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信州東北ローカル線乗り鉄の旅 3日目① 利府支線をさくっと完乗
仙台駅からは、仙石東北ラインで石巻を目指します。
16本目 仙石東北ライン 5545D 石巻行き 仙台(8:20)⇒石巻(9:20)
車両はHB-E210系 4両編成です。
形式名のHBは「HYBRID」から来ています。
JR東日本にはハイブリッド式気動車が3形式ありますが、いずれも乗ったことが無いので、ハイブリッド気動車に乗るのは初めてです。
内装はどっかで見たことがある作りでしたが、こんな物が付いていました。
HB-E210系は「気動車」と名乗っていますが、車輪はエンジンで直接駆動するのではなく、エンジンで発電した電力でモーターを回す、いわゆる電気式気動車です。
ハイブリッド式の場合は、「エンジンで発電した電力」のほかに「回生エネルギーなどを充電したバッテリー」からも得るわけですが、そのどちらの電力で動いているかをリアルタイムで表示するLCDが車内に設置されています。
写真の時は、屋根上に搭載しているバッテリーを使って動いていたようです。
JR東日本に限ったことではありませんが、こういった設備はやる気満々の新製当時はメンテされるんですが、結局めんどくさくなって後年全検のタイミングで撤去されたりするんですよね・・・。
列車は仙台駅を定刻に発車。
乗り味は「エンジンが付いた電車」ですね。
力行や減速時は電車のごとくスムーズな動きなのですが、時折エンジンが始動するとそのときは「音だけ」気動車になります。
仙石東北ラインは途中の塩釜まで東北本線を走行しますが、東北本線内は快速運転が基本です。
今日3度目の岩切駅も通過です。
上り線へ転線し
そのまま石巻線へ転線。
右へカーブし東北本線と分かれます。
仙石東北ラインは、東北本線は交流・石巻線は直流と、電源方式が違いながらも全線電化されているので、E531系のような交直流車を入れれば気動車は不要なのでは?と思っていました。
しかし実際に通過してみて、それが不可能だった理由がよくわかりました。
東北本線と石巻線の接続線があまりにも短すぎて、車上切り替え方式に必要な無電区間を設けることができなかったからなんですね。
列車は高城町駅に到着。
ここから先は仙石線となります。
車窓には風光明媚な海岸線が広がりますが
低いところには真新しい防波堤が。
思えば東日本大震災後、仙台には仕事で何回か来たことがありましたが、その先の被災地を訪れるのは初めてです。
石巻線が合流してくると、終点は目前。
駅構内にDE10牽引の貨物列車が待機していました。
通称「石巻貨物」です。
新鶴見でも見られるDE10ですが、旋回窓の存在が北国に来たことを感じされてくれます。
石巻駅に到着。
16本目 仙石東北ライン 5545D 仙台⇒石巻
乗車時間:60分
移動距離:47.2km
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信州東北ローカル線乗り鉄の旅 3日目③ 漫画のまち 石巻から女川へ