川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

信州東北ローカル線乗り鉄の旅 7日目⑧ 「新幹線界の秘境駅」奥津軽いまべつ駅を散策 その2

前の記事はこちら。

信州東北ローカル線乗り鉄の旅 7日目⑦ 「新幹線界の秘境駅」奥津軽いまべつ駅を散策 その1

 

さて、奥津軽いまべつ駅の散策だけで2回も引っ張っておりますが・・・。

今回は津軽今別駅」から「奥津軽いまべつ駅」になってどんな発展を遂げたかを比較してみようかと思います。

比較前提として

 津軽今別駅:2009年3月

 奥津軽いまべつ駅:2017年8月

時点をそれぞれの基準としております。

 

まずは駅前広場から

津軽今別

f:id:kawaturu:20171212232555j:plain

奥津軽いまべつ

f:id:kawaturu:20171212232643j:plain

一見見違えるほど発展していますが、よく見ると人っ子ひとり歩いていないのは変わっていないです・・・。

ハコがどれだけ大きくなろうとも、人の流動というのは簡単には変わらないようです。

 

続いてはホームまでのアプローチ。

津軽今別

f:id:kawaturu:20171212233158j:plain

奥津軽いまべつ

f:id:kawaturu:20171211010400j:plain

奥津軽いまべつ駅になって、エレベーターが付きました

というか、津軽今別の階段付近には「津軽今別駅」という看板が無いので、ぱっと見だと駅の入口ってわかんないですね。

 

エレベーターを昇って駅舎の中へ。

f:id:kawaturu:20171212234247j:plain

駅舎までは連絡橋を渡るのですが、なんで連絡橋が必要なのかというと、駅前広場と新幹線ホームの間にある津軽線と海峡線用の保守基地を交わすためです。

 

津軽今別

f:id:kawaturu:20171212234525j:plain

奥津軽いまべつ

f:id:kawaturu:20171212234635j:plain

奥津軽いまべつ駅になってから保守基地の規模が拡大されているのがわかります。

そしてよくみると、保守基地内も狭軌標準軌のエリアに分かれていますね。

狭軌エリアのつくりは津軽今別時代から変わっておらず、津軽線との間に標準軌のエリアを追加したようです。

そして、唯一の営業路線である津軽線が一番ヘロヘロなのも相変わらずです・・・。

 

本線の配置も変わりました。

津軽今別

f:id:kawaturu:20171212235147j:plain

奥津軽いまべつ

f:id:kawaturu:20171212235100j:plain

津軽今別駅時代は待避設備を持たないただの中間駅でしたが、奥津軽いまべつ駅になってから駅構内では狭軌標準軌が分離されたおかげで待避設備ができました。

ちなみに当駅を通過する貨物列車は駅のホームは通らずにこちらの待避線に入ってしまうため、「新幹線ホームを貨物列車が通過する」というシーンは見られません

 

続いて駅構内。

津軽今別

f:id:kawaturu:20171212235737j:plain

f:id:kawaturu:20171212235755j:plain

奥津軽いまべつ

f:id:kawaturu:20171213000040j:plain

f:id:kawaturu:20171213000055j:plain

津軽今別駅はホームに掘っ建て小屋のような待合室があっただけなので、構内と言ってよいかわかりませんが・・・まあ、立派になっております。

奥津軽いまべつの椅子は常設のものではく繁忙期用の仮設用で、ちゃんとした椅子もありました。

 

続いて改札口?

津軽今別

f:id:kawaturu:20171213000455j:plain

奥津軽いまべつ

f:id:kawaturu:20171213000531j:plain

津軽今別無人駅だったので改札口なんてものはないうえに、跨線橋ではなく構内踏切で上下線を行き来する超簡素な構造でした。

※北海道側にある似たような境遇の駅であった知内駅は跨線橋がありました

奥津軽いまべつは秘境といえど新幹線の駅なので、みどりの窓口も自動改札機もちゃんとあります。

 

そして駅構内での一番の進歩は、これじゃないでしょうか。

f:id:kawaturu:20171213001522j:plain

奥津軽いまべつになってトイレが設備されました。

まあ、新幹線の駅にトイレが無いほうがどうかしていますけど。

 

最後はホーム・・・と言いたいところですが、奥津軽いまべつ駅ホームに入るのを忘れていました

ということで、津軽今別のホームだけ掲載。

f:id:kawaturu:20171213002114j:plain

f:id:kawaturu:20171213002144j:plain

本線の両サイドにホームを付けただけの構造でした。

こんな狭いホームの横をスーパー白鳥が140km/hで通過したら、なかなかの迫力だったんでしょうね。

 

続いて運行ダイヤ

津軽今別

f:id:kawaturu:20171213002906j:plain

奥津軽いまべつ

f:id:kawaturu:20171213002933j:plain

津軽今別時代は2往復しか停車しませんでしたが、奥津軽いまべつになってから7往復に増えました。

 

最後は1日当たり乗車人数

 津軽今別:1人

 奥津軽いまべつ:60人

なんと新幹線が開業してから60倍に増えました。

といっても、全国の新幹線駅の中で最下位であります・・・。

しかし、ここは青函トンネルに隣接した信号所としての役割のほうが大きいので、乗降人員だけで必要度は測れませんが。

 

といった感じで「津軽今別駅」と「奥津軽いまべつ駅」を比較してみました。

印象としては「ハコは大きく変わったけど、存在意義は良くも悪くも変わっていない」ですねぇ。

駅構内は売店すらない簡素な作りとなっており、「旅客扱いはオマケ」というのは津軽今別から変わってないなと思います。

 

最後に「訪問の証」として入場券を購入するため窓口に。

するとそこには・・・

f:id:kawaturu:20171213004437j:plain

噂に聞いていた「ご当地入場券」がここ奥津軽いまべつ駅でも売られていました。

ということで早速購入。

f:id:kawaturu:20171213004544j:plain

 ・ご当地入場券

 ・マルス様式の入場券

 ・総販様式の入場券

と3種類も購入しちゃいました。

 

「総販」というのは、簡単にいうとJR北海道独自の切符発券システム」で、北海道の鉄オタにはなじみ深いシステムなのですが、私はすっかり存在を忘れておりました。

ご当地入場券を購入時に「マルスの入場券もください」と鉄オタ丸出しの注文をしたところ、駅員さんに「一緒に総販様式もどうですか?」と勧められて、「総販」なんてあったなぁと思いだして購入に至りました。

※「総販」について詳しく知りたい方はグーグル先生に聞いてみてください。

 

総販とマルスの入場券をアップで。

f:id:kawaturu:20171213005700j:plain

同じ端末で発券しているのですが、使用するシステムによって微妙に様式が異なっているのがわかります。

もちろん、切符の効力はどちらも変わりません。

 

そしてもう一つ興味深いのが、総販、マルスとも表題の駅名は「奥津軽いまべつ駅」なのですが、下の発行駅表記は「奥津軽今別駅」となっているんです。

文字数制限でもあるんでしょうかね。

 

以上で奥津軽いまべつ駅の散策は終了です。

 

次の記事はこちら。

信州東北ローカル線乗り鉄の旅 7日目⑨ 弘南バスの奥津軽いまべつ駅アクセスバスに乗る

 

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ
にほんブログ村

鉄道コム
鉄道コム