川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目⑤ 室蘭本線で岩見沢駅へ

前の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目④ 追分駅を散策

 

追分駅からは、室蘭本線岩見沢駅を目指します。

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石勝線で南千歳や室蘭本線上りで苫小牧へ向かうルートも選択できましたが、久々に北海道で乗り鉄するということで一番時間がかかるルートを選択しました(笑)。
これも乗り放題の「青春18きっぷ」を選択した利点であり、醍醐味でもあります。

 

列車は定刻に追分駅を発車。
乗車率ですが、座席がほぼ埋まるくらいの混雑ぶりでした。

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室蘭本線の沼ノ端~岩見沢間に乗車したのはおよそ15年振りで、この区間は1回しか乗ったことがありません。
この室蘭本線沼ノ端~岩見沢駅間もまた「自社単独で維持することが困難な路線」であるJR北海道より通告されています。

 

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時刻は14時半を回ったところですが、早くも夕陽が差し込んできます。
冬の北海道は、昼が終わるのがとても早いです。

 

追分駅から45分で終点の岩見沢駅に到着。

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苫小牧行きの上り列車と並びました。
キハ40形が並ぶ光景も「今は」当たり前ですが、近い将来H100形の量産が始まればだんだんと貴重になっていくでしょう。

 

岩見沢駅に来たのはこの旅で2回目ですが、前回は夜で辺りは真っ暗だったので、色々な賞を受賞したという駅舎の姿はあまり見えませんでした。
今回は明るいので、途中下車して改めて駅舎を撮影することに。

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駅前にはナナカマドが植えられていました。

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北海道民にはおなじみのナナカマドですが、神奈川の人はあまり知らないようです。
たしかに植えられているのを見たことがないし、ある程度寒いところじゃないと実を付けないそうなので無理もないか。

 

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窓枠には古レールが使われています。
岩見沢駅横には「岩見沢レールセンター」というJR北海道唯一のレール加工場があり、岩見沢駅と鉄道レールは縁深いのです。

 

外壁のレンガには、なにやら文字が彫ってあります。

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こちらは駅舎再建時に行われた岩見沢レンガプロジェクト」というものに賛同した方々の名前が刻印されているそうです。
この中に私の名前は・・・ありません(笑)。

 

駅舎の中も撮影。

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もはや「駅舎」であることを忘れるほど、綺麗な建物でした。

 

駅舎の撮影も終え、ちょっと早いですが本日の活動はこれにて終了。
実家のある札幌へ向かいます。

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前回同様に721系F-1009編成を期待しましたが、そうそう都合のいい事は無く普通の721系でした。

 

しかしながら、こちらでも「変わりゆく姿」を記録。

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今回は小樽寄り先頭車の「クモハ」に乗車しました。

721系初期車の動力車はサイリスタ位相制御ですが、近年はエアポート用編成を中心にサイリスタ位相制御からVVVF制御へ更新が進んでいます。
それにともない「クモハ+モハ+クハ」の2M1T構成が「クハ+モハ+クハ」の1M2Tに変更となり、「クモハ」が「クハ」に形式変更されています。

 

その「クモハ」最大の特徴が、客室内に鎮座する雪切室です。

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客室内の片側2列ほどを占有してドドンと機器室が据え置かれているのがクモハ721の見どころ?です。

 

札幌圏のエースとして活躍した721系も、今年で登場から30年です。
JR北海道からは2020年以降初期車を中心に置き換えを始めると発表されており、おそらく置き換え対象車はVVVFへの更新も行われず、そのまま廃車になるでしょう。

キハ183系やキハ40系など気動車に目が奪われがちですが、そちらばかりに気を取られていると、気付いたら721系サイリスタ車が全滅・・・なんてこともあるかも。


「721系もコツコツ記録し始めないとなぁ~」なんて思いながら、クモハのモーター音を堪能して帰路に着きました。

 

次の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 5日目① 「山線」乗り鉄旅 その1

 

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貨物列車撮影 3/31 白昼を行く「石炭列車」を撮る

ダイヤ改正から2週間が経ったこの日、運休が続いていた「石炭列車」こと5783レが運転を再開したようなので、小倉陸橋にて改正後初撮影を試みることにしました。

 

と、その前に個人的な「定点」の1つである鶴見川に寄って、こちらでもダイヤ改正後の初撮影を実施です。

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3075レ EF64 1044

ダイヤ改正によって新鶴見信号場の発車時刻が10分繰り下がったのですが、ご覧のとおりその程度では側面に陽が回るまでは至りません。
やはりゴールデンウィークを過ぎてからが本番ですかね。

 

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今日は日東工業の空コンが載っていました。
このコンテナに限った話ではないですが、「コキ50000形積載禁止」の表記がある姿もこまめに記録しておきたいところです。

 

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8584レ EF65 2080

こちらは改正による変化はなく、PFのまま残りました。

 

本来であればこのあとEH500牽引の2079レですが、この日はなぜか来ず・・・。 

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80レ EH200-8

こちらも改正による変化は特になし。

 

このあとは小倉陸橋に移動して今回のメインを撮影。

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5783レ EF65 2085

改正前はこの場所を19時頃に通過するダイヤだったため、夏至付近かつ晴れた日というかなり厳しい条件下でしか撮影することができませんでした。
しかし、改正によって4時間近く繰り上がり15時頃に通過となったおかげで通年撮影可能となりました。

ただ、ご覧のとおり「繰り上がりすぎた」ため顔には陽が回りません・・・。
これから陽が長くなり、どれだけ顔まで回るか定期的に観察していきたいと思います。

 

個人的にはこの列車の時刻が繰り上がったことが、今回のダイヤ改正で一番嬉しかった変化ですかね。
鶴見川での定点撮影から流れて撮影できるダイヤなので、カマ番に関係なく日常的に撮影する列車となりそうです。

 

ついでに後続の貨物も撮影。

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77レ EF65 2090

こちらは改正による変化はなし。

 

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8052レ EF210-148

改正前の牽引機は新鶴見桃でしたが、改正により岡山桃に変更となりました。

もっというと、一昨年の改正で岡山桃から新鶴見桃へ変わったので、2年ぶりに岡山桃に戻ったことになります。
岡山時代は0番台が入った時などによく撮影していたものの、新鶴見になってからほとんど撮影しなくなりましたが、岡山に戻ってくれたので撮影機会が増えそうです。

 

以上で撮影は終了したのですがある変化に気付きました。

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橋の袂にあったススキが無くなっていたのです。
ただの野焼きか草刈りであればよいのですが、これが一体何を意味するのか・・・。

列車だけでなく、こちらの動向も注意して観察していきたいところです。

 

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TOMIX タキ1000形「米タン」を買ってみた

2回連続で鉄道模型購入レビューです。

今回のブツはこちら。

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TOMIX 品番:8712 私有貨車 タキ1000形(日本石油輸送・米タン)

 

TOMIXから発売された「米タン」用のタキ1000形です。

実車の写真がこちら。

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「米タン」とは在日米軍用の航空燃料輸送専用列車の通称で、鶴見線安善駅に隣接する在日米軍の燃料貯槽所から青梅線拝島駅に隣接する在日米軍横田基地へ、通常時は週2回ほどのペースで軍用機用の航空燃料を輸送しています。
「米タン」には日本石油輸送株式会社所有のタキ1000形が用いられていますが、一般向けの車両と混在しないよう専用車が用意されており、車体に輸送する燃料の種別である「JP-8」の記号が書かれているのが特徴です。

 

この「米タン」は「石炭列車」や「リニア残土輸送」とともに川崎界隈を代表する専用列車であると同時に、鶴見線に残る数少ない貨物列車です。
この界隈で貨物を追っかけている私にも大変なじみ深い列車で、是非とも再現をしたい列車のひとつでもありました。

 

今回購入した「米タン」用タキ1000形ですが、最初に発売されたのは昨年4月末です。
しかしこの頃の私はまだ鉄道模型復帰しかけた段階で、この製品の発売を知ったのは発売から1ヶ月ほど経った5月末ごろでした。
この製品群は2両セットの限定品と単品で構成されているのですが、結構な人気だったようで私が購入しようとした時点では単品はほとんど売り切れておりました。

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そのため、1編成仕立てるのに12両必要なところ限定セットと単品4両の計6両という中途半端な数しか購入できませんでした。


ネットオークションや通販サイトではそれなりに足元を見た価格で売られていたのと、生産頻度が高そうな単品貨車のうえ初回生産が瞬殺だったことを考えれば「近いうちに再生産がかかるだろう」と読んで様子を見ていたところ、案の定1年も待たずに再生産がかかったので即予約。

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ということで不足分の単品6両を購入し、無事12両揃えることができました。
※写真じゃわかりづらいですが、右のクリアケースは2段積みにしています。

今回は単品のほか限定品セット(品番:98963 限定品 私有貨車 タキ1000形(日本石油輸送・米タン)セット)もまとめて紹介します。

 

まずは単品を開封してサイドビューから(PC版ではクリックで拡大できます)。

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パッと見はかなりいい感じだと思います。
模型では上半分の緑部分と下半分のグレー部分が別パーツ化されているので、ラインがくっきりと分かれていて良いです。

それと実車の写真とグリーンの色が全然違いますが、これは実車が色褪せているため。
本来のJOTタキは模型ように濃いグリーンをしていますが、色褪せしたものに見慣れているためか、個人的には現実の車両より若干濃いかなという印象です。

 

続いて細部を見ていきます。
まずはデッキ側から。

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いつも通り?検査表記や車番は省略ですが、造形はかなりいい線行ってるのでは。
台枠とタンク体の接合部分の跡まできっちり再現しています。
一番のポイントである「JP-8」の表記はオレンジ帯がちょっと曲がっていますが、肉眼では気にならないレベルなので問題なし。
 

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文字の印刷も申し分なしです。

 

タンク下を拡大。

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細かい造形は異なりますが、よくできていると思います。

 

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梯子がちょっと太いのと、架線注意の表現が省略されています。
実車と模型で自重の数値が違いますが、実車は個体差によって数値が微妙に変わるのでエラーではありません(後方の車両は模型と同じく17.2tになっています。)。

 

続いてデッキ部。

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実車の写真が無いので何とも言えませんが、印象は良いです。

 

最後は天面。

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続いては限定品セットを開封します。

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タキが12両入るケースに2両しか入っていないのでスカスカです。


ブランクのスポンジを取り出して、単品も収納してみることに。

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一番上のスペースには、梱包材ごと移植することで牽引用の機関車も収納できます
正直不細工ですが合理的だし、レンタルレイアウトなど外に持ち出すときは機関車のクリアケースを持っていかなくていいので便利ですね。

私はTOMIX製の機関車はPFしか持っていないので、EH200EH500などF級より長い機関車が入るかどうかは不明です。
それとKATOの機関車は付属のウレタンが穴より長いので、加工しないと入りません。


限定セットには付属品として以下のものが同封されています。

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・ダミーカプラー
・反射板
・車番変更用シール

車番変更用のシールは単品の車番の上に張ることで車番かぶりを回避できます。
今回の製品群で再現できる車番は
・限定品に印刷済み:893、895
・単品に印刷済み:891
・限定品のシール収録:892、900、907、910、914、919、922、925、931、938
と12両編成に対して最大13通りの車番が再現できることになります。

  

といった感じで一通り紹介しました。
お値段は1両1800円(定価税抜)と貨車にしてはお高いですが、値段なりに良い出来で個人的には満足です。

牽引機のPFも購入済みなので、これから整備を進め早速走らせてみたいと思います。

 

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TOMIX JOT ISO20ftタンクコンテナを買ってみた

久方ぶりのNゲージ用コンテナの購入レビューです。

今回のブツはこちら。

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TOMIX 品番:3127 私有 ISO20ftタンクコンテナ(日本石油輸送・グリーン・2個入)

TOMIXから発売されたばかりのISO 20ftタンクコンテナです。
実物の写真がこちら。

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ISOタンクコンテナとは、ISO(国際標準化機構)が定めた規格に準拠し設計・製造されたタンクコンテナのことです。
今回製品化されたものは、日本石油輸送JOT)が保有するISOコンテナのうち、外寸が20フィートでタンク容積が21000リットルのタイプとなります。
JOTでは、ISOタンクコンテナをタンク容積によりフレーム色を変えて識別しており、21000リットルタイプではグリーンが採用されています。

 

さっそく開封します。

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左から
・タンクコンテナ本体
・フレーム用の別パーツ
・コンテナ用固定パーツ
となっています。

実車ではコンテナ長辺の下部にフレームが走っているのですが、本製品ではここが別パーツとなっており、ユーザーで取り付けなければなりません。

また本製品のタンクコンテナは単体ではコキに積載できない構造となっており、コキ積載時はタンクコンテナとコキを繋ぐための専用固定パーツが必要となります。

 

ここから中身を詳しく見ていきますが、今回はこちらも同時に購入しました。

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ポポンデッタ 品番:8519 20ftタンクコンテナ ビームタイプ JOT グリーン

 

ポポンデッタから同種のコンテナが発売されていたので、今回はこいつと比較してみることにします。

 

まずは細部を拡大してみます。(PC版ではクリックで拡大画像が表示されます)

まずは側面から。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

両者でグリーンの色味が微妙に違いますが、手持ちの実車に写真と見比べると
 綺麗なコンテナ:TOMIX
 汚れたコンテナ:ポポンデッタ
という感じでした。

フレームの構造はTOMIXのほうが実物に近いですが、ポポンデッタのほうがフレームが細いので好印象。

印刷文字の細かさはポポンデッタの圧勝ですが、フレームの塗料がタンク本体に飛散しているの箇所が何点か見受けられたのが気になりました。

 

続いて妻面。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

上から見ていくと、ポポンデッタはJOTの社紋がありますが、TOMIXにはありません。

梯子はTOMIXは肉抜きされていますが、ポポンデッタはされていません。

「感電注意」のステッカーの位置が両者で違いますが、ネットで調べると両方実在するようなので、プロトタイプとなった個体の違いによるものと思われます。

印刷文字の細かさはポポンデッタの圧勝です。

 

最後は天面。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

天面の渡り板の造りが両者で全く違います。
実車の写真が無いので何とも言えませんが、ここまで違うとこれもプロトタイプとなった個体の違いのような気がします。

 

コキ(TOMIX製コキ107)に積載してみます。

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両端:TOMIX 中心:ポポンデッタ

一緒に積載すると、結構違いがはっきりと分かりますね・・・。
同一車両に複数積載するときは、メーカーを揃えたほうが見栄えが良いと思います。

 

積載に関しては、ポポンデッタ製にはちょっとした欠点があります。

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コキ100系に載せるときは、端に載せようとすると取り付け用の爪とコンテナフレームが干渉するため、取り付け用の爪を折らなければなりません
もちろん折ってしまうとその箇所の爪は無くなってしまうので、12ftサイズのコンテナ(19形など)のように、コンテナ1つに対して爪が1つしか使えないコンテナは載せられなくなります。

※上のように中心に積載するときは爪が干渉しないので折らなくても積載可能

 

しかし、後発のTOMIX製は爪を折らなくても良い工夫がされています。

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爪と干渉するフレーム部分に切り込みが入っているので、折らなくても爪を交わすことができる構造になっています。
TOMIX製のフレームが太いのは、この切り込みを入れても強度を確保できるようにしたからでは?という背景があるような気がします。

ちなみにKATO製のコキ(コキ107)でも試してみましたが、KATO製のコキでも問題なく交わせるようです。

積載方法に関してもう一点。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

固定用パーツを使ってコキに積載するのは両社とも同じなのですが、固定用パーツの差し込み方法がポポンデッタ製が1点なのに対し、TOMIX製は2点となっています。
ポポンデッタ製は1点支持なので、差し込んだ後にちょっとした振動でコンテナが回転してずれてしまうのですが、TOMIX製は2点支持にしたことで回転しなくなりました。

 

最後は一番大事かもしれない「お値段」です。
 TOMIX:2個入り2400円(定価税抜)
 ポポンデッタ:2個入り2700円(定価税抜)
どちらも2個で2000円オーバーとコキ1両よりもコンテナ1個のほうが高い・・・
貧乏リーマンにはおいそれと増備できるものじゃないです。

 

 

 

というわけで、TOMIXの新製品レビューも兼ねてポポンデッタと比較してみました。
私の結論は

ポポンデッタ製のほうが出来がいいが、TOMIX製でも妥協できる

です。

 

品質で言えば、ポポンデッタ製のほうが値段なりに良い出来だと思います。
しかし1個や2個欲しいだけならともかく、鹿島貨物のように1列車に5個も6個も乗っている列車を再現しようと思ったら、なかなかの出費が伴います。
お財布に余裕がある方にはポポンデッタ製がおすすめですが、TOMIX製も十分な出来なので、私のような貧乏人は安いTOMIX製で妥協しても良いのではないかと。

ただ混ぜて使うと違和感があるので、どちらを選ぶにせよメーカーは統一されることをお勧めします。

 

というわけで、今回のレビューはこれにて終了です。
TOMIXさんには、今後もオレンジや青などのバリエーションも展開してほしいなと期待したいと思います。 

 

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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目④ 追分駅を散策

前の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目③ 「余命1年」の夕張支線に乗る その2

 

追分駅では乗り換え時間が30分ほどあったので、ちょっとだけ散策をすることに。

まずは駅名標をパチリ。

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同一ホーム(1番線)にも関わらず、行燈式と看板式で隣駅の表記が異なります。
行燈式のほうが新しいので、今の運用では三川方面には行かないのでしょうか。

 

駅舎の中へ。

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追分駅には「みどりの窓口」がありますが日祝日は休業のため、日曜日であったこの日はお休みでした。

 

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待合室には制服やサボの展示コーナーもありました。

 

外に出て駅舎もパチリ。

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追分駅がある旧追分町(現在の安平町追分地区)は室蘭本線と夕張線(現石勝線)が交わる場所で、追分駅に隣接して「追分機関区」が設けられるなど、石炭列車在りし頃は「鉄道の町」として栄えた町でした。

 

駅前にはそんな当時を偲ばせるものがありました。

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D51 465号機の動輪とレールのモニュメントがありました。

このD51 465号機は、かつて存在した「追分機関区」に配属されていた機関車であり、国鉄で最後まで運用されていた本線用蒸気機関車のうちの1機です。
引退後は保存のため機関区内で保管されていましたが車体は火災により焼失し、かろうじて残った動輪がこの地におかれています。

そしてこの動輪を支えるレールもまた100年以上前に製造されたもので、北海道の鉄路を文字通り支えてきたものです。

 

駅前の道路にはこんなものも。

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ここではD51がいまだに現役でした。
巷では「ご当地マンホール」なるものが静かなブームらしいですが、これはちょっと欲しくなりました。

 

追分駅南側にある跨線橋から追分駅を俯瞰。

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駅左側にぽっかりと空いた土地が、かつて「追分機関区」があった場所のようです。

夕張線(現石勝線)からの石炭列車があったころの追分駅は賑わっていたそうですが、それも今は昔のこと。
前回訪れた石勝線夕張支線や室蘭本線には、石炭産業の栄枯の跡が今でも随所に残されています。

 

「鉄道の町」らしく、跨線橋の柵も鉄道風味。

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「クリスタルエクスプレス」があしらわれていました。

JR北海道には多くのリゾート用車両がある(あった)のですが、この「クリスタルエクスプレス」には縁が無く一度も乗ったことがありません。
引退する前に乗っておきたいのですが、その願いは叶うのでしょうか・・・。

 

乗継列車の発車時刻が近づいてきたので、散策を終え駅に戻ります。

 

次の記事はこちら。

変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 4日目⑤ 室蘭本線で岩見沢駅へ

 

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