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石勝線で南千歳や室蘭本線上りで苫小牧へ向かうルートも選択できましたが、久々に北海道で乗り鉄するということで一番時間がかかるルートを選択しました(笑)。
これも乗り放題の「青春18きっぷ」を選択した利点であり、醍醐味でもあります。
列車は定刻に追分駅を発車。
乗車率ですが、座席がほぼ埋まるくらいの混雑ぶりでした。
室蘭本線の沼ノ端~岩見沢間に乗車したのはおよそ15年振りで、この区間は1回しか乗ったことがありません。
この室蘭本線沼ノ端~岩見沢駅間もまた「自社単独で維持することが困難な路線」であるとJR北海道より通告されています。
時刻は14時半を回ったところですが、早くも夕陽が差し込んできます。
冬の北海道は、昼が終わるのがとても早いです。
追分駅から45分で終点の岩見沢駅に到着。
苫小牧行きの上り列車と並びました。
キハ40形が並ぶ光景も「今は」当たり前ですが、近い将来H100形の量産が始まればだんだんと貴重になっていくでしょう。
岩見沢駅に来たのはこの旅で2回目ですが、前回は夜で辺りは真っ暗だったので、色々な賞を受賞したという駅舎の姿はあまり見えませんでした。
今回は明るいので、途中下車して改めて駅舎を撮影することに。
駅前にはナナカマドが植えられていました。
北海道民にはおなじみのナナカマドですが、神奈川の人はあまり知らないようです。
たしかに植えられているのを見たことがないし、ある程度寒いところじゃないと実を付けないそうなので無理もないか。
窓枠には古レールが使われています。
岩見沢駅横には「岩見沢レールセンター」というJR北海道唯一のレール加工場があり、岩見沢駅と鉄道レールは縁深いのです。
外壁のレンガには、なにやら文字が彫ってあります。
こちらは駅舎再建時に行われた「岩見沢レンガプロジェクト」というものに賛同した方々の名前が刻印されているそうです。
この中に私の名前は・・・ありません(笑)。
駅舎の中も撮影。
もはや「駅舎」であることを忘れるほど、綺麗な建物でした。
駅舎の撮影も終え、ちょっと早いですが本日の活動はこれにて終了。
実家のある札幌へ向かいます。
前回同様に721系F-1009編成を期待しましたが、そうそう都合のいい事は無く普通の721系でした。
しかしながら、こちらでも「変わりゆく姿」を記録。
今回は小樽寄り先頭車の「クモハ」に乗車しました。
721系初期車の動力車はサイリスタ位相制御ですが、近年はエアポート用編成を中心にサイリスタ位相制御からVVVF制御へ更新が進んでいます。
それにともない「クモハ+モハ+クハ」の2M1T構成が「クハ+モハ+クハ」の1M2Tに変更となり、「クモハ」が「クハ」に形式変更されています。
その「クモハ」最大の特徴が、客室内に鎮座する雪切室です。
客室内の片側2列ほどを占有してドドンと機器室が据え置かれているのがクモハ721の見どころ?です。
札幌圏のエースとして活躍した721系も、今年で登場から30年です。
JR北海道からは2020年以降初期車を中心に置き換えを始めると発表されており、おそらく置き換え対象車はVVVFへの更新も行われず、そのまま廃車になるでしょう。
キハ183系やキハ40系など気動車に目が奪われがちですが、そちらばかりに気を取られていると、気付いたら721系サイリスタ車が全滅・・・なんてこともあるかも。
「721系もコツコツ記録し始めないとなぁ~」なんて思いながら、クモハのモーター音を堪能して帰路に着きました。
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変わりゆく北海道の鉄路を記録する旅 5日目① 「山線」乗り鉄旅 その1