川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

「第27回 JR貨物フェスティバル広島車両所公開」に行ってきた

10月14日は鉄道の日でございます。

そんなこともあって、例年秋シーズンになりますと各所で鉄道イベントが催されますが、近年はコロナ禍の影響により中止や縮小が相次いでいました。

 

しかし2023年になるとほぼ流行も収まり、イベント行事も復調傾向に。

そして毎年恒例だったこのイベントも、2019年以来4年ぶりに復活しました!!

JR貨物 広島車両所公開イベント「JR貨物フェスティバル」でございます。

部品鉄かつ貨物鉄なワタクシとしては1年で最も楽しみにしているイベントゆえ、今回も満を持して参戦したので、4年ぶりにイベントレポートをお届けいたします。

 

まずは一番のお目当てである車両部品販売コーナーへ。

今年の品揃えはというと・・・

4年ぶりということでどれだけストックがあるかなと期待したものの、これはちとキビシイ品揃えでしたねぇ・・・。

ぶっちゃけ欲しいのはEF67 101のプレートしかなかったのですが、今回は抽選くじに180人も集まったので、ほぼ絶望的な状態であります。

当然ながら運無し男のワタクシが呼ばれることは無く収穫はありませんでした。

 

そして例年だと吹田機関区や富山機関区などによる即売ブースもあるのですが、なんと今年はそれも出展しておらず。

私の本当の狙いは「丸鮫」ことEF66 100番台初期型関連の部品だったのですが、今回は何一つ放出されず、完全に狙いが外れた格好となりました・・・。

 

というわけで今回の収穫はこれだけ。

スタフ販売コーナーで拾った、予讃線伊予三島駅から分岐する大王製紙専用線関連のスタフでございます。

ただ現行ダイヤのものでは無く、調べたところ予讃線電化完成後の1990年代あたりに使用されていた、古いものみたいですね。

大王製紙専用線は1度訪れたことがある場所なので、所縁のある品を手に入れることはできたので、最低限の目的は果たせたかなと思います。

 

てな感じで部品販売に関してはかなりハズレでしたが、本来のメイン?である車両展示はかなり充実した内容に。

そんな車両展示の目玉となったのがこちら。

なんと広島車両所で保存機となっているEF200-10号機が登場当時の塗装に復元されたのであります!!

一般に公開されたのは本イベントが初めてだったので、大変な注目を集めていました。

 

側面の「INVERTER HI-TECH LOCO」のロゴマークも復活。

901号機が生まれ故郷の日立製作所で保存されたこともあり、処遇が気になっていた10号機でしたが、綺麗に化粧直しされて再び公開されるとは嬉しい限りですね。

ただ901号機も原色へ復元されたので、10号機も後を追うように原色化されたのは驚きでしたが、このまま保存されることを祈っております。

 

EF200とコキ2両を挟んで反対側にはEF67 1号機が展示。

こちらは保存機としての活躍がすっかり板についた感がありますね。

時間帯によってヘッドマークも掲げられていました。

 

両機の中間のコキはいわゆる「セノハチ」運用を意識しての配置だったと思うのですが、EF67と連結されたコキにもこだわりが

なんと「セノハチ」を登り終わったあと、EF67を走行解放する機能の試作車両的な存在であるコキ104 10000番台トップナンバーのコキ104-10001が抜擢!!

憎すぎる演出ですねぇ~。

 

コキ104 10000番台はセノハチ区間に優先的に充当するため、コンテナ車としては珍しく常備駅が定められていたそうです。

それに関連する表記もありました。

ちなみに上述した自動解放機能は結局実用化には至らず、自動解放運転終了後は関連機器を撤去されて、ほかのコキ104形と共通で運用されています。

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同型のコキ104-10003(2019年9月撮影)

一般車と共通運用化後は常備駅指定も解除され表記も消されたので、今回のためにわざわざ復元したということになりますね。

そのサービス精神には感服でございます。

 

そのほかの展示車両も見学。

隣の線ではお馴染みのEF500-901号機の姿がありました。

先ほどのEF200と時を同じくして生まれ、EF200以上に不遇な存在として短命に終わった車両ですが、ここ広島で生きながらえています。

今度はEF200と並べて展示していただけると面白いんじゃないでしょうか。

 

そのお隣にはEF67最後の稼働機であった105号機の姿が。

EF67はすでに1号機が保存されていることもあり、個人的にこの105号機の処遇はちょっと気になっているところです。

同じような立場だったEF66 30号機は解体され、今回の部品販売にその亡骸が出品されていたこともあり、来年は105号機が・・・なんてこともありえますね。

 

EF67 105号機の向かいには、もはや保存機の主の感もあるEF66 1号機。

今年は国鉄時代の貨物列車を再現するような編成を組み、コンテナ特急「たから号」のヘッドマークを掲出しての展示でした。

 

変わり種としてはこちらも展示?

普段の車両所内の入換作業に使用される、EF210風味のスイッチャーが一番いい場所に展示されていました(笑)。

普段だとこの位置がメイン機の展示場所なのですが、今年は前述した通り列車編成を再現したような展示方法だったからか、思わぬ晴れ舞台を用意されたようです。

 

あとは工場内で検査中の車両も偵察。

まずはバラシ作業中のEF210-141の札差には「全般検査中」の札が刺さっていたのですが、その写真は2022年8月29日に京都鉄道博物館での展示を終えたニーナさまとEF65 2085号機の返却回送時のものでした。

この列車を牽引したのがこの141号なのですが、それにしても肉眼でほぼ見えない札なのに無駄に凝りすぎですね(笑)

 

そのお隣には、ピカピカの新塗装に塗り替わったEF210-126の姿が。

今年は広島車両所開設80周年の記念イヤーだったんですね。

 

さらにお隣には、同じくピカピカになったEF210-130。

岡山機関区所属車なので、それにちなんだ札が刺さっていました。

それにしても「130+2周年」ってちょっと強引じゃないでしょうか(笑)。

 

とまあ今年はEF210ばっかりで少々面白みに欠けるなぁと思っていたら、車両紹介の看板にも無駄なコダワリが詰まっていました。

某T〇MIXのポスター風なフォーマットになってました(笑)。

4年ぶりだからか、今年は例年以上に気合が入っていますね。

 

一通り見学して小腹が空いたので、広島車両所公開名物のうどんを食します。

これで食べないと終われないので、復活してくれて良かったです。

 

といった感じで、4年ぶりに復活したJR貨物広島車両所公開イベントの模様をお届けしました。

本命の車両部品はイマイチでしたが、イベントそのものは完全復活という感じで安心いたしました。

来年も都合が付けば参加したいと思います。

 

前回(2019年)のレポートはこちら。