川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

奈良井宿俯瞰でロクヨン重連タンカーを撮る 紅葉の木曽・伊那 撮り鉄遠征①

今回より新しい連載シリーズを開始いたします。

タイトルは「紅葉の木曽・伊那 撮り鉄遠征」でございます。

 

この遠征を敢行したのは2022年11月上旬のことで、舞台は長野県南部の木曽山脈を挟んで隣り合う木曽地域と伊那地域となります。

本遠征の最大目標は、木曽山脈の西側を走る中央西線EF64重連の貨物列車を撮影することです。

私は撮り鉄において貨物列車を重点的に撮影していることもあり、EF64重連が牽引する貨物列車自体は撮影済みでしたが、そのほとんどが名古屋近郊でのお手軽撮影で、重連の真価が発揮される中津川駅以北の山岳地帯では未撮影でした。

ゆえに前々から遠征に繰り出したいと思っており、今回それを実行に移したのであります。

 

そしてもう一つ撮りたかったのは、木曽山脈を挟んで東側を走る飯田線で活躍する213系であります。

ご存知の通り、JR東海国鉄型車両を駆逐するため315系の増備を進めているところですが、飯田線で活躍する213系もその対象となっております。

飯田線は2019年に乗り鉄で訪れていましたが、撮り鉄は1度もしたことが無かったので、213系の記録も兼ねて今回は中央西線と掛け持ちすることにしました。

 

そしてこの2路線はロケーションも良いので、どうせなら山々が映える紅葉シーズンに行こう!と思い、11月上旬に狙いを定め遠征を敢行しました。

ブログ的には、先日まで連載していた山陰本線乗り鉄遠征などが長引き、約1年遅れとなりましたが・・・、結果的に今年紅葉狙いで繰り出す方へはちょうど良い内容かと思いますので、そういう視点で1年遅れの連載をお楽しみくださいませ (^_^;)

 


 

まずは遠征の舞台となる中央西線沿線へと移動します。

川崎からだと東海道線経由でも行けますが、今回は中央西線でも北側がメインなので、中央東線経由で向かうことにし新宿駅から始発の「あずさ」に乗ります。

この日は11月3日「文化の日」で、2022年は木曜日で飛び石4連休だったこともあり、始発の「あずさ1号」も満席でした。

まだ全員がマスク姿なのがすでに懐かしさすら感じますが、この日の新宿駅は行楽客で大混雑で、世間的にももうコロナ禍は終わったんだなと感じたのを覚えております。

 

6割ほどの客を乗せて、列車は定刻に新宿駅を発車。

さっそく朝ご飯と行きますが、今回はこちらをチョイスしました。

東京都内ではお馴染みの「チキン弁当」を選んだのですが、実は通常タイプとはちょっと違います。

 

ちなみに普通のはこんな感じ。

https://foods.jr-cross.co.jp/files/menus/00000634_eye_catch_3_thumb.jpg?1687229510

今回買ったやつとはずいぶん違いますね。

 

というのも、今回購入したのは鉄道開業150周年記念キャンペーンの一環で、昭和39年(1964年)の発売当時を復刻したものなのです。

 

中身はこんな感じ。

発売当初は二段重となっており、現在まで続くチキンライスと唐揚げのほか、付け合わせとしてポテチが入っていたようです。

 

そのほかオマケとしてチキン弁当年表と、鉄道開業150周年記念のクリアファイルが入っていました。

もともとは東海道新幹線の食堂車のコックさんが、業務の間合いで調製したのが始まりなようですね。

何度か買っているものの歴史まで気にしたことが無かったので、ちょっと勉強になりました。

 

立川駅八王子駅でさらに乗客を拾い、満員御礼となって中央東線を西へ。

お天気は見事なまでの秋晴れ、そして西へ進むにしたがって紅葉の色付きも良くなり、これは期待が持てそうですね。

 

てな感じで列車は終点の松本駅に到着です。

 

松本駅からはレンタカーを調達して、今度は中央西線沿線へと南下します・・・、と書いてしまうとなんてことないのですが、実は中央西線へ向かうなら諏訪や塩尻で途中下車したほうが早い・安い・近くて便利です。

じゃあなんで今回は松本駅まで行ったのかというと、2週間前にレンタカーを手配しようと思ったらそれらの地域のレンタカー屋は軒並み満車で、松本駅まで行かないと借りられなかったから・・・。

ちなみに松本駅でさえ残り数台のところをギリギリ確保した感じだったようで、紅葉シーズン真っ盛りな信州の観光需要を完全にを舐めておりました (^_^;)

なのでこの記事を見てレンタカーを借りようと思った方は、予定が決まったら早めに手配することをオススメいたします。

 

ともあれレンタカーを調達し、中央西線に沿って走る国道19号線を南下して向かうは、奈良井駅の南にある通称奈良井宿俯瞰と呼ばれるポイントです。

奈良井宿は旧中山道でも有数の宿場町で、現在もその佇まいを残す一大観光地となっており、そんな宿場町を南側の高台から見下ろすことが出来ます。

 

しかし当日出発で出遅れたこともあり、現着するとすでに狭いポイントに10名以上の同業者がひしめき合っており、すでに定番アングルはいっぱい・・・。

なんとか隙間に入れていただき、別の画角で練習電を。


1826M

ごらんの通り、背後の山々の色付きはまさに見ごろでありました。

いやぁ~、これは川崎から足を運んだ甲斐があったというものです。

 


1007M「しなの7号」

続いてはケツ打ちながらしなのを撮ったのですが、見ての通りこの画角だと5両くらいしか入りません。

編成を入れるならもう少し右へ振りたいところですが、実はこのポイントは木々が成長した影響でベスポジがかなり限定されており、今回のように出遅れるとなんらかの「妥協」が必要となってしまいます。

 

ただベスポジでは「別の妥協」が必要なことも分かったので、今回は潔く編成は捨てて微調整のうえいざ本番へ。


8084レ

個人的に一度立ちたかった奈良井宿俯瞰、これ以上ない美しい紅葉をバックに国鉄色先頭でいただけました。

これは個人的に2022年の会心カットの1枚でしたね。

 

8084レのあとはほぼ全員撤収されたので、私は居残って後学のために定番アングルへ移動して「しなの」を狙います。


1010M「しなの10号」

ここでの定番アングルは、奈良井駅南にあるS字カーブと奈良井宿の町並みを全体的に取り込むこちらの構図となります。

風景の収まりは非常にいいんですが、山のど真ん中に白い建物がポツンと立っており、今回のように素晴らしい紅葉の中では悪目立ちしてしまいます。

上に書いた「別の妥協」はこの建物のことで、山の稜線まで入れるなら避けようがなく、さらにオマケで紅白の高圧鉄塔まで付いてくるのです・・・。

 

なら左に振って編成ごとバッサリ切って、紅葉に染まるお山重視で切り取ったのが8084レのカット。

まあ個人の好みなので、ご参考程度にどうぞ。

 

 

といった感じで、本日の中央西線での撮影はこれにて終了。

このあとは木曽山脈を越えて、第二目標の飯田線へと転戦します。