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美深町にて宗谷北線ラッセル撮影を終えた後は、宗谷南線ラッセルへと転戦します。
本日は北線ラッセルが名寄まで定刻通り運転されたので、塩狩峠を越えて旭川近郊まで南下することが可能でした。
なので最初は、蘭留駅の北側にある塩狩峠の俯瞰ポイントへ向かったのですが、雪が降り出し視程が悪化したので断念し、初日と同じく蘭留跨線橋にて撮影することに。
初日とは違い、本日は定刻で姿を現しました。
遠くから見ても圧倒される、ものすごい掻きっぷりです!!
じっくり引き付けてもう一丁。
雪351レ DE15 2515
初日に引き続き、いい塩梅の掻きカットをいただきました。
ただ高速道路の下だからか、ちょっと雪が汚いのが惜しいですね。
このあと塩狩駅へ追いかけるか、石北ラッセルへ転戦するか迷ったのですが、複線型ラッセルを撮れてなかったので石北ラッセルへ行くことに。
定番撮影地である、伊香牛駅~愛別駅の小春トンネル付近のポイントで撮影することにしました。
が、そこに現れたのは・・・
なんとこの日も単線型の代走。
これなら塩狩駅へ行くべきでしたが、後悔先に立たず・・・。
ですが最後まで余すところなく撮影しておきます。
雪551レ DE15 2521
遠征当時の石北ラッセルはずっと単線型の2521号機が代走し続けたようで、複線型の稼働率がかなり低めでした。
まあこんな故障率なら、後継車両が投入されるのも致し方ないという所でしょうか。
ちょっと居残って、本遠征のラストカット。
84D「大雪4号」
今年3月の改正で、旭川~網走の区間特急「大雪」が曜日運休になるので狙ってみたのですが、雪まみれでヘッドマークが隠れ「大雪」かわかんないですね(笑)
かつて全道各地を駆けたキハ183系も、気が付けば定期運用があるのは石北特急だけとなり、これも近い将来貴重なカットとなることでしょう。
以上で本遠征での撮り鉄活動はすべて終了し、旭川駅前でレンタカーを返却。
のべ4日間の走行距離は、約1400kmでありました。
レンタカーを返却したあとは、旭川駅へ向かいます。
本来であれば、20時ごろに旭川空港を飛び立つ羽田便を利用したいのですが、コロナ禍の影響でAIRDO・JALとも羽田便はお昼の1往復のみ・・・。
なので今回は、JRで旭川から新千歳空港まで移動して帰路に着くという、かなり面倒なルートで帰ることになりました。
といってもそこは鉄道オタクなので、ただでは起き上がりませんよ。
今回は乗り鉄も兼ねて、ちょっと変わった列車をチョイスしました。
こちらの列車、普段は「ライラック38号」として運転されているのですが、土休日は旭山動物園とタイアップした特別列車に姿を変える列車なのです。
ちなみに以前は「旭山動物園号」という純粋な臨時列車として運転され、車両もキハ183系の専用編成が用意されていました。
この車両が老朽化のため廃車となり、後継は789系0番台に引き継がれましたが、定期の「ライラック」と兼用する現在のスタイルに置き換わっています。
一応、ヘッドマークも専用のものが用意されています。
そんな「ライラック旭山動物園号」に乗って、まずは札幌駅へと向かいます。
車内では恒例の打ち上げを敢行。
売店に残っていた最後の駅弁と、旭川名物の「ジュンドッグ」で一杯やります。
「ジュンドッグ」という名前を初めて聞く方も多いと思いますが、これは旭川・美瑛周辺だけで売られている食べ物で、簡単にいうと「エビフライ入り棒状おにぎり」という感じですかね。
海老好きな私としては結構好きな食べ物で、旭川に行くと大体買ってます。
気になる方は是非ともご賞味くださいませ。
ご飯を食べ終わるとアテンダントさんがやってきて、乗車証明証を配布してくれました。
子供向けの観光列車ということで、ペーパークラフト付きでした。
ちなみに乗車証明書は岩見沢~札幌間で指定席を利用しないと貰えないのでご注意ください。
さらにこの列車、グリーン車がフリースペースとなっており、フォトスポットとなっています。
着ぐるみを着たおねえさんと触れ合うことが出来るそうですが、さすがに酒臭い30過ぎのオッサンが行くと「キャバクラと勘違いしてんのか?」なんて顰蹙を買いそうなので、私は自粛しました(笑)。
お子さんがいる方はそれをダシに・・・するかは任せますが、記念に訪れてみてはいかがでしょうか。
といった感じで札幌まで移動した後は、お馴染みの「エアポート」で新千歳空港へ向かいます。
自由席利用だと721系3000番台は個人的に「アタリ」なのですが、今回のように指定席利用だと「ハズレ」になるんですよねぇ・・・。
2000年に「エアポート」のグレードアップ指定席としてデビューし、その後のJR北海道を代表するサービスの一つとなった「uシート」ですが、なんだかんだ登場から20年も経つんですね。
721系3000番台も先は長くなさそうなので、記録がてら車内も撮影してみました。
今は530円に値上げされましたが、登場当時はこれが300円で利用できたと思うと、そら結構なインパクトがあったもんです。
ただ登場当時は斬新と思えた設備・デザインも、ところどころ少々草臥れた様子を見せ始めており、軽くレトロさすら醸し出していますね。
千歳からはJAL528便で羽田へ向かいます。
私は所謂「青組」なのですが、コロナ禍の影響でANAの最終便は20時、AIRDOも20時30分へ繰り上げられており、JRの遅延リスクも考慮すると微妙な時間。
なので今回は安全を見てJALを選択することにしました。
JALに乗るのは数年ぶりでしたが、思わぬ機体に遭遇。
なんとディズニーとのタイアップ機である「JAL DREAM EXPRESS FANTASIA 80」に当たりました!!
当然ながらANAにはない特別仕様機なので、こりゃJALを利用した甲斐があったもんです (^o^)
今回はクラスJを利用したのですが、枕カバーも特別仕様になっていました。
今回のタイアップは1940年に公開された映画「ファンタジア」の上映80周年を記念したもので、その映画がモチーフなっているようです。
ドリンクの紙コップも特別仕様。
ミッキーおよび乗り物オタクは大興奮な仕様ですが、この便でテンション高めなのは私ぐらいで、残りの方はみな興味なさげでした (^_^;)
そんな思わぬ出会いを経て羽田空港に到着。
赤い電車に乗って自宅へ戻り、遠征完了でございます。
といった感じで、11回に渡った「道北ラッセル遠征」はこれにて完結です。
本格的にラッセル列車を撮り鉄したのは今回が初めてでしたが、当初想定していたよりもずっと良き成果が得られたのと同時に、毎年のように通う魅力というのが理解できたような、そんな遠征となりました。
そして「やっぱり冬の北海道は素晴らしい!!」と改めて思いましたね。
後継となるキヤ291系の試運転が始まりましたが、今期は旭川周辺で走行試験程度に留まったようで、除雪車としての本格的な試験はほぼ実施しなかったそうな。
そう考えると本格的な量産までは猶予がありそうなので、来シーズンも引き続きDE15形の奮闘が見られるような予感がしており、その願いが通じたら来シーズンも都合をつけて道北の地に足を運びたいですね。
おしまい