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酒谷川での撮影を終えて、次なる撮影地へと移動します。
日の出から日南市界隈で撮影を続けていましたが、今回は北へググっと30kmほど移動しまして、宮崎市へと舞台を移します。
国道220号線をドライブしてやってきたのはこちら。
宮崎県の代表的な観光地のひとつである日南海岸は、ギザギザな岩肌が特徴の「鬼の洗濯板」が名物となっています。
最も有名なのは青島付近のものですが、実は青島以外にもいくつか点在しており、そのなかのひとつである巾着島付近のものは日南線が海岸近くを走っているので、日南線の列車と鬼の洗濯板を絡めて撮影することが可能です。
ここの鬼の洗濯板は自由に立ち入りできるので、さっそく岩場に下りてみます。
こんな感じで、陸地に向かって岩肌が尖って生えているかのような光景が、鬼の洗濯板と呼ばれる由縁です。
某北海道のローカルバラエティの藩士であるワタクシは、鬼の洗濯板の名前こそ知っておりましたが、実際に見るのは初めてだったので純粋に観光地としても楽しみにしておりました。
(ちなみに某番組でなまはげが洗濯していた場所は、実は鬼の洗濯板ではない普通の岩場だったらしいです(笑))
そんな鬼の洗濯板での撮影において重要なのは「海には潮の満ち引きがある」ことであります。
晴天なのに岩場が濡れているのでお分かりと思いますが、この岩場は満潮時には海に沈むので干潮時に来ないとダメなのですが、線路は岩場から見て西側にあるため順光で撮影できるのは午前中に干潮を迎える日のみとなります。
さらに潮の満ち引きには「大潮」と「小潮」があります。
簡単に言うと満月と新月の日は海面の高低差が大きくなる、半月の日は高低差が小さくなるため、半月の日より満月・新月の日の干潮時のほうが、より沖にある岩場まで干上がるということです。
そして岩場の露出面積が増えれば、それだけ構図の自由度も広がります。
私が遠征した日は新月の翌日、すなわちほぼ大潮の日でした。
この写真は干潮ピークの1時間前の状態ですが、道路から7~80mほど沖まで岩場が露出しており、なかなか勇壮な光景が広がっておりました。
そして2枚目の海岸線付近の写真と見比べれば分かりますが、海岸線近くは波の浸食力が強いのかギザギザが崩れている箇所も多いので、沖合に来たほうが岩の模様が綺麗な印象でした。
そういう意味でも、やはり大潮の干潮時に来るべきだと思います。
いやぁ~、たまたま遠征日が大潮でラッキーでした!・・・なんてことは無く、ちゃんと事前に調べたうえでの計画的な訪問です。
ご丁寧なことに、気象庁のホームページで潮位と満干潮の時刻が公開されております。
遠征日(2023/05/21)のデータを見れば分かりますが、大潮かつお昼前に干潮気味となる週末を狙って、今回の遠征をスケジュールしたのでございます。
こんな感じで潮の満ち引きは事前に調べられるので、遠征時のご参考にどうぞ。
前置きが長くなりましたが、そんな鬼の洗濯板で撮影を開始。
まずはヨンナナがやってきました。
1929D
ちょうど線路のバックは木々が生えているので、広角構図でも白い車体が引き立ってくれます。
ちょっと構図を変えて、お次は日南線唯一の特急列車をパチリ。
8051D「海幸山幸1号」
こちらは日南線の観光特急である「海幸山幸」です。
見どころの一つだからか1分ほど停車していましたが、車窓から見ても満潮と干潮では印象が全然違うでしょうね。
特急とはいえキハ125系はあくまでオマケなので、同じ構図でヨンマルも撮影しておきますよ。
1933D
前回撮影した日南線色のキハ40 8099が戻ってきました。
さらに構図を変えて〆ます。
1936D
といった感じで、鬼の洗濯板での撮影はこれにて終了です。
ここは狙っている構図の関係上、空多めの画となるので是が非でも晴れてほしかったのですが、初夏らしい文句なしの晴れ間が広がってくれてラッキーでした。
まあその代償として、前日の開聞岳が犠牲になった気がしないでもないですが (^_^;)
このあとは再び日南市方面へと戻るのですが、その途中で景色が良さそうな場所があったのでパチリと。
この日は本当にいい天気だったので、ドライブ目的の行楽客がたくさんいました。
私も移動がてら、ドライブを満喫させていただきました。
次回は日南市界隈へと戻り、午後の部が始まります。