川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

TOMIX タキ1000形「米タン」を買ってみた

2回連続で鉄道模型購入レビューです。

今回のブツはこちら。

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TOMIX 品番:8712 私有貨車 タキ1000形(日本石油輸送・米タン)

 

TOMIXから発売された「米タン」用のタキ1000形です。

実車の写真がこちら。

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「米タン」とは在日米軍用の航空燃料輸送専用列車の通称で、鶴見線安善駅に隣接する在日米軍の燃料貯槽所から青梅線拝島駅に隣接する在日米軍横田基地へ、通常時は週2回ほどのペースで軍用機用の航空燃料を輸送しています。
「米タン」には日本石油輸送株式会社所有のタキ1000形が用いられていますが、一般向けの車両と混在しないよう専用車が用意されており、車体に輸送する燃料の種別である「JP-8」の記号が書かれているのが特徴です。

 

この「米タン」は「石炭列車」や「リニア残土輸送」とともに川崎界隈を代表する専用列車であると同時に、鶴見線に残る数少ない貨物列車です。
この界隈で貨物を追っかけている私にも大変なじみ深い列車で、是非とも再現をしたい列車のひとつでもありました。

 

今回購入した「米タン」用タキ1000形ですが、最初に発売されたのは昨年4月末です。
しかしこの頃の私はまだ鉄道模型復帰しかけた段階で、この製品の発売を知ったのは発売から1ヶ月ほど経った5月末ごろでした。
この製品群は2両セットの限定品と単品で構成されているのですが、結構な人気だったようで私が購入しようとした時点では単品はほとんど売り切れておりました。

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そのため、1編成仕立てるのに12両必要なところ限定セットと単品4両の計6両という中途半端な数しか購入できませんでした。


ネットオークションや通販サイトではそれなりに足元を見た価格で売られていたのと、生産頻度が高そうな単品貨車のうえ初回生産が瞬殺だったことを考えれば「近いうちに再生産がかかるだろう」と読んで様子を見ていたところ、案の定1年も待たずに再生産がかかったので即予約。

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ということで不足分の単品6両を購入し、無事12両揃えることができました。
※写真じゃわかりづらいですが、右のクリアケースは2段積みにしています。

今回は単品のほか限定品セット(品番:98963 限定品 私有貨車 タキ1000形(日本石油輸送・米タン)セット)もまとめて紹介します。

 

まずは単品を開封してサイドビューから(PC版ではクリックで拡大できます)。

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パッと見はかなりいい感じだと思います。
模型では上半分の緑部分と下半分のグレー部分が別パーツ化されているので、ラインがくっきりと分かれていて良いです。

それと実車の写真とグリーンの色が全然違いますが、これは実車が色褪せているため。
本来のJOTタキは模型ように濃いグリーンをしていますが、色褪せしたものに見慣れているためか、個人的には現実の車両より若干濃いかなという印象です。

 

続いて細部を見ていきます。
まずはデッキ側から。

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いつも通り?検査表記や車番は省略ですが、造形はかなりいい線行ってるのでは。
台枠とタンク体の接合部分の跡まできっちり再現しています。
一番のポイントである「JP-8」の表記はオレンジ帯がちょっと曲がっていますが、肉眼では気にならないレベルなので問題なし。
 

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文字の印刷も申し分なしです。

 

タンク下を拡大。

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細かい造形は異なりますが、よくできていると思います。

 

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梯子がちょっと太いのと、架線注意の表現が省略されています。
実車と模型で自重の数値が違いますが、実車は個体差によって数値が微妙に変わるのでエラーではありません(後方の車両は模型と同じく17.2tになっています。)。

 

続いてデッキ部。

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実車の写真が無いので何とも言えませんが、印象は良いです。

 

最後は天面。

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続いては限定品セットを開封します。

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タキが12両入るケースに2両しか入っていないのでスカスカです。


ブランクのスポンジを取り出して、単品も収納してみることに。

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一番上のスペースには、梱包材ごと移植することで牽引用の機関車も収納できます
正直不細工ですが合理的だし、レンタルレイアウトなど外に持ち出すときは機関車のクリアケースを持っていかなくていいので便利ですね。

私はTOMIX製の機関車はPFしか持っていないので、EH200EH500などF級より長い機関車が入るかどうかは不明です。
それとKATOの機関車は付属のウレタンが穴より長いので、加工しないと入りません。


限定セットには付属品として以下のものが同封されています。

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・ダミーカプラー
・反射板
・車番変更用シール

車番変更用のシールは単品の車番の上に張ることで車番かぶりを回避できます。
今回の製品群で再現できる車番は
・限定品に印刷済み:893、895
・単品に印刷済み:891
・限定品のシール収録:892、900、907、910、914、919、922、925、931、938
と12両編成に対して最大13通りの車番が再現できることになります。

  

といった感じで一通り紹介しました。
お値段は1両1800円(定価税抜)と貨車にしてはお高いですが、値段なりに良い出来で個人的には満足です。

牽引機のPFも購入済みなので、これから整備を進め早速走らせてみたいと思います。

 

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