川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

小入川橋梁と不思議な岩 2019北東北撮り鉄遠征⑪

前の記事はこちら。

 

青森県深浦町を後にし、県境を越えて秋田県八峰町へ。

やってきたのは岩舘駅~あきた白神駅にある、五能線の超有名撮影地である小入川橋梁です。

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山間を走ってきた五能線が、小入川が造りだした窪地を超えるために架けられたのが、この小入川橋梁です。

その規模とすっきりとした外観から、五能線有数の撮影地として知られています。

 

有名撮影地だけあり、先人たちにより様々なアングルが開拓されていますが、この日はすっきりした青空が広がっていたので、足元から狙ってみることに。

そんなわけで足元付近をウロウロしていると、なにやら看板を発見。

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この付近は「八峰白神ジオパーク」のジオサイトの1つに指定されており、珍しい岩があるそうな。

 

こちらが「立岩」というもの。

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砂浜の上に、この岩だけがぽつんとそびえ立っています。

 

海岸の岩場には「オカムイ岩」という、奇妙な形をした岩が転がっていました。

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なんだか、2頭の恐竜が頭を並べているようにも見えますね。

 

これらの岩は、太古の昔に日本海が形成されたとき、海底火山の活動によって生み出されたものと推測されているそうです。

ここを訪れるまで、こんな不思議な岩が転がっているとは知りませんでしたが、これも何かの縁ということで、これらの岩を絡めた構図で撮影することにしました。

 

まずは「オカムイ岩」と「リゾートしらかみ」のコラボ。

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8525D「リゾートしらかみ 5号」くまげら編成

この日、くまげら編成を撮影したのはこれで3回目でした (^_^;)

意図して追っかけたわけじゃないんですが、弘前から能代へ移動しながら撮影すると、車両運用の都合上特定の編成に集中しちゃうんです。

ですが、車体が白いくまげら編成が来るのが事前に分かっていたので、車両の背景に暗色の山を遠慮なく入れて車両を引き立たせられたので、結果的に良かったですね。

 

続いて「立岩」は、普通列車と絡めて撮影。

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326D

こちらも運よくタラコ色揃いで来てくれたので、車両が引き立ってよかったです。

 

今回は、小入川橋梁から海側の海岸から撮影しました。

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海を入れた構図で撮れるお立ち台もあるので、興味がある方は調べてみてください。

 

ちなみに小入川橋梁は、橋梁を挟んで山側から日本海バックで狙う構図も有名です。

実は私、この小入川橋梁は初訪問ではなく1回だけ訪れたことがあり、そのときは山側から撮影しました。

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が、空が霞んじゃってご覧の有様でございました (^_^;)

本当は日本海がダイナミックに広がっているはずなんですけどね・・・。

山側は午前順光のため、今回の行程ではこの構図はハナッから諦めましたが、いつの日かリベンジしたいです。

 

 

以上で五能線の撮影は終了です。

雨男の私には似つかわしくない?ほどの晴天に恵まれたので、どの撮影地も大満足の結果となりました (^o^)

今度は別の季節に再訪したいですね。

 

これにて五能線を後にし2日目の宿泊地へ向かいます。

が、そのついでに「もう一つのキハ40の普通列車」を撮影すべく、寄り道がてら2日目最後の撮影に挑みます。

KATO はまなすとED79を整備してみた

三連休最終日となりました昨日の神奈川界隈は、台風一過の晴天から一転し、生憎の雨模様でした。

というわけでインドア活動を決め込むことにしたので、レビューしたばかりのKATO「はまなす」と「ED79」を、両方まとめて整備することにしました。

 

最初は、手のかかりそうなED79から着手。

まずは素っ気ない屋根上機器に色挿しをするため、パンタグラフ特高線を外します。

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今回はこちらの塗料を使用。

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ED79の碍子は、塩害対策用の緑色のグリスが塗られていますが、緑塗料をそのまま塗ると濃すぎるので、白を混ぜて少し薄めることにします。

特高線部分は銅線なので、いつもどおりタミヤのX-26を塗ります。

 

そんなに複雑な造形ではないので、さくっと塗装完了。

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塗装を乾かしている間に、付属品の取り付けへ。

といっても付属品は、ナンバープレート・カプラー・ヘッドマークしかありません。

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ナンバーは1・6・9・11号機が付いてきます。

ED79を狙った写真を見返すと、どうやら4機とも現役時代は縁が無かったようので、1番車両を合わせやすいであろう、最も廃車時期が遅かった9号機を選択しました。

ちなみに、各車の廃車時期は以下の通りです。
 1号機:2008年度
 6号機:2003年度
 9号機:2015年度
 11号機:2013年度
なので細かいことを言うと、ED79牽引列車の筆頭格である「北斗星」も、2008年以降のJR北・東の混結編成と、6号機は同時に存在したことがありません。

 

付属品とは別に、銀河モデルの区名札シールも貼ります。

f:id:kawaturu:20191015001107j:plainJR北海道ED79は、2002年6月までは青函運転所に所属していましたが、2002年7月からは函館運転所 青函派出所に組織変更され、区名札もそれに合わせ
 2002年6月まで:青函
 2002年7月から:函
と、年代によって装着していた区名札が異なります。

幸いどちらも収録されていたので、今回は「函」を貼り付けておきました。

 

カプラーをナックルに交換し、ついでにヘッドマークを付けて完成したのがこちら。

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実物の碍子はもっと濃いめの蛍光色っぽい色彩なのですが、普通の塗料で蛍光色は再現できないようなので、黄緑っぽくなっちゃいましたかね。

今度緑色の碍子を塗るときは、蛍光グリーンの塗料を購入して試したいと思います。

あと手を入れたい箇所は
・ジャンパ管の取り付け
・製造銘鈑の取り付け
・テールライトの改善

ですが、今回は材料が無いので宿題として残しておきます。

 

続いては客車のほうへ。

こちらは元々の出来が良いのであまり手を入れず、座席車用クーラーのスミ入れだけ行うことにしました。

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全部で34個もあったので、屋根から引っ剥がすのも地味に大変でした (^_^;)

ちなみにクーラーはパッと見全部同じに見えて、右下4つのカーペット車用(オハ14 515)だけ微妙に形状が違うので、戻すときに混在しないようご注意を。

 

塗料を換装させた後、一応それぞれのクーラーで効果を確認してみます。

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上:スミ入れ前 下:スミ入れ後

 

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上:スミ入れ前 下:スミ入れ後

カーペット車用はそれなりに効果がありますが、それ以外のやつはパッと見分かんないので、自己満足の域のような気がします (^_^;)

 

あとは緩急車の車端部に、付属品を取り付け。

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編成の端になるスハネフ14とスハフ14 502は、床下パーツ取り付けとナックル化。

スハフ14のジャンパ管は、ホース部分まで成形色丸出しのブルーだったので、黒色のマッキーで色挿ししておきました。

いつもだとドアやルーバーにスミ入れをしますが、今回は車体が暗色のため労力に見合った効果がなさそうなので、見送ることにしました。

 

といった感じで、今回の整備は終了です。

ED79はまだ手を入れたい点があるので、機を見て再整備したいですね。

KATO ED79(旧製品)を買ってみた

前回はKATOの14系 急行「はまなす」の購入レビューをお届けしました。

実は「はまなす」と同時に、牽引機も購入しておりましたので、今回はそちらのレビューをお届けしたいと思います。

というわけで、今回取り上げるのはこちら。

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KATO 品番3031 ED79

KATOのED79電気機関車です。

 

実車の写真がこちら。

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ED79は、連続勾配、高温多湿、専用保安装置(ATC-L)など、一般路線とは異なる特殊な環境下にある青函トンネルでの運用を可能にするため、当時東北本線で余剰気味だったED75を改造して導入された電気機関車です。

はまなす「海峡」北斗星」などの旅客客車列車のほか、貨物列車の牽引にも活躍していましたが、北海道新幹線開業により架線電圧の昇圧および保安装置の更新に伴い運用が不可能となったため、JR貨物のEH800にその任務を引き継ぐ形で全車運用を終えました。

 

前回取り上げた「はまなす」のほか、「北斗星」「カシオペア」など青函トンネルを通過する列車の牽引には欠かせない機関車であるため、客車側を買えばED79も購入するのは、ある意味自然な流れと言えます。

ですが今回特筆すべきは、あえて旧製品を購入したという点です。

KATOからは以前よりED79が製品化されていましたが、2015年に上述した「はまなす」と同時に、リニューアル品が発売(品番3076-1)されています。

といっても、完全に同仕様のリニューアル品というわけでは無く

3031:函館側のパンタグラフが下枠交差式の原型の姿
3076-1:函館側のパンタグラフシングルアーム式に換装された2010年代の姿

となっており、3076-1は発売時点での現行タイプに仕様が変わっています。

 

今回あえて旧製品を買ったのは、型落ち品ゆえに安かった(未使用品で2900円)のもありますが、以前から所有していた「カシオペア」の本州側の牽引機が、EF81専用塗装機しか持っていなかったので、下枠交差式じゃないと時代的に合わないという事情もあり、今回3031を購入するに至りました。

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てことで、さっそく開封

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設計が古い(1990年代?)ので、手すりが別パーツではなく本体と一体化表現だったり、開放テコが省略されていたりと、前時代的な仕様なのは否めませんね。

リニューアル品はしっかり改良されているので、このあたりを許容できない方は、素直にリニューアル品を買ったほうが良いでしょう。

また動力回りも、フライホイール化などの大幅改良が施されています。

 

それと窓のHゴムがグレー表現となっていますが、実車2000年代に入って黒ゴム化されているので、本製品は青函トンネル開業~2000年代初めころの姿となり、1往復化後の北斗星などとは厳密には時代が合いません。

リニューアル品は2010年代の姿がモデルとなっているので、実車に合わせて黒ゴム表現に変更されています。

 

続いてサイドビュー。

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もともと複雑な造形ではないので、特に問題は無いと思います。

またリニューアル品はメーカー銘鈑が添付されますが、旧製品には添付されていないので、ディテールは少し劣ります。

 

続いては屋根上機器。

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リニューアル品は、碍子は緑色に着色、特高線は金属線で再現されており、見栄えがグンと向上しているそうです。

さすがにグレー成形色では寂しいので、こちらは色挿ししたいと思います。

 

続いては台車と保安装置表記。

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ネットの実車と見比べる限り、台車はまあまあ似ていると思います。

リニューアル品も、写真を見る限り台車は変わっていないように見えます(間違っていたらすみません)。

保安装置は、いつごろ(2000年代?)からに「S」から「SN」に更新されているので、こちらもゴム色と共に古めの仕様と思ってよさそうです。

 

続いてはお顔を拝見。

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テールライトが塗りつぶされているのが、ちと間抜けですねぇ・・・。

ここも手を入れたくなる気分です。

 

ライトの点灯具合をチェック。

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光源は電球のようで、最近のLEDのと比べると暗い印象ですね。

LED化できるなら、改良を加えたいところです。

 

最後は付属品をチェック。

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・ナンバープレート(1・6・9・11)
ヘッドマークはまなす北斗星
・ナックルカプラー

が付属してきます。

ちなみにリニューアル品では、「はまなす」のヘッドマークが「カシオペア」に差し替わっています(「はまなすヘッドマークは、客車セットに付属)。

 

といった感じで、KATO ED79のレビューをしてみました。

やはり現行製品と比べると、劣る面が多々あるのは否めませんが、これはこれで良い製品だと思います。

最初はシングルアーム仕様を買って、函館側のパンタグラフだけ下枠交差式に交換することも考えましたが、個人的はそんな面倒なことをせずとも、素直にこれを買ってよかったです。

 

これで客車も牽引機も紹介したので、次回は整備をしたいと思います。

KATO 14系 寝台急行「はまなす」を買ってみた

東日本各地に甚大な被害を及ぼした台風19号

川崎界隈でも、武蔵小杉駅周辺が冠水したり、多摩川を挟んだ二子玉川周辺では氾濫が起きたりしましたが、幸いにも私は特段被害はありませんでした。

 

鉄道関連でも、長野にある北陸新幹線の基地が水没したり、水郡線上田電鉄では橋梁が流失したりと、各地で被害が相次いでいるそうです。

被災された方々の、一日でも早い復興を願っております。

 

そんな昨日は、昼ごろより台風が襲来する予報でしたので、前日のうちに食料を確保して1日中自宅に籠城しておりました。

そんなわけで鉄道模型でも弄るか・・・と思ったところ、購入後1年以上放置していた製品があったことに気付いたので、弄る前にレビューをしたいと思います。

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KATO 品番10-1138 寝台急行「はまなす」7両基本セット
KATO 品番10-1139 寝台急行「はまなす」3両増結セット

 

KATOから発売された、14系および24系の急行「はまなすです。

実車の写真がこちら。

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急行「はまなす」は、青函トンネルの開業に合わせ、1988年に札幌~青森で運転を開始した夜行急行列車です。

客車には青函トンネル通過対策が施された14系500番台および24系が用いられ、札幌~函館はDD51、函館~青森はED79が牽引に当たっていました。

この「はまなす」は、札幌~函館・東北地方の夜行移動手段として重宝された列車でしたが、北海道新幹線開業と引き換えに2016年3月に廃止されました。

 

はまなす」は実用上のみならず、趣味的に見ても「JR最後の定期客車列車」「JR最後の定期急行列車」など、日本唯一の肩書をたくさん持っていた列車なので、乗り鉄撮り鉄双方から何かと人気のある列車でした。

私としても、時には札幌市の実家への帰省手段として、そして津軽海峡線への撮り鉄遠征では必ず狙っていた列車として、とても縁のある列車でございます。

 

そんな列車であったため、Nゲージも欲しいなぁと思っていたところ、秋葉原のぽちフェスでKATO製の良品があったので、これ幸いと購入したのでした。

が、そのあと仕事が忙しくなったり、鉄道イベントをハシゴしたりしているうちに存在をすっかり忘れ、なんと買ってから1年以上も放置しておりました (^_^;)

 

ちなみにはまなす」のNゲージはKATOとTOMIX双方から発売されており、どちらも一長一短ありますが、総合的に見て私はKATO製を選択しました。

TOMIX製との差は、最後に纏めておきます。

 

まずはケースを開封

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基本セットが7両、増結セットが3両の構成となっていますが、実車も基本が7両編成かつ基本セットの構成と同じです。

すなわち、基本セットだけで基本編成が再現可能で、忙期の増結した姿を再現したいときは増結編成を買い足すことになるので、実車運用に即した親切なセット構成だと思います。

 

続いて全車両のサイドビューを。

基本セット

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スハネフ14 552

 

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オハネ25 11

 

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スハフ14 557

 

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オハ14 515

 

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オハ14 508

 

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オハ14 510

 

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スハフ14 502

 

増結セット

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オハネフ25 3

 

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オハ14 531

 

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スハフ14 506

 

最近のKATOの青色客車は初めて買いましたが、結構いい造りしてますね。

まあ比較基準が、約20年前に購入した入門セット「パスポートスペシャル」に入ってた24系25形ですけど (^_^;)

 

続いて各所のアップを。

まずは「はまなす」の象徴でもある「カーペットカー」のロゴ。

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実車の写真

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若干のかすれがありますが、サイズを考えるとこんなもんでしょうかね。

 

こちらも「はまなす」の象徴である「ドリームカー」のロゴ。

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実車の写真

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こちらも潰れちゃってるのは仕方ないとして、せめて月の部分は黄色で再現してほしかったですかね。

 

続いては、スハネフ14に描かれている「道内夜行」のシンボルマーク。

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実車の写真

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こちらも頑張っていると思います。

 

方向幕・号車札・種別札はすべて印刷済みです。

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一見良さ気に見えるのですが、ここで一つ問題が。

基本セットの7号車に設定されているスハフ14 502は、増結セットを繋いだときに最後尾にコンバートし、増結セットのスハフ14 506を7号車に持ってくるのですが、両者に「7号車」が印刷されているので7号車が2両存在してしまうのです。

一応、後述する付属シールで張り替えられるのですが、ちょっとめんどくさいですね。

 

続いては、緩急車を取り出して並べてみます。

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スハネフ14はオハネフ24 200からの改造車のため、切妻顔になっていますが、スハフ14は0番台からの改造車なものの、原型通りの後退角のある丸顔です。

同じ「14系」でもスタイルが全然違うのが面白いですね。

 

基本セットには、緩急車が3両入っています。

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KATOではお馴染みの「トレインマーク変換機能」がついており、「はまなす」のほか「海峡」「急行」が設定可能です。

青森に到着した「はまなす」編成は、間合い運用で函館~青森の快速「海峡」に用いられていたことは有名ですが、そのへんもきっちり押さえられています。

 

テールライトの点灯具合をチェック。

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必要十分な光量だと思います。

ちなみにテールライトは1号車および7号車はON固定、3号車のスハフ14 557のみONとOFFをスイッチで切替可能という、中途半端な作りになっています。

これは快速「海峡」を再現する際に寝台車を減車し、スハフ14 557が函館側の最後尾となることから、この車両はONとOFFを使い分ける必要があるためです。

 

増結セットにも、緩急車が2両含まれています。

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こちらは中間閉じ込めでの使用が前提なので、テールライト点灯機能とテールマークはありません。

 

最後に付属品。

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・緩急車用ジャンパ線
・ナックルカプラーと交換パーツ
・機関車用ヘッドマークはまなす・海峡)
・行先シール
・トレインマーク変換用ドライバー

が付いてきます。

また機関車用のヘッドマークは、DD51用とED79用の2つに分かれており、実車に合わせて「海峡」ED79用しかありません。

 

前述の通り、「はまなす」はKATOとTOMIXからほぼ同時期に製品化されましたが、ここで両社の製品仕様の違いを纏めてみました。

セット構成
KATO:基本7両+増結3両
TOMIX:基本7両+増結4両+バラ1両

はまなすは最長12両編成で運転されますが、KATOで12両を再現する場合は増結セットを2つ購入する必要があるうえ、寝台車が一両余っちゃいます。

一方TOMIXは増結セットがスハフ14とオハ14を2両ずつの4両、さらに北斗星用オハネ24 0番台(品番2505)を買い足すことで、無駄なく12両編成が組めます。

 

しかし、実車では寝台需要の高さから、10両以上のときは寝台車が3両組まれていた気がするので、TOMIXの座席8~9+寝台2の10~11両、もしくは座席5+寝台3の8両という編成は、現実的にはあまり無かったんじゃないでしょうか?

なのでTOMIXで現実的な増結編成を再現するには、結局12両分買って減車しなきゃいけないので、11~12両にこだわらなければKATOのほうが組みやすいと思います。


収録車両

以下の車両は、KATOにはありますがTOMIXにはありません。
・オハネフ25 0番台
・スハフ14 550番台

TOMIXのオハネフ25 0番台は「北斗星」北海道編成、スハフ14 550番台は「まりも」に収録されているようです。

はまなす」的には上記の車両は無くても間違いでなはいですが、客車列車は色々な車種が混ざっていた方が私は好きです。


標準のカプラー
KATO:ボディマウント式+伸縮密自連式カプラー
TOMIX:台車マウント式+アーノルドカプラー

ここがKATO製を選んだ一番の決め手かもしれませんね。

車両価格はTOMIXのほうが高いとはいえ誤差の範囲ですが、全車TNカプラー化となれば無視できない価格差になります。

ついでにKATOは、ボディマウント式の恩恵?でトイレタンクなど車端機器もデフォルトで再現されています。


車番
・KATO:印刷済みなので、増結を2セット買うと重複する
TOMIX:自分で貼るので、重複を避けられる(さらに好きな車番を選べる)

車番重複が気になる方は、TOMIXに軍配が上がります。

まあ貨車好きの私にとっては、車番重複なんて気にしちゃ負けだと思っているので、さほどデメリットではないかな?


応用性
・KATO:「海峡」も再現できる
TOMIX:基本的に「はまなす」のみ

KATOは「海峡」のテールマーク、機関車ヘッドマークがオマケで付いてくるので、そちらに仕立てて遊べます。

もっとも「はまなす」以外組む気が無い人には、あまりメリットではないでしょう。


寝台車の仕様
・KATO:寝台はしごが再現された、新しめの仕様
TOMIX:寝台はしごが無い、ちょっと古めの仕様

TOMIXも最近発売の製品は寝台はしごが再現されていますが、残念ながら「はまなす」では再現されていないようです。

別パーツを買って付ければいいだけかもしれませんが、当然コストも追加でかかるし、学生と違い時間も無いので、最初からついている分に越したことは無いです。


私が購入時にKATO・TOMIXで比較したのは以上の点です。

本当は実物を見比べて決めたかったのですが、都合よく両製品が無かったので机上で比較し、全体的にKATOのほうが都合が良かったので、KATO製を選択しました。

どちらが良いか迷っている方は、参考にしてください。

 

 

といった感じで、KATO「はまなす」のレビューをお届けしました。

全体的に、満足いく出来だったかなと思います。

 

早速次回は工作を・・・と思ったのですが、実はこれと一緒に「相棒」も購入しておりますので、次回はそちらのレビューをお届けいたします。

 

整備した記事はこちら。

絶景の追良瀬俯瞰にて 2019北東北撮り鉄遠征⑩

前の記事はこちら。

 

深浦町でお昼を食べた後は、午後の撮影を開始。

まず最初は追良瀬驫木(とどろき)にある、海岸沿いの断崖絶壁からの俯瞰ポイントに向かいます。

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追良瀬驫木間は、こんな感じで海岸にへばりつくように線路が通っており、陸地側から俯瞰で撮影することが可能で、前回の撮影地と並び五能線を代表する撮影地のひとつでしょう。

この日のように晴れ渡ればまさに「絶景」が広がり、今回の五能線遠征で一番来たかったポイントでしたが、見事なまでの好天に恵まれラッキーでした (^o^)

 

この区間には、いくつか撮影ポイントが点在しています。

最初は上の写真の奥にある、トンネル近くのポイントへ陣取ることに。

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ちょこっと飛び出た岬と黒島という小島を背景に、トンネルを飛び出してS字カーブを走ってくる構図で狙うことが出来ます。

まずはここで1枚。

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偶然にもタラコ色が来てくれました。

こちらはカーブを活かして、車両を大き目に据えたほうが絵になると思います。

 

続いては、少し追良瀬駅方にある最初の写真の場所で、絶景メインの構図で撮影。

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2531D

こちらも、個人的には文句なしの出来になりました。

雨男の私がこんな晴天に恵まれるなんて・・・、次の日嵐になっても文句が言えないくらい奇跡的ですよ、マジで (^_^;)

 

ちなみに、撮影の足場はこんな感じ。 

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文字通りの断崖絶壁の草むらに出来た獣道を進み、崖にへばりつくようにカメラを構えて撮影します。

足を踏み外したら最後、運が良ければ木に引っかかり大ケガ、最悪数十メートル下の線路まで転げ落ちて・・・

 

ちなみにこの獣道は、撮り鉄以外誰も来ないので、単独で転げ落ちても気付かれる可能性はほぼゼロ%と言ってもいいでしょう。

真面目な話、雨や雪でぬかるんだ状況だと危険ですので、十分にご注意くださいませ。

 

追良瀬俯瞰を後にし、続いては深浦~広戸の国道101号線の陸橋で、吾妻川の河口付近のカーブで「リゾートしらかみ」を狙います。

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8523D「リゾートしらかみ 3号」青池編成

超広角レンズで、列車と海岸線にある岩場を強引にねじ込んでみました。

リゾートしらかみ3号は、深浦周辺だと順光で撮影できる場所が無いので、ケツ打ちでお茶を濁そうと選んだ場所でしたが、思いのほか気に入った写真になりました。

 

といった感じで、午後イチの撮影は終了。

お目当てだった追良瀬俯瞰がうまくいったので、こちらも大満足の出来でした (^o^)

 

これてに深浦町を後にし、五能線最後の撮影地に向かいます。