ここのところ暑い日が続いておりましたが、ついに本日関東地方は梅雨明けしたとのこと。
なんでも関東地方の梅雨明けは観測史上最速、梅雨の期間も最短だったそうで、例年以上に鬱陶しい暑さが続くようで、暑さにめっぽう弱い道産子な私は早くも気が滅入っております・・・。
てなわけで、昨日も関東地方は暑い一日となりましたが、そんな猛暑を避けるように私は長野県は松本市へとプチ遠征してきました。
お目当ては先週末、おそらく日本一の大注目を浴びていたこちらの列車。
篠ノ井線の松本駅~西条駅間が、今年で開業120周年なのを記念して運転された「篠ノ井線120周年号」でございます。
この列車は12系客車を長岡EF64と高崎EF64がプッシュプル運転するという、かなり変わった編成だったことから、多くの撮り鉄から注目されておりました。
そんな列車を撮影すべく、日帰りで長野へと向かうことにしたのです。
「あずさ」に乗るのも随分久しぶりですが、車内はハイキングや輪行バッグを携えた行楽客でほぼ満員御礼と、コロナ前の賑わいをほぼ取り戻しつつあるなと感じました。
列車は定刻に新宿を発車。
「復刻鳥めし」なるものをチョイスしました。
中身はこんな感じ。
もともとは昭和30年代に誕生し、新宿駅を代表する駅弁だったという「鳥めし」を「復刻したものを復刻した」という、なんだかややこしい品だそうですな。
大きめの鳥そぼろと卵を乗せたご飯に、付け合わせとして漬物と缶詰ミカンというシンプルさが、令和の時代には無い懐かしさを感じますね。
朝飯にしては少々味が濃かったですが、美味しくいただきました。
ご飯のあとはダラダラ過ごして、目的地の松本駅に到着。
「まつもと~まつもと~まつもと~」なアナウンスも健在で一安心?でした。
そして隣の線路には、お目当ての「篠ノ井線120周年号」の1号が停車していました。
が、なんと私がホームに降りた瞬間に出発してしまいました (^_^;)
というのも、東京方面からの始発特急である「あずさ1号」の松本駅到着時刻は9時38分なのに対し、この「篠ノ井線120周年号」の出発時刻もまた9時38分という、かなり鬼畜なダイヤ設定となっていたのです・・・。
まあ、北陸新幹線・篠ノ井線経由の長野駅周りルートの始発「かがやき501号」→「しなの4号」を使って当日移動でも乗れないことは無いのですが、運賃は割高になるのでネカフェ泊のほうが安上がりな気がしますけどね。
といった感じで1号を撮り逃してしまったのですが、実はこれは計画通り。
1号を見送ったあと改札を出て駅前広場へと移動し、こちらのイベントに参加。
昨日は「篠ノ井線120周年号」の運行に合わせて、松本地区ゆかりの品を集めた鉄道部品即売会が開催されておりました。
ここ最近ブログでは鉄道部品を取り上げる機会が少ないですが、元来私は撮り鉄より部品鉄のほうに重きを置いている人間なので、今回はこっち優先で1号の撮り鉄はあっさりと捨てたのであります。
今回の出物は松本地区のサボ、駅名標、乗車口案内板、柱用駅名標シール、185系の枠類、懐中時計などでした。
事前に板物中心と聞いていたので、予想通りといったところでしょうかね。
方向幕など車両部品目当てで来た方はガッカリだったと思いますが。
品揃えが分かったところで、購入順番の抽選へと挑戦。
ラッキーセブン!!と言いたいところですが、全然ラッキーじゃないですね (^_^;)
カス番とまでいきませんが良番ともいかず、今回の品数的にヒジョーに微妙な番号なので、果たして何が買えるかな・・・。
てなわけで購入したのがこちら。
篠ノ井線と中央東線を直通する列車に使われていた、変則表記が特徴のプラスチック製のサボをゲットしました。
今回は篠ノ井線120周年イベントの一環ゆえ、最初から篠ノ井線関連のサボを狙っていたのですが、これが最後の1枚だったので入場と同時に手中に収め、なんとか目的を達することが出来ました。
これにて部品即売会は終了。
即売会会場の横にはアルピコ交通も出店していたので物色してみると、とんでもない部品?を発見。
先日まで補修工事をしていた松本~渚間にある「田川橋梁」の工事現場で使われていた工事中の看板が売ってました!!
たしかにイメージキャラクターの「渕東なぎさ」は描かれていますが、工事現場の看板をグッズとして売るなんて、私も10年以上鉄道部品収集をやってますが初めて見たと思います・・・。
ただ3万円というちょっと強気な価格設定と、あまりにナナメ上すぎる品のため歴戦の猛者たちもさすがに手は出さず、私が帰路に着いた14時半ごろになっても売れ残ってました (^_^;)
ただ鉄道部品業界が年々縮小傾向にあるなかで、この商魂逞しさはむしろ頼りがいすら感じる?ので、今度は王道な部品を期待しております(笑)
思ったよりも部品即売会を早く離脱できたので、このあとは駅前でレンタサイクルを調達し、西条駅から戻ってくる120周年記念号を撮影しに出かけることに。
自転車で10分ほどの距離にある北松本駅近くの踏切へと布陣し、まずは「しなの」で構図確認の撮影。
今回の臨時列車は5両編成なので、ここでもギリギリ捻じ込めそうですね。
でもって本番です。
9222レ「篠ノ井線120周年 2号」 EF64 1053+12系3B+EF64 1030
篠ノ井線沿線は激パだったそうですが、ここは誰もおらず貸切でございました。
ホントは土曜日に前乗り参戦し、もうちょっと良きロケーションで撮影したかったところですが、まあ市街地とはいえ記録できただけでも御の字でしょうかね。
このあとは松本駅に戻り、折り返しの3号は駅撮りすることに。
駅撮りした理由は、松本駅の発車標が気合が入っていると聞いたので、それを見るためもありました。
LEDドット打ち職人の技が光ってますね(笑)
そんな職人芸をググっとアップで。
限られたドット数でEF64と12系を上手いこと表現しております。
そんな職人芸を見たところで、そのネタとなった列車をお出迎え。
9223レ「篠ノ井線120周年 3号」 EF64 1030+12系3B+EF64 1053
今回はEF64のPP牽引ですが、特筆すべきなのは長野寄りの機関車に長岡車両センター所属の1030号機が抜擢されたことでしょう。
長岡のEF64は、かつて「北陸」「あけぼの」といった上越線を通るブルトレ仕業がありましたが、それらが廃止されて以降は配給輸送が主な任となっているため、ヘッドマークを掲出し客車を牽くことは滅多にないので、そういった意味でもレアな機会と言えるのではないでしょうか。
そのまま10分ほど停車。
EF64 1053の所属区は、今年3月の組織改編で「高崎車両センター高崎支所」から「ぐんま車両センター」へと変わった影響で、区名札も「高」から「群」に変更。
私は変わってから今回が初見でしたが、違和感しか無いですね・・・。
このあと列車は長野駅へと向かいますが、私は追いかけないので撮影はこれにて終了。
いったん駅外に出て、ランチタイムと行きます。
本当は別のお店に行きたかったのですが、残念ながらコロナの影響か日曜休みになっていたので、近くにあった味噌ラーメン屋へ。
まずまず美味しかったです。
お腹を満たした後は松本駅へ戻り、「あずさ」で帰路に着きます。
車内では〆の甘味補給。
これも長野に来たら毎回購入している「信玄餅アイス」でございます。
相変わらず美味しゅうございました。
といった感じで、松本への日帰りプチ遠征の模様をお届けしました。
買いたいもの、撮りたいもの両方とも目的を達せて、いい遠征になりました。