前の記事はこちら。
姫路駅から姫新線を乗り継いで、1週間前にも来た津山駅にやってきました。
前回は駅前をプラプラしましたが、今回は簡単な物資補給だけして早々に次の列車へ乗り込みます。
44本目 姫新線 869D 新見行き 津山(17:59)⇒新見(19:40)
姫新線の津山~新見間、特に中国勝山~新見は姫新線でもっとも列車運行が少なく、乗り継ぎを含めても7往復しかないので、乗り潰しにはまあまあ面倒な区間と言えます。
個人的に未乗線走破はできるだけ明るい時間帯に・・・というポリシーを持っており、下り方面だとこの869Dが陽のある時間帯を走る最後の列車ですが、東京から普電乗り継ぎだと初電出発でも869Dには間に合わないのです。
初回の記事で三島⇒掛川で新幹線ワープをしたのは、実はこの869Dに乗るためだったというのが真相でありました。
そんな869Dは定刻に津山駅を発車。
今回は2両編成でしたが、乗客は私を含めて10人ほどでした。
津山駅を出発すると、すぐに気になる施設の脇を通過。
旧津山機関区の扇形車庫を改装した「津山まなびの鉄道館」でございます。
一度訪れたいと思っているのですが、前回・今回と時間的に寄れなかったので、いつかこちらもリベンジしたいところであります。
時間は18時ごろとちょうど晩御飯の時間帯。
本日は駅弁を食すのですが、兼ねてより一度食べたかった駅弁をようやく買えたので、今回はそのレビューをしたいと思います。
というわけで今回取り上げるのはこちら。
その名も関西シウマイ弁当でございます。
「シウマイ弁当」といえば、横浜市や川崎市あたりでは駅弁という枠を超えてお惣菜的に親しまれている、崎陽軒が誇る日本屈指の有名駅弁です。
私も公私で東海道新幹線にて出かけるときは、よく朝ご飯として購入しております。
この「関西シウマイ弁当」は姫路駅の駅弁業者であるまねき食品と崎陽軒がコラボした駅弁となります。
コロナ禍による旅行自粛の影響は駅弁業界も直撃し、売り上げ低迷にあえいでいたまねき食品が崎陽軒にコラボを持ち掛け実現したものだそうな。
鉄道オタク、そして準お膝元の川崎市民なワタクシとしては一度食さねば!と思っていた駅弁でして、ようやく今回食べる機会に恵まれたというわけです。
まずは外装からじっくり観察。
本家は龍と横浜の町並みが描かれていますが、関西版は虎と関西各地の町並みが描かれています。
シウマイ弁当の本家(横浜工場)版は紐括りの掛け紙ですが、関西シウマイ弁当は東京工場版と同じく紙箱製です。
サイズ感自体はシウマイ弁当と変わりません。
フタをオープン。
経木折の容器もシウマイ弁当と同じです。
いよいよ中身とご対面です。
おおっ、思った以上に「シウマイ弁当」ですね(笑)
2つを並べるとこんな感じ。
おかずの構成は微妙に違いますが、レイアウトは完全に同じですね。
このあとは各パーツを細かく見ていきましょう。
まずは下半分を占めるごはん部分から。
俵型のごはん8個は同じ構成ですが、上に振りかけるゴマは白へ、梅干しはカリカリ梅からノーマルタイプへ置き換わっています。
ご飯のお供としては関西の梅干しのほうが合いますが、お口リセットの休息ポイントという観点では本家版のカリカリのほうが適しており、この辺は好みですね。
続いておかず部分です。
メインのシウマイは本家と同様に5個入りです。
関西版は胡椒の風味が主張し肉々しい味わいかつ出汁のうま味が濃くて、帆立のうまみを感じる本家版に食べ慣れていると新鮮な気持ちで美味かったですね。
シウマイの脇を固めるおかずたち。
・唐揚げは淡口醤油とあごだしを使用してるそうで悪くありませんが、ちょっとスーパーの惣菜っぽさを感じました。
・玉子焼きは本家は甘めの味付けですが、関西はいわゆる「出汁巻き」で甘さ控えめとなっており、個人的には関西のほうが好みですね。
・かまぼこはあんまり変わらないかな?
・魚は本家は鮪の漬け焼、関西は鯖の幽庵焼となっており、個人的に鯖が好物なこともあってアリですね。
・タケノコは関西らしく出汁が効いており、単体では本家版より関西版のほうが美味かったですが、濃い味付けに慣れている関東人的にはご飯のお供としてはちょっと物足りないかな。
・甘味は本家は杏子、関西版は黒花豆煮となっておりますが、中華弁当なので杏子のほうが相性は良いかと思います。
そして縁の下の力持ち的な左上隅のニクイやつ。
本家は昆布&紅しょうがですが、関西は柴漬けとレンコンとなっています。
本家版は休息と同時に俵ご飯2個はいけますが、関西版は休息にしかならないので、こちらは本家版の圧勝ですね。
番外でこちらも欠かせない醤油さし。
本家版は無機質な円筒状のボトルですが、関西版は可愛いおさかなタイプでした。
色々と講釈を垂れましたが、ビールと一緒に美味しくいただきました。
思った以上にシウマイ弁当に近く、かつ思った以上に美味かったですね。
ただそれ以上に、改めて本家版の完成度は凄いというのを実感しました。
おかず単体では関西版も美味しいのですが、弁当としての総合的なバランスは本家版のほうが洗練されており、発売から70年間で改良を重ねつつたどり着いた黄金比みたいなものなんでしょうかね。
この関西シウマイ弁当が今後発売され続けるのかは知りませんが、さらなるレベルアップを期待したいところです。
といった感じで、姫路駅の新名物?関西シウマイ弁当をご紹介しました。
数量限定なので入手しづらいのが難点ですが、本家を食べたことがある方も無い方も食べてみてはいかがでしょうか。
すっかり飯ブログになっちゃいましたが・・・、次回は本筋の乗り鉄記へと戻ります。