川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

北陸トンネルと北陸特急 2023GW 北陸・紀州遠征⑫

前の記事はこちら。

北陸の部もいよいよ最後の撮影へ移ります。

ラストを飾るのはこちらです。

柵に囲まれた保線基地のような土地に、トンネルがぽっかり口を開けております。

 

ここは敦賀~南今庄にある「北陸トンネル」の敦賀側の入口です。

かつての敦賀~南今庄は北陸本線屈指の難所で、日本有数の幹線ながら単線非電化かつ4か所のスイッチバックと急勾配が点在する区間でした。

ですが高度経済成長期を迎え鉄道需要が増大するなか、北陸本線はこの区間ボトルネックとなり十分な輸送能力を発揮することができなったので、全長13.8kmの長大トンネルで一気に貫くこととなり完成したのが「北陸トンネル」です。

行政区分上は、敦賀市福井県なので北陸地方ですが、鉄道的にはこの北陸トンネルこそが「北陸への入口」という感じがしますね。

 

1枚目の写真を見ると立ち入り禁止区画っぽいですが、実はトンネルの真横に1972年に発生した「北陸トンネル火災事故」の慰霊碑が建立されており、立ち入ることができます。

なので立ち入り自体は可能ですが、場所が場所だけにバカ騒ぎは自重しましょう。

 

北陸本線だけでなく、羽越本線信越本線と合わせた日本海縦貫線の一部として重要な役割を担ってきた「北陸トンネル」ですが、敦賀駅のすぐ北側に位置しているため、北陸新幹線敦賀延伸後は、特急列車が一切走らなくなります。

引き続き普通列車や貨物列車は走るものの「北陸特急」が全廃されるのは、このトンネルにとって大きな転換点になるのは間違いありません。

なので特急列車がありしころの姿を記録しようと訪れたのであります。

 

カメラを据え付けると、さっそく北陸へ向けてサンダバが飛び込んでいきました。


7029M「サンダーバード29号」

 

それを追いかけるように普通列車が通過。


255M

 

さらに間髪入れず、今度はサンダバが上ってきました。


4032M「サンダーバード32号」

タイミングもあると思いますが、たった5分間でこの出入り量なのは、さすが関西・中京と北陸を結ぶ大動脈といったところ。

トンネル開業前の単線非電化・スイッチバック付きの線形では実現不可な輸送密度なので、北陸トンネルがもたらした効果は計り知れないですね。

 

お次はローアン気味にポータルを強調したアングルで。


8092M「サンダーバード92号」

 

お次は683系0番台が来たので、ポータルの真横から突入する瞬間をパチリ。


4031M「サンダーバード31号」

 

最後は683系が下ってくるのでサイドから。

4034M「サンダーバード34号」

てな感じで、北陸トンネルを行き交う特急列車を撮影してみました。

この趣は、同じく長大トンネルとして知られる青函トンネルっぽさを感じましたね。

 

これにて北陸本線での撮影はすべて終了です。

福井県内をメインに2日間タップリと北陸特急を撮影し、上々な成果を得ることができて満足でありました。

 

このあとはレンタカーを返却するため、滋賀県大津市へと車を走らせます。

・・・が、やってきたのは大津市中心部から15kmほど北にある湖西線堅田駅

実は本来の予定では、東海道本線膳所駅近くの営業所に返却する予定でしたが、大型連休中とあって湖西線と並行する国道161号線が大渋滞。

返却予定時刻(閉店時刻)に間に合わなかったので、急遽レンタカー屋に連絡して堅田駅前の営業所に変更してもらったのでした・・・。

 

返却予定時間に間に合わないなんて人生初でしたが、あとで関西在住のブログ友氏に聞いたところ、国道161号線は渋滞の名所だそうで、移動スケジュールの見通しがちょっと甘かったようですね (^_^;)

レンタカー屋の係員さんも、まあ連休中はしゃあないっすねぇ~という反応だったので、この手の変更は案外よくあるのかもしれませんな。

 

というわけで予定が狂わされましたが、とりあえず堅田駅前で晩飯。

本当はもっと良い飯を食いたかったところですが、すっかり疲れちゃったので吉野家で済ませました。

 

本日の宿泊地である京都市へと移動するため、まずは堅田駅から湖西線普通列車に乗り込んで京都駅へ。

時間帯が遅かったのもあってか、終始ガラガラでした。

 

京都駅から京都市営地下鉄に乗り換え。

京都市営地下鉄に乗るのは今回が初めてだったので、少し楽しみにしていたのですが、やってきたのは近鉄の車両でした。

近鉄は何度か乗ったことがあったので、ちょっとガッカリですな (^_^;)

 

四条駅で下車したあと、地下通路を歩いて阪急の京都河原町駅まで徒歩移動。

大型連休期間とあって、ただでさえ高い京都のホテル代がさらに高騰しており、貧乏リーマンが手を出せる宿が無かったので、本日は京都河原町駅ビルにあるネットカフェで宿泊することに。

先ほどの渋滞トラブルに加え、四条駅から重い荷物を担いで歩いてきたこともあり、どっと疲れました・・・。

 

疲れた体にビールとツマミを注入。

やっと一息つくことができました。

 

 

これにて前半戦に当たる北陸の部が終了でございます。

昨年のゴールデンウィークに遠征してからはや10か月、気が付けば敦賀延伸開業まであと2日というところまで迫ってきました。

別に狙ったわけでは無く、毎度ながらの遅筆が響いてこんな時期まで追い込まれ、なんとか頑張って開業前に間に合わせた格好です (^_^;)

 

つまりは今回撮影した北陸特急の雄姿が見られるのも、残すところあと1日しかないというところ。

本当であれば雪景色なんかも撮りたかったところですが、仕事柄この時期に遠征へ出向くのはなかなか難しく実現できずに終わったものの、今回の遠征では晴天のもと681系を存分に撮影することができたのはラッキーでした。

今度はちょっと短くなった北陸特急を、琵琶湖畔あたりで狙ってみたいですね。

 

 

次回からは舞台も被写体もガラッと変えて、後半戦がスタートします!!