今回は鉄道模型購入レビューをお届けします。
レビューする製品はこちらです。
KATO 品番:3037-2 EH500 3次形 後期仕様
KATOから昨年末に発売された、EH500の3次形です。
発売直後に購入していたのですが、年度末の忙しさにかまけて開封すらしておりませんでした (^_^;)
実車の写真がこちら。
EH500は首都圏~北海道間を結ぶ貨物列車のうち、五稜郭駅以南の電化区間すべてを1両で牽引できるように開発された機関車で、東北本線や青函トンネル内の急勾配に対応するためEH10以来となる2車体H級の車体構造を採用し、交流60Hzを含む3電源対応であるのが特徴です。
現在は首都圏や東北地域の貨物列車のほか、3電源対応と急勾配牽引性能を買われて関門トンネル~九州内の貨物列車の牽引にも充当されています。
今回の製品は、JR貨物仙台総合鉄道部所属車のうち、最新仕様に当たる73~81号機がモデルとなっています。
まずはお顔を拝見。
大体似ていると思いますが、パッと見て気になるのは開放テコの上のステップ?の色分けが違うことですかね。
ナンバーは、実車だと切り抜き文字を車体に直接貼りつけ、模型はブロック式になっていますが、EF200やEF210でも同じ差異があるので、これはKATOなりの仕様なのでしょう。
また開放テコは、ユーザー取付の別パーツとなっています。
ヘッドライトの確認。
ヘッドライトはシールドビームっぽい色のLEDが付いており、個人的にはこのままでいいやって程度の色調ですが、ちょっと暗い印象ですかね。
続いてサイドビュー。
屋根上の様子。
碍子回りは無塗装、特高線はプラで再現されています。
てっきり、同じ交直機のEF510やEH800のように塗装済み&金属線で再現されるものだと思っていましたが、今回のベースとなった「品番3037-1」からバージョンアップは図られなかったようですね。
こちらは整備時に手を入れておきたいポイントです。
それと、今回のウリ?らしい圧縮機換気屋根の部分。
2エンド側クーラーの背後にあるダクトが、何号機からかわかりませんが変更されているようです。
といっても、この変更は後年になって既存車にも改造工事が行われたようで、上記写真の通り若番機である25号機にも付いていることから、もはや実車の前期・後期の差異というより品番3037-1からの差異と捉えるのが自然ですね。
続いて細部をチェック。
まずは運転台まわりから。
こちらも今回のウリとして運転室窓部の黒塗装の部分の変更が挙げられております。
67号機以降は、窓上部および前面窓との間の黒色塗装が省略されており、模型でもその差がきっちり再現されています。
グレーと赤部分の境界のにじみがありますが、肉眼で見る限りはそれほど気にならないです。
続いて台車。
ネット上の写真と比較した感じでは、結構似ていると思います。
グレー台車なので、スミ入れするとグッと実感的になりそうです。
JRFマーク。
大きなかすれも無く、良いと思います。
こちらもなかなかの再現度だと思います。
最後は付属品。
・ナンバープレート(69・73・77・81)
・開放テコ
・交換用ナックルカプラー
・列車無線アンテナ
・信号炎管
・碍子
が付属してきます。
付属品で注意が必要なのがナンバープレートで、今回は4機分が収録されていますが、そのうち69号機は門司機関区所属の機体です。
門司機のナンバーを付属しているのは、設定ミスではなく門司機仕様が欲しいユーザーへのサービスだと思いますが、69号機が門司機関区所属であるということは取説に一言も書いてなかったので、ちょっと不親切ですねぇ・・・。
ついでに言うと、仙台機と門司機では搭載している保安装置が異なり、当然運転台下の保安装置表記も違うので、厳密には「タイプ」という扱いになると思います。
といった感じで、KATO EH500のレビューをお届けしました。
H級だからか少し値段がお高めですが、製品自体はいいものだと思います。
本当は今回の連休中に整備したかったのですが、残念ながら手が回らなかったので、期を見て整備したいと思います。
工作した記事がこちら。