2020年ダイヤ改正特集、今回は車両運用に関する話題をお送りします。
前回の列車運用編はこちらをご覧ください。
「東京タ~隅田川シャトル」2往復にEF66が充当
今回の改正での一番の注目は、東京タ~隅田川のシャトル便にEF66が充当されるようになったことです。
2013年改正で登場した「東京タ~隅田川シャトル」ですが、運行開始当初はEF64やEF210も充当されていたものの、近年はお膝元である新鶴見機関区所属のEF65の独壇場となっていましたが、今回の改正で4往復中2往復がEF66に変更されました。
EF66充当列車
吹A20:75レ(東京タ10:27 ⇒ 隅田川13:43)
吹A21:76レ(隅田川17:17 ⇒ 東京タ21:28)
吹A22:73レ(東京タ5:24 ⇒ 隅田川10:23)
吹A23:74レ(隅田川13:19 ⇒ 東京タ17:33)
個人的に75レと74レは撮影機会が多いのですが、EF66 0番台が27号機のみでほぼ100番台となった今となってはあまり恩恵も感じず、川崎鶴見界隈だとEF66自体珍しくもなんともないので、結構PFが好きな私にとってはビミョーに改悪ですね (^_^;)
ですが新鶴見信号場以北の武蔵野線内、特に新座タ以北だと改正前はEF66の定期運用が貴重だったので、かなり大きな変化と言えるのではないでしょうか。
吹田EF210の運用増+300番台の上京解禁!!
昨年度特集でも触れたのですが、2019年度ダイヤでは吹田EF210の日中運用が激減し、所定運用での撮影機会がかなり失われましたが、今回の改正で朝の上り貨物2本が吹田EF210に代わり、撮影機会が増加しました。
2020年度吹田EF210の所定運用(撮影可能時間帯のみ、赤字が増えた列車)
<上り>
52レ、5054レ、60レ、2064レ
<下り>
5073レ、5075レ
しかも上りに関しては、1時間弱で立て続けに4本全部やってくるので、異常なくらいまとめ撮りが捗る運用となっております。
さらに吹田EF210に関しては、山陽本線「セノハチ」での補機運用装備を持つ300番台の上京が解禁されたようです。
EF210 300番台は上述の通りセノハチ補機運用があるため、同区100番台とは運用が分けられておりますが、300番台の増備に伴い100番台の一部運用を代走する形で上京するようです。
代走は改正直後から行われており、以下の運用で上京実績があります。
吹田EF210 300番台の上京運用(3/16時点)
吹A126:1072レ(広島タ3:58 ⇒ 新鶴見信号場21:05)
吹A127:5071レ(新鶴見信号場3:57 ⇒ 幡生操タ23:14)
吹A128:5070レ(幡生操3:40 ⇒ 新鶴見信号場23:28)
吹A129:5085レ(新鶴見信号場3:15 ⇒ 吹田12:46)
関東では全部夜中で1本も撮影できません \(^o^)/
これは、完全に狙っているとしか思えませんね。
下りに関しては、新鶴見信号場以北で数時間単位の大規模遅延が発生すれば撮影できるかもですが、それにしてもかなりの運頼みであります・・・。
増備に伴い代走も増えることを願うばかりですが、本格的な上京は来年度以降となりそうですね。
元配給列車の牽引機は変更なし
列車運用編で取り上げた、元配6794レおよび配6795レの後継である8794レと8795レですが、牽引機は変わっていません。
8795レ:EF66
本当に「上の写真に石油タキが付いただけ」の変更となりそうですね。
EF64の関東運用は現状維持
なにかと注目のEF64関東運用ですが、こちらは現状維持となりました。
EF64の関東運用の流れは、昨年と変わらず以下のとおりです。
3074レで上京 → 3064レで東京タへ → 鹿島貨物を1往復 → 2095レで新鶴見へ → 3075レで帰区
本当は「クリーンかわさき号」や根岸線運用が復活してほしいのですが、悪くならなかっただけマシでしょうかね。
ちなみに、各列車の時刻も変化なしです。
昨年は朝に変更となった3075レを鶴見川で撮影していましたが、青空バックでの原色機撮影ができなかったので、今年も朝練に勤しみたいですね。
EH500の運用も現状維持
新鶴見信号場を越えて、南武支線方面および東海道貨物線方面へ乗り入れるEH500の運用は、昨年に引き続き現状維持となりました。
撮影可能な時間帯の列車は、2079レ、8072レ、5971レの3本です。
川崎鶴見界隈では時刻も変更なしですが、2079レに関しては横浜羽沢駅での停車時間が増えて20分繰り下げされています。
2079レ 横浜羽沢~相模貨物の運転時刻
改正前 横浜羽沢14:39 ⇒ 相模貨物15:13
改正後 横浜羽沢14:59 ⇒ 相模貨物15:33
いつものノリで撮影に出向き「来ないからウヤかな?」なんて勘違いして、うっかり撮り逃すことなど無きよう、ご注意くださいませ。
「クリーンかわさき号」も現状維持
川崎市の廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」は、昨年と同様に朝の153レはEF66、夕方の152レはEF65となります。
この列車は短距離ということもあり、ダイヤ改正で機関車が変わることが多いのですが、今回は変更が発生しませんでした。
「クリーンかわさき号」は荷が特殊故に、色々な機関車の姿を撮りたいので変更してほしいのですが、そううまいこと行かないですなぁ。
「リニア残土輸送」も現状維持
「石炭列車」亡き今、扇町駅に出入りする唯一の貨物列車となった「リニア残土輸送列車」ですが、こちらもEF65から変化なしです。
そろそろ「リニア残土輸送」も、EF65以外の姿も見てみたいものです。
「異種重連」の8097レも現状維持
朝の根岸貨物名物、異種重連列車の8097レですが、今年の改正でも牽引機に変更はなく、EF65+EH200のコンビが続きます。
昨年記事で「原色先頭を撮影できていないので、今年こそは記録しておきたいですね。」って書いたものの、1年経った現在も原色機を撮れていないので、今年こそは是が非でも撮影せねば・・・。
根岸線貨物も現状維持
根岸線貨物も、特段運用の変更は無いようです。
昨年の記事でも書いた、EF65充当の8584レ~5692レも変わらず。
無事に残ったので、今年は久々に根岸線へ足を延ばしたいですね。
「海コン列車」も現状維持
昨年度特集で「一番の注目」として取り上げた、EF65化された「海コン列車」ですが、今年もEF65のままとなりました。
昨年度は幾度も撮影しましたが、「カラシ」こと2127号機が撮れなかったので、今年はそれを目標に狙っていきたいですね。
「カンガルーライナー」「トヨタロングパスエクスプレス」「福通エクスプレス」も現状維持
特定の企業の貸し切り列車のうち、川崎鶴見界隈で撮影できる2059レ「カンガルーライナーSS60」、2053レ「トヨタロングパスエクスプレス」、54レ「福山レールエクスプレス」も変化は有りませんでした。
EF200亡き今、東海道本線の速達列車はEF66とEF210以外ありえないので、まあ致し方ないですかね。
以上が今年の機関車運用の概要でございます。
「現状維持ばっかじゃね?」と思った方はご明察でして、冒頭の「東京タ~隅田川シャトル」関連とEF210 300番台以外は軒並み変化が無く、ここまで変わらないのも珍しいんじゃないでしょうかね。
「現状維持」という言葉は、良い意味も悪い意味も両方持ち合わせていますが、当ブログ的には昨年度とさほど変わらんのかなと思っております。
とまあ、地元関連はほぼ変化なしの改正でしたが、全国的には気になる内容がいくつかあるので、そちらも触れたいと思います。
愛知DD51が生き残った!?
昨年、愛知機関区のお膝元で行われた「鉄道貨物フェスティバルin名古屋」で、2020年で引退が発表された愛知機関区のDD51。
てっきり昨年度限りで引退したEF200と同様に、今回改正で定期運用が消滅するかと思いきや、なんと2020年度も定期運用が残りました。
しかも運用自体も昨年度とほぼ同じで、異種重連で話題となった8075レまで引き続き残るようです。
また貨物時刻表の巻末にある車両紹介のページにも記載があります。
昨年3月末で引退したEF200は、発売時点では運用中にもかかわらず削除されたので、そこから考えると少なくとも年度は越えてくれそうですね。
ただ、いつまで残るかわからないので、早いうちにもう一度愛知遠征を敢行したいと思っております。
DD200の運用拡大+DE10の運用激減
昨年「石巻貨物」に初めての定期運用が設定されたDD200ですが、昨年度DD200の量産を進めた結果、本改正で全国的に運用が設定されて本格稼働を開始したようです。
本改正で新たに設定されたDD200の定期運用
石巻貨物:1運用(昨年度のあと合わせて合計2運用)
焼島貨物:1運用
高岡・速星貨物:1運用
北九州:2運用(門司DE10と共通?)
これらは従来DE10が担っていた運用で、改正前から試運転などで入線しており置き換えフラグが立っていました。
逆にDE10・DE11の定期列車牽引の運用(所属区)はと言うと・・・
石巻貨物:1運用(仙台総合鉄道部)
秋田臨海関連:1運用(仙台鉄道部)
酒田港関連(厳密には入換扱い):1運用(東新潟機関区)
米タン関連:2運用(新鶴見機関区)
名古屋港線:1運用(愛知機関区)
水島臨海関連:1運用(岡山機関区)
くらいしか残っておらず、あとはJ-TREC・日車・川重などから発送される甲種輸送関連で充当される程度でしょうか。
ついでにわが地元の新鶴見機関区運用分に関しては、横浜羽沢駅のE&S化に伴い入換機が不要となったため、DL運用そのものが1つ純減しました。
今年度も引き続きDD200の増備が進められる予定なため、DE10・DE11の終焉は着々と近づいていることは間違いないですね。
個人的には、名古屋港と水島臨海は記録しておきたいところなので、今年はこの2点に遠征することを目標にしたいと思います。
EF67はいつ置き換えられる?
DE10・DE11と同様に、後継であるEF210 300番台の増備が進む、セノハチ補機専用のEF67ですが、本改正では運用が減るどころか充当列車が増加しました。
ごらんの通り、運用数は2のままですが充当列車は増えております。
現在生き残っているEF67は101,102,105の3機で、いずれもEF65 0番台を改造した100番台の車両です。
EF60を改造した0番台よりは経年が浅いですが、それでも老朽化していることに変わりはありません。
EF210 300番台も2020年度増備を進めるようなので、こちらも注視が必要でしょう。
といった感じで、今年ダイヤ改正における川崎鶴見界隈の貨物列車の動きをまとめてみました。
地元では「石炭貨物廃止」を除けば小変化にとどまった印象なので、安心して?遠征に行けそうなので、昨年同様遠地まで足を延ばし、貨物列車の撮り鉄に勤しみたいかなと思います。