川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

三野瀬の海バックでキハ85系南紀を撮る 2023GW 北陸・紀州遠征⑮

前の記事はこちら。

馬越峠を下山して、早朝撮影した三野瀬方面へと戻ります。

 

本命の撮影地へ行く途中に、三野瀬~船津のラブホ横のポイントへ立ち寄ります。


8001D「南紀81号」

大型連休限定の臨時南紀で、編成が長いだけでなく臨時便が設定されていて撮影効率が良いのも、わざわざGWに遠征した理由であります。

さらにこの列車に使用されていた編成は、中間にキハ84-300番台を2両挟む貫通編成だったのも、なかなかポイントが高かったですね。

 

そのあとは今回の本命である、三野瀬駅近くの跨線橋へ。

ここは古くより紀勢本線の定番撮影地として知られているポイントです。

お手軽に来れることもあってか、今回は30名ほどが集結いたしました。

 

そんな跨線橋で今回の本命カットを。

 

サブカメも動員して縦アンでも2丁切りしておきます。


3003D「南紀3号」

太平洋も映える、文句なしの晴天でいただけました (^o^)

やはり海バックは晴れないと映えませんからねぇ~。

 

といった感じで三野瀬界隈での撮影は終了。

このあとは再び相賀へと戻ります。

馬越峠俯瞰でキハ85系南紀を撮る 2023GW 北陸・紀州遠征⑭

前の記事はこちら。

関西のブログ友氏に加え、地元熊野在住のFF氏も合流して3人パーティーになり、ここから本格的に紀勢本線での撮り鉄活動を始めます。

 

続いて向かうのは馬越峠俯瞰」と呼ばれるポイントでございます。

馬越峠世界遺産にも登録されている「熊野古道」のひとつで、石畳が続く峠道をハイキングできるのですが、その馬越峠には紀北町相賀集落と白石湖を俯瞰できるお立ち台があります。

そしてそのお立ち台こそが本遠征で一番行きいと思っていた場所でありました。

 

ただこのお立ち台は行くのが一苦労で、正攻法だと熊野古道の石畳を登山すること約1時間という、なかなかのハードワークでございます。

(一応)30代のワタクシは、観光がてら登ってもいいかなくらいに考えておりましたが、同行のなんば氏は体力的に厳しいとのことでギブアップするかも・・・と不安な面持ちなようでした。

 

しかし紀勢を知り尽くした熊野路氏は、あっさり「車で行けるよ」と我々をナビして下さり、無事にお立ち台へとたどり着くことができました。

ここはかの「青春18きっぷ」のポスター(2003年冬)にも選ばれたという、紀勢本線有数の絶景ポイントです。

少しガスがかかっているものの、奥の山々まで見渡せる好天に恵まれたのはラッキーでしたな。

 

しかし足で登るのと比べれば雲泥の差ですが、ここに至る林道もなかなかでして、サンデードライバーの私が運転するのはちょっと怖かったですね (^_^;)

蒲鉾上の深い轍や、かなりの段差も点在する悪路なので、車高の低い車やレンタカーでは登らないほうが良いと思います。

 

カメラをセットして、まずは普電で練習。


326C

2両編成だと少々物足りないですね。

 

続いて本命1本目の上り「南紀」。


3004D「南紀4号」

この構図だと5両でも豆粒ですが、やはり2両とは存在感が違いますね。

 

サブカメでアップ構図も同時撮影。

大きく弧を描いた高架橋が好いですね。

 

30分後に下り南紀が来るのですが、徐々に視程が回復してきたので、さらにPLフィルターも付けてコントラスト強めに撮影。


3001D「南紀1号」

この1枚だけを得られただけで、紀勢本線まで遠征した甲斐がありましたね。

同行いただいたお二方には感謝感謝であります。

 

といった感じで、本遠征のド本命カットを無事に撮影完了。

このあとは山を下りて三野瀬界隈へと戻ります。

古里海岸でキハ85系南紀を撮る 2023GW 北陸・紀州遠征⑬

前の記事はこちら。

いったん連載を中断していた昨年GWの北陸・紀州遠征、今回から後半の部となる紀州編が開幕します!

 

紀州編の目標は、当時引退間近のキハ85系南紀」を紀勢本線で撮影することです。

南紀」自体は何度か撮影済みなものの、そのほとんどは関西本線名古屋口でお手軽撮影、しかもどっちかというとDD51貨物のオマケで撮ったもので、南紀たる由縁の紀勢本線では未撮影でした。

 

紀勢本線といえば、青い太平洋と絡めて美しい風景カットを撮影できるスポットが点在する路線なので、キハ85系を抜きにしても一度行きたいと思っていた場所でした。

しかしながら、その風光明媚な撮影地の大半は紀伊半島の奥地にあり、そう易々とは行けぬ土地ゆえ踏ん切りがつかずいたところ、こちらの方からお誘いが。

毎度おなじみの関西在住のブログ友「なんばポヤシさん」でございます。

氏も紀勢本線へ遠征する機会を伺っていたらしく、じゃあゴールデンウィークにでも一緒に行きますか!と意気投合し、ジョイントいただくことに相成りました。

 

遠征前にワタクシ立案のカツカツ撮影スケジュールを押し付け・・・提出したのち無事承認されまして、夜明け前に京都河原町駅前に集合して出発。

草津JCTから新名神に入るころ、日の出を迎えました。

若干雲が見えるものの、本日もいいお天気に恵まれそうですね。

 

京都市から2時間半ほどのドライブを経て、紀勢本線沿線に到着。

最初にやってきたのは紀伊長島~三野瀬にある古座海岸を見渡せる展望台です。

志摩半島から熊野市にかけてのこの界隈は、リアス式海岸がもたらす入り江が点在しており、まずはそんな紀伊半島らしい地形的特徴を入れ込める場所を選びました。

手前の砂浜海岸はキャンプ場になっておりますが、5月初旬にも関わらずたくさんのキャンプ客がいるとは、さすが温暖な東紀州ですな。

 

てことで本遠征のファーストショット。


3002D「南紀2号」

ここ数年は基本編成が2両という寂しい姿になった「南紀」ですが、GWの最繁忙期ということで5両編成へと増結されておりました。

風景カット狙いのため広角構図がメインとなるゆえ、2両編成ではなかなか画になりにくいので、増結はありがたいですな。

 

といった感じで、初手は2号の1枚だけで終了。

このあとは尾鷲市へと移動しモーニングを摂ります。

やってきたのは「マック」でございます。

聡明なる本ブログの読者様におかれましては、間違っても「マクド」などという奇怪な呼び名を用いることは無いと信じておりますが、一応周知しておきますぜ若旦那。

 

という内輪ネタはさておき、ここにやってきたのは単に飯を食うためだけでなく、紀州を根城にTwitterでご活躍されている「サロン熊野路さん」と合流するため。

今回は紀州を隅々まで知り尽くした氏にナビゲートいただき、じっくりとキハ85系を追いかけ回すこととなります。

 

そんなわけで3人パーティになった紀州編は、次回からが本番です!

開業翌日の北陸新幹線に乗る その2 開業したての北陸新幹線 乗り鉄遠征⑧

前の記事はこちら。

 

福井駅見物を終えて、再び新規開業区間乗り鉄します。

福井~金沢間では、芦原温泉駅加賀温泉駅小松駅の3駅が開業しましたが、さすがに20時から全駅降りて回る余裕は無いので、今回は各停タイプの「つるぎ42号」の車内からホームだけ見物することにします。

 

最初は芦原温泉駅

ごく普通の相対式2面2線駅という感じですね。

 

県境を越えて石川県に入り、続いて加賀温泉駅

加賀温泉駅は相対式2面2線ホームの真ん中に通過線を持つ、東海道・山陽新幹線東北新幹線ではお馴染みの線路配置ですが、高崎~長野を含めた北陸新幹線の全駅で同配置を持つのは、意外にも新規開業区間にある加賀温泉駅と越前たけふ駅のみです。

定期ダイヤでこの2駅で列車退避の設定は無いものの、ダイヤ乱れ時に備えて通過設備を持たせたようですが、この翌日に湖西線で強風による大幅遅延が発生し、開業3日目にして早速効果を発揮したのだとか。

湖西線のダイヤ乱れが北陸新幹線から北海道新幹線へ波及すると、最悪の場合は札幌行き「北斗」の遅延まで引き起こしかねないので、列車密度の高いこの区間には必要な設備なのでしょうね。

 

最後は小松駅

ここは芦原温泉駅と同様に2面2線ホームとなっています。

 

といった感じで車内から見物しつつ、金沢駅に到着です。

これで北陸新幹線の延伸区間を全線完乗いたしました。

 

新幹線延伸に伴い、北陸本線金沢以南の在来線がJRから分離されたため、在来線コンコースは既存の三セクである「IRいしかわ鉄道」単独駅となりました。

かつては「サンダーバード」到着時に賑わっていた改札口も、どこか寂し気な雰囲気が漂っています。

 

在来線は分離されましたが、新幹線コンコース内にはヨンダバが健在。

付属編成のみですが、一応は七尾線特急「能登かがり火」で683系乗り入れが残るので、場違いというわけではありません。

 

本日は金沢市に一泊。

明日からは所用があるので、趣味活動はここで打ち止めです。

 

駅近くの東横インへチェックイン。

いつも通りのシングルルームです。

 

本当は金沢名物な高レベルの回転寿司で北陸の幸を・・・と行きたいところでしたが、到着が20時半を回っていたこともあり、めぼしい店は閉店時間となっていました。

なのでそれを見越して福井駅仕入れた「かにめし」で部屋飲みすることに。

時間が経ち過ぎていたのか、米粒が団子状になっていたのが残念でした・・・。

 


 

ここからは遠征のオマケとして小ネタをお届け。

翌日は朝から金沢市内で所用をこなし、その後すぐ富山県へ移動するスケジュールだったので、お昼は移動の新幹線で駅弁を食べることにしました。

 

新幹線開業に合わせて、北陸各県の駅弁業者がコラボして、開業記念弁当が何種類か発売されていました。

こちらは福井駅の「番匠本店」が手掛けたもの。

 

加賀温泉駅の「駅弁たかの」が手掛けたもの。

 

そして「ますのすし」でお馴染みの富山駅「源」が手掛けたもの。

 

で、パッケージをよく見ると全商品に崎陽軒 北陸シウマイ入り」なる文字が記載されております。

実はこの開業記念弁当には崎陽軒が協力しており、今回限りの特別仕様である「北陸シウマイ」が入っているのです。

ほかに敦賀駅及び金沢駅を含む全5社が、北陸シウマイのほかにそれぞれ地元の名産を詰め込んだのが、この北陸新幹線弁当なのです。

姫路駅の「関西シウマイ弁当」も食した神奈川県民なワタクシとしては、北陸まで来ておいて食べない選択肢はないわけでありますな。

 

てことで今回は金沢駅「大友楼」のバージョンを購入。

なかなか立派な見栄えですね。

 

中身はこんな感じ。

この北陸シウマイ、神奈川でも単品発売してほしいくらいマジで美味かったです!

他のおかずも文句なしで、結構オススメな駅弁でございます。

 

そんなコラボがあってか、崎陽軒でも関東地区で「北陸新幹線弁当 福井・敦賀開業記念弁当」なるものが期間限定で発売されました。

Twitterに上げた用の画像なのでビールも写ってますが(笑)、まさか崎陽軒が遠く離れた北陸新幹線の記念弁当を出すとは意外でしたね。

 

こちらも中身をご紹介。

この弁当でも北陸シウマイを使用してほしかったところですが、残念ながら通常仕様のシウマイでした。

この弁当を開業当日に食べて、その翌日に「ひかり」でシウマイ弁当を食べて、さらに翌日に北陸シウマイを食べたので、偶然にも3日連続で崎陽軒のシウマイを食べ続けた週末となりました (^_^;)

 

午後は富山県内でみっちり所用をこなし、帰りは長野経由で帰路に着きます。

その新幹線の中で打ち上げを敢行。

すべてを終えた後なので、完全に呑兵衛モードの布陣でございます(笑)。

 

今回はビールでは無く、新幹線開業要素を取り入れて?地酒をキメます。

北陸は日本酒の名産地でもあるので、北陸3県の酒造がコラボした記念ラベルのボトルが発売されていました。

これは事前に知らなかったので、たまたま巡り合えてラッキーでしたね。

 

 

といった感じで今回の遠征はこれにて終了。

この先大阪まで延伸するのはいつのことやら・・・という情勢ですが、ひとまず福井県と東京を直通するルートができたのは、双方にとって大きな意味があるんじゃないでしょうか。

個人的に福井県との縁は薄いのですが、これをきっかけに遠征機会が増えればいいなと思います。

 

おしまい

開業翌日の北陸新幹線に乗る その1 開業したての北陸新幹線 乗り鉄遠征⑦

前の記事はこちら。

敦賀駅の見物を終えて、いよいよ開業したての北陸新幹線へ乗り込みます!

 

今回は乗車するのは臨時金沢行きの「つるぎ92号」です。

前回の記事でもちょっと触れたように「つるぎ」は「サンダーバード」「しらさぎ」と接続する対関西・名古屋向け列車で、敦賀~金沢・富山間の運転となります。

さらに「つるぎ」の中でも、敦賀~金沢間で福井のみ停車する速達タイプと、全駅に停車する各停タイプがあり、92号は速達タイプの列車です。

 

列車は定刻に敦賀駅を発車。

発車直後に「新北陸トンネル」へ突入し、あっという間に越前市街へ。

 

そして途中駅の「越前たけふ駅」を猛スピードで通過。

せめて駅名標だけでも・・・と思いスマホカメラなりにが頑張りましたが、なんのこっちゃわかりませんな (^_^;)

 

そして列車は福井駅に到着。

敦賀~福井間は速達サンダバで30分でしたが、新幹線開業により17分へ短縮されました・・・といっても、この程度じゃ敦賀での乗り換えの煩雑さを考慮すれば、あまり恩恵はありませんね。

 

今回は自由席利用の恩恵を生かして、改札内途中下車をして軽く福井駅見物をすることにします。

福井駅の一番の特徴はこちら。

この写真がなに?と思われるかもしれませんが、実はフル規格新幹線で島式1面2線ホームなのは福井駅が唯一であり、そういう意味で大変珍しい構造なのです。

福井県の県庁所在地である福井駅には全列車停車するので通過線は不要ですが、金沢駅富山駅などほかの主要駅では緩急接続やダイヤ乱れ時の折り返しをを考慮し、2面4線にするのが普通でしょう。

ただ福井駅の新幹線ホームを巡っては様々な経緯があったそうなので、興味のある方は調べてみてください。

 

新幹線ホームからはえちぜん鉄道のホームが見えました。

福井駅の新幹線ホームは、新幹線併用前にえちぜん鉄道が仮ホームとして使用した時期があることも有名ですね。

現在はえちぜん鉄道の駅舎も完成し隣り合っています。

 

階段を下りてコンコース内を見物してみることに。

 

階段を下りた中2階には、在来線との乗換改札口があります。


さらにもう一つ降りた1階に出口があります。

直前に敦賀駅のどデカいのを見てきたのもありますが、ホーム規模に比例してコンコースも県庁所在地駅の新幹線コンコースとは思えない狭さです。

ただ幅の狭さを補うためか、中央通路を挟むように改札口が南北に分かれて2つ設置されております。

 

そんな狭いコンコースですが、意外にも駅そば屋がありました。

さすがそば処の福井といったところでしょうか。

 

そのほかに小ぶりな待合室があります。

 

新幹線コンコース内には売店などはありませんが、それを補うかのように待合室内に設置されていたのがこれ。

なんと福井駅の名物駅弁であるかにめしの自動販売機がありました(笑)。

売店に寄るのを忘れて改札に入っても、食事は確保できそうです。

 

最後にラッチ内から中央通路の様子を覗いてみます。

さすがに開業翌日の19時過ぎとあって、お祭りムードはひと段落していました。

福井県の代表駅とあってなかなか立派な駅舎なので、今度下車した時にじっくり見て回りたいですな。

 

ホームに戻ると、ちょうど敦賀行きの「つるぎ45号」が入線してきました。

敦賀の駅名は東京駅でも見られるようになりましたが、「つるぎ」表示となるとお目にかかる機会は無いので、方向幕も一通り撮影しておきました。

 

福井駅の時刻表があったのでパチリ。

こう見ると、対関西・名古屋と対東京の系統が重なる敦賀~富山間の運転本数は、なかなか多いことが分かります。

往々にして整備新幹線の末端区間は本数が寂しくなるものですが、そうはならないのが北陸新幹線の特徴といえるでしょう。

 

といった感じで福井駅見物はこれにて終了。

次回は金沢駅まで新規開業区間を乗り通し、本遠征も完結となります。