川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

2024年ダイヤ改正 川崎界隈の貨物列車運用はこう変わる!①

今年もJRグループダイヤ改正の季節がやってきました。

 

今回のダイヤ改正の話題としては、やはり北陸新幹線 金沢~敦賀延伸がもっとも注目されたことでしょう。

そのほか山形新幹線E8系や「やくも」273系などの新型車両のデビュー、さらに地元川崎界隈では鶴見線ワンマン運転開始など、各地で様々な変化がありました。

 

そんな2024年ダイヤ改正ですが、JR貨物にも変化がありましたので、毎年恒例のダイヤ改正における川崎鶴見界隈の貨物列車の動きについての特集をお届けいたします。

今回も参考文献は「貨物時刻表」でございます。

今年はDF200とED76が表紙を飾りました。

日本列島の南北端で活躍する機関車の競演でございます。

 

当ブログは「川崎鶴見界隈の貨物列車の撮り鉄記録」がメインコンテンツですので、今回取り上げる特集の前提条件は

鶴見駅を起点とし「横浜羽沢」「東高島」「川崎貨物」「新鶴見信号場」までの範囲

②上記範囲において、定時基準で撮り鉄可能な時間帯を走行する列車

とさせていただきますが、変化のあった列車をすべて取り上げるとキリが無いので、個人的に気になった内容をピックアップしてお届けします。

 

また本日改正が行われたばかりですので、実運用は確認できておりません。

時刻表と実運用で異なる点があった場合、当然ながら実態と異なりますのでご了承ください。

 

今回の記事では列車運用に関する動きを見てみます。

札幌⇒相模貨物への直通列車新設

今回の改正では、札幌貨物ターミナル~関東を結ぶコンテナ列車が再編され、従来関東側は隅田川駅を発着駅としていた1往復(3055レと94レ)が着駅が相模貨物駅、発駅が東京貨物ターミナルへ変更されました。

このうち上りに関してはお昼過ぎに鶴見界隈を通過するダイヤが組まれました。

94レ:札幌タ 14:27⇒ 新座タ 11:59 ⇒ 新鶴見 13:45 ⇒ 相模貨物 15:33

 

お察しのいい方なら気付いたと思いますが、実はこれEH500の数少ない新鶴見信号場以南への入線直通列車として知られる2079レが生まれ変わったものです。

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改正前の2079レは、新座タ⇒相模貨物を結ぶフィーダー列車的な存在でしたが、それがメイン格へと昇格する感じでしょうか。

もともとは小豆色の19・20形コンテナばかりですが、改正後は色々な荷が見られると狙い甲斐が出てくる半面、札幌から直通するとなると特に冬季は遅延することも多そうなので、輸送状況を気にしながらの撮影となりそうですね。

ちなみに新鶴見信号場以南の運転時刻は2079レから変わりません。

 

 

根岸線貨物に海コンが連結?

JR貨物ではコキ73形の新製など、海上コンテナ輸送に注力しているところですが、今回の改正で宇都宮タ~根岸(横浜本牧)で海コン連結枠が新設されるそうです。

上り:5560レ

下り:5692レ⇒4073レ(川崎貨物駅で継走)

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いずれも改正前から運転されている列車で、5560レと5692レは根岸駅を発着する石油タンカー、4073レは「海コン列車」として知られるコンテナ列車です。

横浜本牧駅は国際港である横浜港本牧ふ頭に隣接しており、そこで扱われる海上コンテナ需要を見据えての輸送枠新設と思われます。

5560レはド早朝ですが、5692レと4073レは夕方ごろと狙いやすい時間帯なので、定期的に撮影してみたいところですね。

 

 

早朝上り貨物の運転順序変更

東海道本線の貨物にはさして大きな変化は無いようですが、一部列車同士でスジ交換が行われ運転順序が変更されています。

改正前

 5062レ 横浜羽沢 6:24 ⇒ 川崎貨物 6:40

 70レ  横浜羽沢 6:33 ⇒ 川崎貨物 6:50

 7082レ 横浜羽沢 7:49 ⇒ 川崎貨物 8:06

 

改正後

 70レ  横浜羽沢 6:24 ⇒ 川崎貨物 6:40

 7082レ 横浜羽沢 6:32 ⇒ 川崎貨物 6:51

 5062レ 横浜羽沢 7:49 ⇒ 川崎貨物 8:07

3本のスジ自体は小修正を除き同一で、そこにのる列車が入れ替わった感じです。

撮影時はご注意くださいませ。

 

4072レの尻手退避が無くなる?

「海コン列車」の上り列車として注目度が高い4072レですが、今回の改正で尻手駅での退避が無くなり通過するようです。

それに合わせて新鶴見信号場以南の運転時刻も繰り上がりました。

改正前 新鶴見信号場 9:26 ⇒ 尻手 9:33-41 ⇒ 川崎貨物 9:52

改正後 新鶴見信号場 9:14 ⇒ 尻手 通過 ⇒ 川崎貨物 9:31

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もともと4072レは、4093レ(川崎貨物 9:26 ⇒ 新鶴見 9:43)とすれ違うため尻手駅に停車していましたが、今回の改正で4093レが30分ほど繰り上がったため、交換不要となったのが理由のようです。

なので退避線へ入線するこの構図や、尻手駅入線撮影後に南武支線の普電で川崎新町駅へ先回りすることも不可能になります。

まあこの列車に関しては、この程度の運用変更などどうでもよく思えるほどの変化があったのですが・・・。

 

4073レが20分ほど繰り下げ

「海コン列車」関連では、下り列車となる4073レの運転時刻が20分ほど繰り下がりました。

改正前 川崎貨物 16:39 ⇒ 新鶴見信号場 16:57

改正後 川崎貨物 16:58 ⇒ 新鶴見信号場 17:17

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真昼間なら大差ないですが、夕方に運転されるこの列車にとって20分はシーズンイン・アウトに結構大きな影響が出るうえ、短くなる側に移動しちゃいました。

特に斜光線狙いなら考えないといけませんな。

 

リニア残土輸送列車は現状維持

昨年大増発されたリニア残土輸送列車ですが、本改正ではほぼ現状維持となりました。

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試運転などが始まっていますが、仕事が多忙で運転再開後は未だ撮れてないので、今季こそは狙っていきたいところですね。

 

 

以上が本改正での気になったトピックスでした。

これ以外にも時刻変更などがありましたが、そんなに大きな変化は無かったかなという印象ですかね。

個人的は最初の2項を記録したいかなと思います。

 

 

ですがカマ運用のほうはというと、昨年に続き大ナタが振るわれた結果に・・・。

どんな変化があったかは、次回の車両運用編で纏めます。