今回から久々の飛行機ネタをお届けします。
今年のゴールデンウィークは家でゴロゴロしたり、溜まった鉄道模型をいじったりして過ごしていたのですが、唯一こどもの日だけは成田空港まで遠出しました。
成田まで遠出した目的はこちら。
ANA ホームページより
ANAが5月24日より運航を開始するエアバスA380、その名も「FLYING HONU(フライングホヌ)」です。
ANAのA380は3機導入予定となっており、初号機は3月21日に日本へ到着しました。
その後初号機は乗務員の訓練のため、成田空港をベースに関西国際空港や中部国際空港との間で、習熟飛行訓練が行われています。
エアバスA380は世界最大の旅客機として知られ、世界各国のエアラインが導入し日本にも乗り入れていますが、日系エアラインではANAが初導入となります。
そのうえ、何とも可愛らしいペイントが施された外観の特徴もあり、飛行機オタクのみならず一般の方からも注目の的となっており、就航前から成田や関空は大フィーバーとなっているそうです。
そんなわけで今回は、そんな大人気の「ホヌさん」を撮影してきました。
まずは自宅から成田空港へ。
訓練飛行は朝早くに成田空港を出発することが多いようなので、始発電車で京急川崎から品川へ移動し、朝一のアクセス特急で成田空港へ向かいます。
品川駅発車時点ではガラガラでしたが、都営線内でスーツケースを持った人たちが続々乗り込んできて、北総線に入るころには立ち客も出るほどでした。
京急川崎駅から2時間ほどで、成田空港の第1ターミナルに到着。
いつも利用する羽田空港は京急川崎からわずか20分なので、成田空港はあまりにも遠すぎますね (^_^;)
しかもこの日は朝4時起きだったので、余計に堪えました・・・。
到着早々、撮影場所である展望デッキに直行します。
朝7時だというのに結構な人出ですが、全員ごっついカメラとレンズを携えた同業さんばかりです。
ホヌさん効果恐るべし・・・。
成田空港の1ビル展望デッキは、羽田空港のようなワイヤーフェンスとは異なり、完全な金網となっていますが、金網の一部には穴があけられており、ここにカメラのレンズを差し込むことで、金網を入れずに飛行機撮影が可能です。
個人的には、ワイヤーフェンスよりこちらのほうが撮影しやすいのですが、定員や構図が穴の数や位置に制限されるため、いかに良い場所を確保できるかが勝負です。
始発で来たにもかかわらず若干出遅れましたが、そこそこ良さげな場所が確保できたので、まずは練習がてら目の前を通り過ぎる飛行機たちを撮影します。
成田空港には、羽田空港ではお目に掛かれない外国機がたくさん飛来するため、手当たりしだい撮影しまくったので、ダイジェスト版でお届けします。
F-OJSE エアカラン SB800便 ヌメア発
B-LPJ 香港航空 HX606便 香港発
9V-SKG シンガポール航空 SQ638便 シンガポール発
シンガポール航空は世界で初めてエアバスA380を運航したエアラインですが、A380の成田空港定期乗り入れは2016年夏ダイヤをもって終了しておりました。
しかし、今年の夏ダイヤよりA380の定期乗り入れが復活し、約2年半ぶりに成田空港で見られるようになったとのことです。
VN-A335 ベトナム航空 VN9318便 ダナン発
F-GZNI エールフランス航空 AF276便 パリ発
HS-LAH タイ・ライオンエア SL303便 バンコク行き
ここまでは旅客機をお送りしましたが、成田空港では貨物専用機というのも頻繁に見ることができます。
羽田空港では貨物専用機は深夜帯しか運行されないため、羽田空港と成田空港での一番の違いは、案外この点かもしれませんね。
鉄道の世界でも旅客列車より貨物列車のほうが好きな私が、飛行機の貨物専用機も見逃すはずもありません。
というわけで、ここからは貨物機を。
JA18KZ 日本貨物航空 KZ5139便 ロサンゼルス発
N854FD フェデックス・エクスプレス FX31便 オークランド発 成田経由関空行き
N853GT ポーラーエアカーゴ PO749便 シンシナティ発
貨物機は旅客機と違い、窓が無いためつるっとした外観が特徴で、機体も旅客機と同じくらい綺麗に整備されています。
鉄道の場合は「汚れた機関車」が「汚れたコンテナ」を満載した「汚れたコキ」を牽くのが当り前ですので、同じ貨物輸送でも全く違う姿をしていますね (^_^;)
そんな感じで「前座」の飛行機たちを撮影していると、お目当てのホヌさんが駐機場から出てきました!!
この日は8時40分ごろに駐機場から出てきました。
機体にはウミガメのペイントが施されています。
愛称の「フライングホヌ」とウミガメのペイントの理由ですが
ハワイ語で「ホヌ」の愛称で親しまれるウミガメは、ハワイでは大変神聖な生き物とされ、ウミガメを見ることが出来ると幸福や繁栄が訪れると言われて、広くハワイの人々に愛されています。
この特別塗装機に乗ってハワイへ旅をされるお客様にも幸福が訪れるように願いを込めて、特別塗装機の愛称を、「空飛ぶウミガメ」という意味を持つ「FLYING HONU」と決定しました。(ANAホームページより引用)
ということのようで、「幸せを呼ぶウミガメに乗って、素敵なハワイ旅行をお楽しみください」という意味が込められているわけですな。
ホヌさんは、自らの姿を展望デッキの見物客に楽しんでもらうかの如く、ゆっくりと展望デッキの前を通過し、A滑走路の北端へ移動していきました。
A滑走路の北端で反転し、いよいよ離陸へ。
4機のエンジンで、巨体をグングン加速させていきます。
ちょうど自分の正面で浮き上がり、そのままスッと離陸。
JA381A ANA NH9121便 関空行き(習熟訓練飛行)
訓練飛行のため座席や荷室はほとんど空っぽなので、巨体の割には滑走距離は短めであっさりと離陸し、関空へ向けて飛んでいきました。
無事ホヌさんの離陸姿を撮影できました (^o^)
このホヌさんは、5月24日からハワイ線に就航予定なのですが、実は成田空港で離陸する姿は訓練飛行中の今しか撮影できません。
なぜならば、ハワイ線というのはリゾート需要がほぼ全てなので
日本→ハワイ 日本の夜に出発し、現地の午前中に到着
ハワイ→日本 現地の昼過ぎ~夕方に出発し、日本の夕方~夜に到着
というパターンに固定されているため、ハワイ線に投入され続ける限り昼間に離陸する機会は皆無となるのです。
現在のフライトスケジュールだと、日本着は15:00~16:00となりそうなので、着陸であれば就航後でも撮影可能っぽいですね。
ちなみに、成田空港には第1ターミナル正面のA滑走路と、第2ターミナル正面のB滑走路がありますが、ホヌさんを始めエアバスA380は行先・使用ターミナル問わずA滑走路を必ず使用するという決まりがあります。
これはA380やB747のような超大型機は、機体がでかくて重いため2500mしかないB滑走路では滑走距離が不足するので、4000mあるA滑走路を使用しないと危険という理由からです。
ですので、ホヌさんを見学したいと思った方は、必ず第1ターミナルの展望デッキから見学しましょう。
といった感じで、ホヌさんの離陸姿を撮影完了です。
訓練のため関空へ向かったホヌさんは、お昼過ぎに成田空港へ戻ってくるので、当然その姿も撮影したいのですが、まだ9時を回ったばかりで時間はたっぷりあるので、この後も引き続き展望デッキから飛行機撮影を行います。