

 

「北海道の翼」で帰ります。

スープが期間限定でぎょれんコラボの昆布スープになっていました。

個人的にはAIRDOのオニオンスープが好きなので、ちょっとハズレでしたかね。

 

ともあれ飛行機は無事に新千歳空港に到着。

4月というのは大きなイベントも無く、雪も融けていれば草花も生えておらず見どころに乏しいという、北海道観光にとっては実は微妙なシーズンなのですが、それでも多くの観光客で賑わっておりました。

 

新千歳空港からはお馴染みの「快速エアポート」に乗車して札幌駅へ。

この日は実家へ真っすぐ向かい、移動だけで終了です。

 

 

翌日はお昼過ぎから趣味活動を始めますが、お目当ては先ほど登場した快速エアポートです。

北海道の空の玄関である新千歳空港と、道都札幌市を結ぶ「快速エアポート」は、JR北海道の単なる一列車の範疇を超え、北海道経済を支える最重要インフラのひとつと言っても過言ではない存在。

そんな「快速エアポート」ですが、今年春のダイヤ改正で大変革が起きたのです。

 

ダイヤ改正前のデータイム札幌~新千歳空港間は、1時間に5本の12分間隔で「快速エアポート」が運転されるダイヤでした。

それが今回の改正で

①1時間に1本は新札幌~南千歳ノンストップの「特別快速エアポート

②1時間に2本は北広島~新千歳空港全て停車の「区間快速エアポート」

③1時間に3本は今まで通りの「快速エアポート

という、1時間に6本と今までより1本増発、だけど運転間隔は変則的な運転体系へと生まれ変わったのです。

京急羽田空港輸送に置き換えると、エアポート快特快特、急行の関係性みたいなもんでしょうかね。

 

快速エアポート」は昔は15分間隔、その後12分間隔へと増発されたものの「とりあえず来た列車に乗ればいい」という、一見さんにも優しい等間隔でシンプルな運転体系が特徴でした。

まあ札幌・新札幌~新千歳空港の移動という観点だけなら「とりあえず来た列車に乗ればいい」は変わりませんが、特に札幌発基準だと「快速(00分)⇒区快(04分)⇒快速(19分)⇒特快(30分)⇒区快(34分)⇒快速(49分)」と、運転間隔に結構なばらつきが発生する体系に。

特に快速・特快のわずか4分後に遅い区快が出たうえ、次列車まで15分空くというのがどうなの?という印象でした。

 

さらに札幌駅以西の小樽方面へ目を向けると、毎時2本のうち1本は手稲~小樽間が全駅停車となり、廃止された「区間快速いしかりライナー」へと実質格下げに。

「北海道版マリンライナー」在りしころから1時間に2本確保されていた、札幌~小樽間の快速列車が減便されて、小樽方面はちょっと不便になりました。

 

 

是非はともかく、そんな大変革が起きた新生「快速エアポート」を撮影しようというのが、今回の主題でございます。

予定では貨物列車も撮影できる千歳線 西の里界隈へ行くつもりでしたが、遠征した週末はちょうど寒さがぶり返したので、ひよって白石駅で駅撮りをすることに (^_^;)

てなわけで札幌駅から普電で白石駅へ向かったのですが・・・

なんと乗車電が721系の非エアポート用編成では唯一VVVFへ更新されたF-2107編成に当たりました!

F-2107編成は1度くらいしか乗車経験が無かったので、乗れてラッキーでしたな。

 

そんな思わぬ出会いを経て、さっそく撮影開始。

といってもファーストショットは、エアポートでは無く普通列車です。

 

一見「快速エアポート」とは関係なさそうですが、実は今回のダイヤ改正千歳線普通列車も大幅再編されました。

今まで千歳線普通列車は、「快速エアポート」や特急列車の合間を縫うように、千歳行きや苫小牧行きが1時間に2本程度運転されていました。

それが前述の北広島~新千歳空港間を全駅停車する区間快速が新設されたため、普通列車は北広島止まりとなり、それ以南は区間快速が代替する体系へと再編されました。

 

これにより、今まで札幌へは北広島へ、新千歳空港へは千歳で乗り換えを強いられていた島松~長都の利用客は、改正後はどちらも区間快速で直通できるように。

今年改正で最も恩恵を受けたのは、なにげに島松~長都の利用客ではないかと個人的に思っております。

 

前振りですでに2000文字使っちゃいましたが、ようやっと本題へ (^_^;)

初手からいきなり撮りたかったものが登場。


4865M「特別快速エアポート65号」

まずやってきたのは721系充当の特別快速。

「特別快速エアポート」自体は2020年3月改正で新設されたものの、朝晩の数本のみしか設定されず、日中時間帯に見ることはできませんでした。

ゆえに走行写真はこれが初めてでしたが、幸先よく721系充当の姿を撮影出来て良かったです。

 

続いては千歳線らしく特急列車が通過。


4004D「おおぞら4号」

かつては多種多様な車両が行き交った千歳線気動車特急ですが、現在はキハ261系1000番台に統一され、面白みが大分減りましたね。

ヘッドマーク表示は健在なのが、せめてもの救いでしょうか。

 


3867M「快速エアポート67号」

普通の?快速列車は、見た目上はダイヤ改正前と変化なしです。

 

白石駅千歳線函館本線複々線区間内にあるので、函館本線の列車も一応撮影可能です。


184M

本日は721系と735系の併結6連が充当されていました。

ちなみに札幌圏の普通列車は、エアポート編成の間合い運用や731系固定運用など一部を除き721系・731系・733系・735系で共通運用となっており、なにが来るかはその日次第のためご注意を。

 

千歳線に戻ると、またまた特急列車が通過。


6005D「北斗5号」

続いて千歳線普通列車が入線。


743M

721系でも最古参の部類に入るF-2編成がやってきました。

737系の函館本線 旭川口への投入開始とともに、ついに721系にも置き換えの波が到来したようなので、721系も撮れるだけ撮っておかねば・・・。

 

下り通過線を挟んで、上り普通列車と離合しました。

定刻だと白石駅では離合しませんが、前走りの北斗5号が若干遅れたため、離合シーンが見られました。

 

フルカラーLED版の北広島幕も狙います。

長いこと札幌に住んでいましたが、北広島行きなんて人身事故でもなければ見られない超レア幕だったので、それが日常的に見られるとは違和感しか無いです。

 

お次は本改正の目玉列車?が登場。


5869M「区間快速エアポート69号」

区快幕を撮るのが目的でしたが、快速と同じ設定(SS1/320)で撮ったのに縦方向にムラが出現・・・。

フルカラーLEDのうち、G素子だけ点灯周期が異なるのでしょうかね?

 

お次の快速2連発は721系が連続充当。


3871M「快速エアポート71号」

 


3873M「快速エアポート73号」

721系の快速に関しては回数自体は数え切れないほど撮ってますが、新機材でも記録しておきたいので余さず狙っておきます。

ただ曇り空なのが残念ですが・・・。

 

続いては普通列車


745M

ファーストショットで撮影した721系F-14編成が、北広島駅から戻ってきました。

50分くらいで戻ってきたので、割と早かったですね。

 

そして区間快速のリベンジを。


5875M「区間快速エアポート75号」

SSを1/200まで落としたら、ムラなく綺麗に写ってくれました。

ただエアポートは特急並みに飛ばしてくるので、ワタクシのちんちくりんな腕でズーム流しをすると、歩留まりが落ちるのが難点ですね・・・。

 

そして続行は特快エアポート。


4877M「特別快速エアポート77号」

またしても721系3000番台トップが充当されていました。

 


3879M「快速エアポート79号」

この日初の721系4000番台でした。

 

函館本線の普電にもエアポート編成が。


192M

 

さらに続行で白石駅までの乗車電だった721系F-2107編成。


194M

なにげにF-2107編成の走行写真を撮ったのは今回が初めてかな?

狙って出会える存在じゃないだけに、機会に恵まれて良かったです。

 

お次は30分に1回の区快チャンス。


5881M「区間快速エアポート81号」

733系は撮れたので721系を所望していたところですが、またしても733系。

快速エアポート」は721系と733系で共通運用となっているので、普通列車と同じくどちらが来るかは運しだいです。

 


3883M「快速エアポート83号」

このあたりで大分寒さにやられて辛くなってきました。

さっきの区快が721系だったら撤収しても良かったのですが、この日の721系はノーマル快速ばかりに充当されており、なかなか都合よく行きません・・・。

 

お次は1時間ぶりの特急タイムです。

まずは海線からの北斗。


7D「北斗7号」

 

間にエアポート。


3885M「快速エアポート85号」

 

でもって今度は石勝線からとかち。


36D「とかち6号」

普通の週末、かつ区間特急的な「とかち」とはいえ、4両編成はちと寂しいですな。

 

今度は函館本線にちょっとレアな車両が登場。


196D

特急車並みのハイスペックを誇るキハ201系充当の普通列車です。

キハ201系はちょっと前まで、日中の「いしかりライナー」運用を持っていましたが、現在は721系などの電車に混じって函館本線普通列車数本を担当。

まあキハ201系の真価は、山線直通の「ニセコライナー」や731系との併結運用でこそ発揮されるので、暇つぶしの間合い運用といったところでしょうか。

 

そしてこの日4回目の区快チャンス。


5887M「区間快速エアポート87号」

またしても733系でした・・・。

もう寒すぎて体が震えるしおしっこしたいしと、色々限界が近づいてきました。

 

そんな弱った私に函館本線から特急が強襲。


3024M「ライラック24号」

なんとかズーム流しが決まってくれました。

 

最後は1時間に1回の特快チャンス。


4889M「特別快速エアポート89号」

こちらは未撮影だった733系充当の特快を回収できました。

 

といった感じで2時間ほどの撮影を終えて白石駅を撤収。

本日の札幌の最高温度9℃と真冬の神奈川県並に冷え込みましたが、それにしては薄着で挑んだため、2時間でかなり体力を消耗してしまいました・・・。

 

清算のため改札を出てトレイに駆け込み、そのあと駅前のセコマで軽食を買って暖を撮っていたら、なんと次の区快が721系という悲劇が・・・。

これでは帰れんとヤル気を振り絞り、延長戦を敢行することにしました。

 

かなり長くなったので、延長戦の模様は次回の記事にて。