川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

引退間近のキハ85系を乗り鉄する 2023GW 北陸・紀州遠征㉓

前の記事はこちら。

2023GW 北陸・紀州遠征も、ようやっと最終回でございます。

 

前回の記事にて撮り鉄の日程は全て終了したので、帰路へ着きます。

本日は夜からヤボ用が入っているため、珍しく午前中のうちに移動開始です。

まずは新宮駅から、東海道新幹線との接続駅である名古屋駅へと向かいます。

 

そして乗り込むのは、当然こちらの列車です。

2日間に渡って追いかけ回したキハ85系充当の「南紀4号」です。

当時は定期運用終了まで残り2か月という時期で、私にとってキハ85系に乗車するのは今回が最後となるので、名古山駅までたっぷり乗り納めをしたいと思います。

ちなみに「南紀」に乗車するのは今回が初めてです。

 

列車は定刻に新宮駅を発車。

午前中の上り列車ということもあってか、意外にも30%程度の乗車率でした。

 

新宮駅を発車直後、熊野川を渡って三重県に戻りますが、その直後の線路際でサロン熊野路さんがお手振りのお見送りをしてくれました。

ばっちり顔まで写ったのでさすがに写真はあげられませんが(笑)、最後の最後までありがとうございました!

 

列車は熊野市駅を過ぎて、いよいよオーシャンビューが続く区間へ。

窓が汚くて車窓がよく見えん・・・。

(今は言わなくなったけど)ワイドビューと名乗っときながら、こんなクッソ汚い窓ガラスじゃサギじゃないですか・・・。

幸い自分の前列のガラスは綺麗だったので、首を伸ばして前の窓ガラスから車窓を見るハメになりました (^_^;)

 

紀伊長島駅で「南紀1号」と交換。

大型連休も終盤ということで、下り列車はガラガラでした。

 

紀伊長島駅を過ぎると今度は山区間へ入り、昨日訪れたイセカシ界隈へ。

山へ入ると天候が若干回復してきましたが、やはり曇り予報だったからか沿線の撮り鉄は昨日の半分程度でした。

 

三瀬谷駅で今度は臨時の「南紀81号」と交換します。

先ほどの1号にも増してガラガラでした。

上りの臨時列車は軒並み午後出発だったため乗れませんでしたが、やはり臨時列車のほうが狙い目でしたかね。

 

といった感じで風光明媚な区間も終わり、参宮線との分岐駅である多気駅に到着。

 

多気駅の出発直後、有名撮影地である櫛田川橋梁に差し掛かります。

自分の乗車列車はケツ打ちとなりますが、直後に対向の「南紀3号」がやってくるので、それ狙いの撮り鉄が10名ほど陣取っていました。

櫛田川橋梁も押さえておきたいポイントだったものの、残念ながらキハ85系は撮れずに終わってしまいました・・・。

 

多気駅を過ぎると、車窓は市街地がメインとなり面白みが無くなるので、車内探検をすることに。

まずは自分が乗車した車両であるキハ85-1110のプレートをパチリ。

キハ85-1100番台は、もともと100番台として製造された貫通型先頭車両に、バリアフリー対応改造を施した車両です。

 

なのでトイレは車いす対応の大型洋式トイレが付いているのですが・・・故障中で使用できませんでした。

引退が決まっている車両、かつ増結車両ゆえほかの車両のトイレを使えばいいという判断で、修理せず運用したという感じでしょうか。

キハ85系JR東海らしく外観は手入れされ綺麗なのですが、老朽化はそれなりに進んでいたようですね。

 

そして今回乗車した南紀4号は、5両編成のうち4両が先頭車両で、中間にはこんな感じで貫通形先頭車が組み込まれていました。

 

というわけでその連結部も観察。

キハ85系は前面形状がくの字型、かつ貫通扉が開き戸になっているので、ドアがちょっと奥まって据え付けられているのが変わっていますね。

さらにキハ85系は低運転台なので、681・683系などの高運転台車両と違いデッキが明るいため、とても開放感があります。

 

貫通扉に仕込まれたヘッドマークもパチリ。

鉄オタ的には見どころな中間ヘッドマークですが、最近の特急車両はヘッドマークを備えない車両が大半、かつ備えていてもLED式だったりするので、この光景も近い将来見られなくなるでしょう。

 

3号車には編成中唯一の中間車両として、キハ84-203が連結されていました。

 

キハ84-200番台の特徴は、販売カウンター付きの車販準備室があることです。

キハ85系が登場したのは、車販サービスが旺盛だったJR民営化直後のこと。

コンビニがエキナカまで普及し、わざわざ割高・品ぞろえも限りある車販を利用する必要もなくなり、時代の流れで不要になったと言えばそれまでの設備でしたが、まだまだ鉄道に夢があった時代の名残ですね。

 

といった感じで車内探検を終えたころ、津駅に到着。

津駅の駅名標は一度撮ってみたかったので、わずかな停車時間の隙に乗車した車両とともにパチリと撮影しておきました。

 

津駅を過ぎると紀勢本線から伊勢鉄道線に入り、四日市へワープします。

四日市駅中央西線向けの石油タンカーの発着地なので、お馴染みの緑タキがたくさん留置されていました。

四日市が地元なわけじゃないのに、なぜか「帰ってきた感」が湧いてきました(笑)。

未踏の地だった紀伊半島の先端から、何度か来たことがある四日市界隈へ来たからでしょうかね。

 

このあとの車窓は何度も見慣れた風景なので、半分うたた寝していると名古屋車両区の横を過ぎて到着放送が流れました。

 

新宮駅から約3時間半、終点の名古屋駅に到着です。

これにてキハ85系ざんまいだった紀州編の予定がすべて終了です。

撮り鉄でも十分な成果が得られましたが、最後に「南紀」のほぼ全区間乗り鉄出来てよかったですな。

 

名古屋駅からは新幹線に乗り換えますが、ちょうどお昼時だったのでランチタイムへ。

名古屋駅で飯を食うと言えばこちら。

当ブログでも度々登場する、中央線ホームのきしめん屋でございます。

 

いつもならワンコインきしめんを発注しますが、今回は遠征の打ち上げも兼ねているのでこちらの布陣で。

 

まずは生ビールと天つまで一息。

休日とはいえ、真昼間からビールを頼んでいるのは私だけでした(笑)。

 

そのあと玉子きしめんで〆ます。

こちらも安定の美味しさでございました。

 

お腹を満たした後は新幹線ホームへ。

こんな明るい時間に帰りの新幹線に乗るなんて、新鮮を通り越して違和感すらありますね (^_^;)

そして今回はちょっと贅沢してグリーン車で帰ります。

正確に言うと贅沢でG車にしたのではなく、大型連休終盤とあってお昼の段階で普通車はB席(三列シート真ん中)しか空いておらず、G車は窓側が空いていたのでこちらを選択したのでした。

 

車内ではシンカンセンスゴイカタイアイスで甘味補給。

キャラメルアーモンドブラリネなる、見たことのないフレーバーがあったので購入してみました。

なかなか美味かったのですが、この1度以外見たことが無いので、期間限定品だったのでしょうかね?

 

疲れた体にほどよくビールが入ったので、アイスを食した後は爆睡してあっという間に新横浜駅に到着。

ここから横浜線に乗り換えて遠征完了・・・の予定だったのですが

 

東神奈川駅京浜東北線へ乗り換える際、ツユのいい香りに釣られて、東神奈川駅名物の日栄軒に立ち寄ってしまいました。

いつもの遠征帰りだと遅すぎて大抵閉まっているので、久々に食して帰ります。

 

発注するのはもちろん、日栄軒名物の穴子天そばです。

遠征の〆メシとなりましたが、〆とは思えないガッツリ系で遠征を終えました(笑)。

 

といった感じで、23回に渡ってお届けした2023GW 北陸・紀州遠征はこれてに完結でございます。

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本遠征に旅立ったのは2023年5月1日のことだったので、本当にギリッギリで1年遅れにならずに更新を終えることができました・・・。

まあ鮮度落ちも甚だしいネタをずっと更新してきたので、読者の皆様からしたら今さら何いってんの?って感じと思いますが (^_^;)

 

遠征してから1年、北陸新幹線 敦賀開業およびキハ85系の引退が予定通り実施され、23回の更新で綴ってきたカットのほぼ全ては、すでに過去帳入りしております。

北陸・紀州とも、兼ねてより1度行きたいと思いつつ行けていなかったのですが、終始お天気に恵まれて大変実りある遠征となりました。

またご一緒いただいたご同友のお二方には、改めて御礼のほど申し上げます。

 

北陸のほうは新生サンダバ目当てに湖西線あたりに、紀州のほうは「逆オーシャン」目当てに和歌山県寄りに、それぞれ再び足を運びたいところですね。

私のことなのでまたずるずる先延ばししそうですが・・・、遠征を敢行した際にはまたここで綴っていきたいと思います。

 

2023年ゴールデンウィーク、のべ5泊6日に渡った大遠征の記録でした。

 

おしまい