川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

TOMIX JOT ISO20ftタンクコンテナを買ってみた

久方ぶりのNゲージ用コンテナの購入レビューです。

今回のブツはこちら。

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TOMIX 品番:3127 私有 ISO20ftタンクコンテナ(日本石油輸送・グリーン・2個入)

TOMIXから発売されたばかりのISO 20ftタンクコンテナです。
実物の写真がこちら。

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ISOタンクコンテナとは、ISO(国際標準化機構)が定めた規格に準拠し設計・製造されたタンクコンテナのことです。
今回製品化されたものは、日本石油輸送JOT)が保有するISOコンテナのうち、外寸が20フィートでタンク容積が21000リットルのタイプとなります。
JOTでは、ISOタンクコンテナをタンク容積によりフレーム色を変えて識別しており、21000リットルタイプではグリーンが採用されています。

 

さっそく開封します。

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左から
・タンクコンテナ本体
・フレーム用の別パーツ
・コンテナ用固定パーツ
となっています。

実車ではコンテナ長辺の下部にフレームが走っているのですが、本製品ではここが別パーツとなっており、ユーザーで取り付けなければなりません。

また本製品のタンクコンテナは単体ではコキに積載できない構造となっており、コキ積載時はタンクコンテナとコキを繋ぐための専用固定パーツが必要となります。

 

ここから中身を詳しく見ていきますが、今回はこちらも同時に購入しました。

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ポポンデッタ 品番:8519 20ftタンクコンテナ ビームタイプ JOT グリーン

 

ポポンデッタから同種のコンテナが発売されていたので、今回はこいつと比較してみることにします。

 

まずは細部を拡大してみます。(PC版ではクリックで拡大画像が表示されます)

まずは側面から。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

両者でグリーンの色味が微妙に違いますが、手持ちの実車に写真と見比べると
 綺麗なコンテナ:TOMIX
 汚れたコンテナ:ポポンデッタ
という感じでした。

フレームの構造はTOMIXのほうが実物に近いですが、ポポンデッタのほうがフレームが細いので好印象。

印刷文字の細かさはポポンデッタの圧勝ですが、フレームの塗料がタンク本体に飛散しているの箇所が何点か見受けられたのが気になりました。

 

続いて妻面。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

上から見ていくと、ポポンデッタはJOTの社紋がありますが、TOMIXにはありません。

梯子はTOMIXは肉抜きされていますが、ポポンデッタはされていません。

「感電注意」のステッカーの位置が両者で違いますが、ネットで調べると両方実在するようなので、プロトタイプとなった個体の違いによるものと思われます。

印刷文字の細かさはポポンデッタの圧勝です。

 

最後は天面。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

天面の渡り板の造りが両者で全く違います。
実車の写真が無いので何とも言えませんが、ここまで違うとこれもプロトタイプとなった個体の違いのような気がします。

 

コキ(TOMIX製コキ107)に積載してみます。

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両端:TOMIX 中心:ポポンデッタ

一緒に積載すると、結構違いがはっきりと分かりますね・・・。
同一車両に複数積載するときは、メーカーを揃えたほうが見栄えが良いと思います。

 

積載に関しては、ポポンデッタ製にはちょっとした欠点があります。

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コキ100系に載せるときは、端に載せようとすると取り付け用の爪とコンテナフレームが干渉するため、取り付け用の爪を折らなければなりません
もちろん折ってしまうとその箇所の爪は無くなってしまうので、12ftサイズのコンテナ(19形など)のように、コンテナ1つに対して爪が1つしか使えないコンテナは載せられなくなります。

※上のように中心に積載するときは爪が干渉しないので折らなくても積載可能

 

しかし、後発のTOMIX製は爪を折らなくても良い工夫がされています。

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爪と干渉するフレーム部分に切り込みが入っているので、折らなくても爪を交わすことができる構造になっています。
TOMIX製のフレームが太いのは、この切り込みを入れても強度を確保できるようにしたからでは?という背景があるような気がします。

ちなみにKATO製のコキ(コキ107)でも試してみましたが、KATO製のコキでも問題なく交わせるようです。

積載方法に関してもう一点。

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左:TOMIX 右:ポポンデッタ

固定用パーツを使ってコキに積載するのは両社とも同じなのですが、固定用パーツの差し込み方法がポポンデッタ製が1点なのに対し、TOMIX製は2点となっています。
ポポンデッタ製は1点支持なので、差し込んだ後にちょっとした振動でコンテナが回転してずれてしまうのですが、TOMIX製は2点支持にしたことで回転しなくなりました。

 

最後は一番大事かもしれない「お値段」です。
 TOMIX:2個入り2400円(定価税抜)
 ポポンデッタ:2個入り2700円(定価税抜)
どちらも2個で2000円オーバーとコキ1両よりもコンテナ1個のほうが高い・・・
貧乏リーマンにはおいそれと増備できるものじゃないです。

 

 

 

というわけで、TOMIXの新製品レビューも兼ねてポポンデッタと比較してみました。
私の結論は

ポポンデッタ製のほうが出来がいいが、TOMIX製でも妥協できる

です。

 

品質で言えば、ポポンデッタ製のほうが値段なりに良い出来だと思います。
しかし1個や2個欲しいだけならともかく、鹿島貨物のように1列車に5個も6個も乗っている列車を再現しようと思ったら、なかなかの出費が伴います。
お財布に余裕がある方にはポポンデッタ製がおすすめですが、TOMIX製も十分な出来なので、私のような貧乏人は安いTOMIX製で妥協しても良いのではないかと。

ただ混ぜて使うと違和感があるので、どちらを選ぶにせよメーカーは統一されることをお勧めします。

 

というわけで、今回のレビューはこれにて終了です。
TOMIXさんには、今後もオレンジや青などのバリエーションも展開してほしいなと期待したいと思います。 

 

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