川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

2022年ダイヤ改正 川崎界隈の貨物列車運用はこう変わる!①

今年もJRグループダイヤ改正が行われました。

 

今回の改正における旅客会社のトピックとしては、我が故郷北海道ではキハ283系と釧路区キハ40の定期運用終了、JR東日本では相模線・宇都宮線日光線でのE131系化と新潟115系の引退、JR東海では久々の一般用新型車両である315系のデビューと「最後の国鉄車」であった211系0番台の引退、JR西日本では奈良線103系おおさか東線205系の引退など、国鉄型の淘汰が各社で進んだ印象がありますね。

そしてJR貨物においても淘汰の流れは押し寄せ、主に車両運用面で結構な変化が起きた改正となりました。

 

というわけで今回は、毎年恒例のダイヤ改正における川崎鶴見界隈の貨物列車の動きについての特集をお届けいたします。

今回も参考文献は「貨物時刻表」でございます。

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今年の表紙は、なぜか雪景色の写真が占めるデザインとなっております。

久々に北のDF200を撮りに行きたいですなぁ・・・。

 

当ブログは「川崎鶴見界隈の貨物列車の撮り鉄記録」がメインコンテンツですので、今回取り上げる特集の前提条件は

鶴見駅を起点とし「横浜羽沢」「東高島」「川崎貨物」「新鶴見信号場」までの範囲

②上記範囲において、定時基準で撮り鉄可能な時間帯を走行する列車

とさせていただきますが、変化のあった列車をすべて取り上げるとキリが無いので、個人的に気になった内容をピックアップしてお届けします。

 

また昨日改正が行われたばかりですので、実運用は確認できておりません。

時刻表と実運用で異なる点があった場合、当然ながら実態と異なりますのでご了承ください。

 

今回の記事では列車運用に関する動きを見てみます。

2066レが一部ブロックトレイン化

早朝に鶴見界隈を通過する2066レが一部ブロックトレイン化(特定運送業者の貸切)されるとのことです。

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関東圏における運行ダイヤは改正前と変わっていませんが、全26両のうち20両程度を特定の運送会社が貸切る形態に変更となるようで、対となる下り列車の2067レも同じ扱いとなります。

さらに関西側では、起終点となる百済駅から神戸タ・姫路貨物駅まで別列車として継走され、実質的な運行区間が拡大するようです。

コロナショックによる生活様式変化に伴う宅配便需要の増加や、ドライバー不足による鉄道貨物へのシフトの影響で、昨年改正でも専用列車やブロックトレインが増発されましたが、今年度も拡大基調が続いていると言えそうですね。

具体的な事業者は公表されていないので、荷にどのような変化が出るかはそのうち実車を見て確認したいと思います。

 

トヨタロングパスエクスプレス」1往復が臨時列車化

上述の通り、宅配便需要の増加を背景に一般運送会社向けの貸切列車は盛況な情勢にありますが、その一方でトヨタ自動車向け貸切列車トヨタロングパスエクスプレス」が1往復臨時列車化されました。

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この列車は、愛知県内で生産された自動車部品をトヨタ自動車東日本岩手工場へ輸送するためのもので、名古屋南貨物駅~盛岡貨物ターミナル間で2往復が運転されていましたが、そのうち2052レ~4053レ(北行き)と4054レ~2053レ(南行き)の1往復が臨時列車に格下げされています。

世界的に深刻化している半導体不足により、岩手工場も減産や一時生産休止を余儀なくされている状況なので、そういった事情が関係しているのかもしれませんね。

ただ臨時列車といっても、実質定期列車としてほぼ毎日運転されている列車も多く存在するので、運転頻度についてはしばらく様子見が必要かと思います。

 

54レの始発駅が広島貨物ターミナルへ変更

川崎鶴見界隈では福山レールエクスプレス」の3便目に当たる54レの始発駅が広島貨物ターミナル駅に変更となりました。

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JR貨物福山通運からは特にプレスリリースはありませんが、貨物時刻表を見る限り東福山駅で貨車の増解結を行い広島タ~東福山駅区間延長するようです。

関東圏では運行時刻・形態とも変化は無いと思いますが、広島側では広島タ~東福山駅シャトル便が新設されることになり、特に下り列車は撮影可能時間帯に運転されるので、短くなった姿も見てみたい気がしますね。

 

2068レの始発駅が大阪貨物ターミナルへ変更、さらに編成が増強される

早朝に東海道線を上ってくる2068レの始発駅が神戸貨物ターミナルから大阪貨物ターミナルへ変更となりました。

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実はこの列車、2019年改正で神戸→東京から福岡→東京へ運転区間が変更(列番も1066レへ)となり、その後2021年改正で神戸→東京へと戻されていたのですが、たった1年で今度は大阪→東京へと再変更されることに。

さらに区間変更と同時に輸送力増強も行われるようで、12ftコンテナ25個分が増強されるということなので、コキが5両増える?と見ればいいんでしょうか。

今回改正では関東圏の運行時刻は変わりませんが、なんとも落ち着きのない列車だなぁという印象ですね。

 

5082レの始発駅が岩国駅へ変更

午前中に東海道線を上ってくる5082レの始発駅が広島貨物ターミナルから岩国駅へ変更となりました。

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もともと岩国駅広島貨物ターミナルへは6092レという区間列車があり、それを5082レに吸収したようです。

なので関東圏から見るとさして変化はなさそうですが、もしかしたら荷に変化が出るかもしれないので記しておきます。

 

1068レの始発駅が大竹駅へ変更

お昼に東海道を上ってくる1068レの始発駅が広島貨物ターミナル駅から大竹駅へ変更となりました。

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運行時刻は変わりませんが、1068レは撮る機会が多い列車なので、こちらも荷への影響が気になるところですね。

 

8097レの新鶴見到着時刻が繰り下げ&鶴見駅に停車?

異種重連列車として知られている8097レの運転時刻が変更となりました。

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改正前:東高島駅に停車(6:36~6:40)⇒新鶴見信号場6:58着

改正後:東高島駅を通過(7:00)⇒新鶴見信号場7:42着

改正前は東高島駅で小停車したのち新鶴見信号場へ向かってましたが、改正後は東高島駅を通過するようになるものの、東高島駅から新鶴見信号場まで40分もかからないので、誤植じゃなければ停車駅を鶴見駅に変更するのではないかと思われます。

貨物時刻表には鶴見駅の時刻は載らないので、これも実車を確認しておきたいですね。

 

ただし8097レに関しては運転時刻なんてどうでもいいほどの大変化が発生したので、それは次回の運用編で触れたいと思います・・・。

 

3075レと59レの新鶴見発車時刻が入れ替わり

早朝の品鶴線を下る列車のうち3075レと59レの新鶴見信号場発車順序が入れ替わります。

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ダイヤ改正前の新鶴見信号場発車時刻

 3075レ:5:50

 59レ:6:15

ダイヤ改正後の新鶴見信号場発車時刻

 59レ:5:45

 3075レ:6:05

時間帯自体はさほど変わりませんが、品鶴線東海道貨物線内など新鶴見信号場以南で朝練すると、大体の方はまとめ撮りするであろう2列車なので、勘違いしないようにご注意くださいませ。

 

海コン列車と芋臨の新鶴見発車時刻が入れ替わり

時刻の入れ替わりは南武支線でも発生し、午前中の注目列車である海コン列車と秋限定の「芋臨」がその対象となります。

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ダイヤ改正前の新鶴見信号場発車時刻

 8056レ(芋臨):9:26

 4072レ(海コン):9:38

ダイヤ改正後の新鶴見信号場発車時刻

 4072レ(海コン):9:26

 8056レ(芋臨):9:38

こちらは2列車の時刻がそっくり入れ替わるようですが、芋臨は秋~冬しか運転されないので、実際に入れ替わるといえるのは限られた時期だけです。

また海コン列車単体で見ると12分ほど運転時刻が繰り上がるので、そちらのほうが重要かもしれませんね。

 

72レ、3064レ、2088レの新鶴見発車時刻が入れ替わり

南武支線ではお昼の時間帯に運転される3本の列車で入れ替わりが発生します。

ダイヤ改正前の新鶴見信号場発車時刻

 2088レ:12:38

 3064レ:13:03

 72レ:13:08

ダイヤ改正後の新鶴見信号場発車時刻

 72レ:12:38

 2088レ:13:03

 3064レ:13:08

72レ(12:28)と3064レ(12:44)の新鶴見信号場到着時刻は変わってませんが、2088レが繰り下がった(12:32⇒13:01)ので、旅客列車と単線区間が存在する新鶴見信号場以南のスジへの影響を避けるため入れ換えたという感じでしょうかね。

これらもまとめ撮りする機会が多いので、撮影時はご注意くださいませ。

 

5693レが8693レへ列番・時刻変更

ド早朝に川崎貨物駅から根岸駅へ運転されていた石油返空列車が、列番・時刻とも大幅に変更となりました。

ダイヤ改正

 5693レ:川崎貨物4:37⇒根岸5:15

ダイヤ改正

 8693レ:川崎貨物19:01⇒根岸19:50

改正前は早朝に運転されていましたが、改正後は日没後の運転となるようです。

・・・が、実はこの列車が撮影できなくなること自体はどうでも良く、この変更により川崎鶴見界隈の多くの撮り鉄がガッカリさせられた結果を生むことに。

詳しいお話は、機関車運用編で触れたいと思います。

 

 

以上が今回のダイヤ改正における、川崎鶴見界隈での列車運用で気になった点です。

昨年のダイヤ改正で結構変更があったので、今年はガッツリした変更はほとんど無かったかなという印象であります。

 

・・・が、それに相反するよう車両運用では結構大きな変化がありました。

それについては、次回の機関車運用編でお話いたします。