今回は鉄道模型ネタです。
我が家では貨物列車を仕立てるべく車両やコンテナの増備を進めている最中ですが、コキに関してはほぼ増備完了が見通せる段階に来ており、あとはコンテナを買い足していくだけとなっております。
しかし、肝心の機関車に関しては昨年購入したPF2000番台1両と実家から引き揚げてきた機関車が数両あるのみで、荷に比べ機関車の増備が遅れている状況です。
というわけで、今回は久しぶりに貨物用機関車を購入してみたので早速レビューをしたいと思います。
KATO 品番:3024-1 EF64 1000 JR貨物新更新色
KATOから発売されているEF64 1000番台です。
実車がこちら。
EF64 1000番台は、勾配路線用の機関車として開発されたEF64 0番台の改良型です。
中央線、上越線、伯備線などの勾配路線での客車列車や貨物列車牽引が本来の任務ですが、その汎用性の高さから平坦線の高速貨物列車のほか、配給や工臨などの事業列車にも使用されるなど、直流電機屈指のオールラウンダーとして広く用いられています。
今回購入した製品は、JR貨物所属の車両のうち「大宮更新色」と呼ばれる塗装を纏った車両がモデルとなっております。
JR貨物のEF64 1000番台は全車愛知機関区所属していますが、俗に「首都圏運用」や「里運用」と呼ばれる、関東地区の短距離貨物列車の牽引も担当しています。
当然ながら、貨物列車を中心に撮り鉄をしている私にもなじみ深い車両で、川崎鶴見界隈の貨物列車再現時には絶対必要な車両だろうと思い購入に至りました。
さっそく開封し、まずはお顔から拝見(PC版は画像クリックで拡大できます)。
TOMIX製は開放テコも再現されているようですが、KATOは省略されています。
しかし、実車の特徴であるごちゃついたケーブル類が無いほうがもっと気になるので、こちらは手を入れたいところです。
それと顔に限らずですが、白と青の境界のにじみが肉眼でも若干気になります。
まあ、走っていれば気付かないレベルではありますが。
続いてサイドビュー。
ナンバー回りが窮屈だなと思うのですが、ルーバーの高さが大きすぎるんですかね。
ナンバープレートは別パーツ、エンドや保安装置の表記は印刷済みですが、製造銘鈑と区名札は省略されているので、こだわるなら社外品で対応となります。
続いて台車。
動力台車
中間台車
実車の写真が無かったので似てるかは分かりませんが、雰囲気は出てると思います。
JRFマークを拡大。
こちらは文句なくいい感じです。
実車は全検時にJRFマークを省略・・・を飛び越して国鉄色化しているので、もはやJRFマーク付き大宮更新色は「旧仕様」といっても過言ではありません。
大宮更新色の次回再生産時は、現行仕様に合わせてJRFマークを省略される可能性もあるのではと思っています。
(今回このタイミングでEF64 1000を買ったのは、それを危惧したのもあります。)
続いては屋根上。
屋根上はあっさりした表現ですが、実車もあっさりしているのでこんなもんかな。
ただ、側面にある渡り板?が実車が青なのに対し製品はグレーになっているのはいただけないです。
これは走らせている時も目に付く場所なので、手を入れたいかなと思います。
パンタグラフはPS22Bを装備し、TOMIXと違い金属製となっております。
見た目(というか塗装)はTOMIXのプラ製のほうが実車に近いですが、いかんせん弱すぎるので金属製のほうが安心です。
ただ気になったのは、パンタグラフの上げ幅が写真の状態が一杯で、これ以上上げることができないということです。
好みの問題かもしれませんが、自分は2枚上の写真くらい上げたいんですがね。
最後は付属品。
・ナンバープレート(1013、1024、1028、1036)
・GPSアンテナ
・ジャンパ栓受け
・信号炎管、列車無線アンテナ、避雷器
・ナックルカプラー
・手すり
が付属しています。
TOMIXと違い車体加工は不要なので、付属品をさくっと取り付け。
カプラーもアーノルドからナックルに交換し、とてもいい感じになりました。
ついでにライトも点灯。
電球色に似せたLEDが最初から付いているので、実感的でカッコいいです。
しかしライトで気になったのは、消灯スイッチが無いので重連するときはどうやってライトを消すんでしょうか?
私は今のところ重連をするつもりはないですが、消したいときは分解してLED基盤を取り外すしかないのかな?
といった感じで、KATOのEF64 1000番台をご紹介しました。
手を入れたいところは何か所かありますが、良い製品だと思います。
前述したとおり、川崎界隈の貨物列車再現には欠かせない車両なので手に入れることができて一安心でした。
以上でレビューは終了ですが、オマケで予備情報をお届け。
私はナンバーを「1013」にしたのですが、その理由をご説明します。
今回の製品に搭載されているパンタグラフは「PS22B」という型式なのですが、実車でPS22Bを搭載しているのは1001~1016号機だけで、1017号機以降はPS22Cを搭載しているようです。
両者の違いを実車の写真で比較してみます。
PS22B(本物の1013号機)
PS22C(1019号機)
製品
という具合に、PS22BとPS22Cではパンタグラフの台座が異なっているのです。
今回の製品の付属ナンバーは1013、1024、1028、1036ですが、このうち実際にPS22Bを搭載しているのは1013号機だけです。
以上が1013号機に設定した理由でした。
このことは当然ながら製品付属の説明書には書いておらず、今回ナンバーを設定するにあたり各車の情報を調べたら偶然知りました。
ご存知ない方もいると思いますので、ナンバー設定時の参考にどうぞ。