川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

KATO EF210 0番台を買ってみた

前回はEF64 1000番台の購入レビューをお送りしましたが、実はもう1台貨物用機関車を購入していました。

というわけで、2回連続となる購入レビューで紹介するのはこちら。

 

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KATO 品番:3034 EF210

KATOから発売されているEF210です。

実車の写真がこちら。

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EF210は老朽化したEF65F型およびEF66初期車の置き換えと、1300t列車の拡充を目的としてJR貨物が開発・製作した直流電気機関車で、現在の直流区間における貨物列車の主力機関車となっています。

製品名は単に「EF210」となっていますがEF210にはいくつかタイプがあり、今回購入した製品は量産型としては初期に当たる0番台がモデルとなっています。

 

貨物狙いの撮り鉄からは「ハズレ」扱いされることが多いEF210ですが、個人的には0番台は結構好きで、目的の列車の後に0番台の列車が来るときは滞在延長をするなどして積極的に撮影を行っています。

コキ100系26両からなる1300t列車を模型で再現するための機関車として、最初に何を購入すべきかと考えたときにこの0番台を買おうと思ったのですが、KATO・TOMIXともしばらく生産していなかったため、どこのお店でも在庫が無く困っていました。

そんなとき、別件で秋葉原のTamTamへ立ち寄ったら掘り出し物コーナーにこの1両だけ在庫があったので、これ幸いと購入したのでした。

 

前置きが長くなりましたがさっそく開封

まずはお顔から拝見です。

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実車

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開放テコとワイパー下のバーは省略され、ステップ上部の手すりは別パーツではなくボディに肉付けされたモールドによる簡易再現となっています。

同時購入したEF64 1000番台やTOMIXのPF2000番台は別パーツで手すりが付いていたので今どき簡略再現かと思ったのですが、この製品が発売されたのは2000年らしく、仕様も18年前から変わっていないようです。

まあ「20世紀の製品仕様」と思えば納得ですかね。

 

続いてサイドビュー。

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ここで「違和感」を覚えたのは、左側にあるルーバーの形。

私が撮影した写真を見返すと、ルーバーの開口部の大きさが全然違います。

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なんで?と思って調べると、落成当初は模型の形だったのですが2007年頃から100番台と同じ大型のものに交換されたようで、私が貨物列車を撮影し始めたのが丁度その直後だったため、模型の姿を実車で見たことが無かったのです。

 

というわけで、模型は落成後から2007年頃までの姿ということになります。

よって拘るのであれば、それ以後に登場した福通エクスプレスやネコロジーコンテナなどは合わせられません。

正直なところ、私も事前に知っていたら買っていなかったかもしれません・・・。

 

あとは、ルーバーの彫が浅いのか塗装が厚いのかわかりませんが、完全に車体に埋もれてしまっています。

実車が汚れているというのもあるので、ここは墨入れをしたいかなと思います。

 

続いては細部をチェック。

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区名札下の青と灰の塗り分けラインが滲んでイマイチです。

写真はマクロレンズで拡大しているため、肉眼ではここまではっきりとはわかりませんが、滲んでいることはすぐにわかるレベルです。

 

それとエラーではなく仕様の問題ですが、現在は保安装置に「PF」が追加されているのでここも現行機とは異なります。

 

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JRFマークは若干かすれていますが、肉眼ではわからないレベルなので問題なし。

 

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こちらも下の滲みが・・・。

あとは、桃太郎のロゴがフレンチのソースみたいになってます(笑)。

まあ、1/150スケールでは致し方ないと思いますが。

 

続いて台車。

動力台車

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中間台車

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実車の写真が無いので何とも言えませんが、雰囲気は出ているのでは。

 

続いては屋根上。

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実車

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実車が汚れすぎて細かいところまでは良く分かりませんが、よくできているのではないでしょうか。

 

パンタグラフは、実車はPS22Dですが製品はPS22Bが乗っています。

ただ、EF210に乗せられるPS22Dは発売されていないようなので、どうすることもできません。

 

最後は付属品。

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・ナンバープレート(1、2、4、8)

・ホイッスル

GPSアンテナ

・信号炎管、列車無線アンテナ、避雷器

・KATOカプラーアダプター

が付属しています。

 

他の方も指摘されていますが、気になるのはナンバープレートですかね。

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実車はナンバー文字を車体に直接貼りつけているので、模型のようにプレート状にはなっていません(※写真は100番台ですが、0番台も仕様は同じです)。

 

後年発売された100番台シングルアームパンタ車ではメタルインレタという金属製のシールに進化しましたが貼りづらいなど不評だったようで、その後のリニューアルでプレート式に戻ったそうです。

まあ、インレタにすると今度はブロック文字の盛り上がりが再現できないので、どちらの方式も一長一短あるんでしょうね。

 

付属品取り付けには車体加工がいらないので、サクッと取り付けました。

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交換用カプラーとして付属していたのはKATOカプラーなので、EF64 1000番台のナックルカプラーと比較するといまいちです。

仕様的にはナックルカプラーに非対応なのですが、加工して組み込むこともできるらしいので、いずれナックル化を試みたいと思います。

 

ついでにライトも点灯。

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他のブロガーさんの記事ではヘッドライトは白色LEDだったのですが、私が購入した個体はLEDがオレンジ色でした。

分解してみると・・・

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仕様変更がされたようで、オレンジ色に着色されたLEDが組み込まれていました。

「白色じゃ変だから導光板に着色加工するか」と考えていたのですが、これは嬉しい誤算です。

発光色もシールドビームっぽい色で、個人的には無加工でも納得の色合いなので、このまま使用することにします。

 

といった感じで、KATOのEF210 0番台を紹介しました。

現代の高速貨物列車に似合う機関車をようやく手に入れることができたので、牽引できる列車の幅も広がったと思います。

30フィート級コンテナだらけの列車を仕立てても、PFや64じゃちょっと似合わないですからね。

 

ただ、若干仕様が古いなと思う点がいくつかあるので、製品のリニューアルも期待したいところです。 


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