私が鉄道模型趣味を再開してから、約1年が経ちました。
当ブログと言いますか、現在の私自身の鉄道趣味は「貨物列車」を中心に動いておりますので、当然鉄道模型においても貨物列車の比重が高めです。
そしてこの1年で貨物列車用の機関車・貨車を着々と増備を重ねてきて、ようやく実車に近い編成を再現できそうな状態まで持ってきたので、まずは現状の整理をしてみたいと思います。
まずは貨車から。
ここ1年で購入した貨車の内訳は
コキ100系:30両(KATO:20両 TOMIX:10両)
コキ50000系:16両(KATO:2両 TOMIX:14両)
タキ1000形:23両(KATO:6両 TOMIX:17両)
続いて機関車の内訳は
EF64、EF210、EF200:各1両
EF65PF:2両(KATO、TOMIX各1両)
という具合になっています。
内訳をみていただければわかりますが、機関車・貨車ともKATO製とTOMIX製が混在している状態となっております。
当然ながら両社製品を一体で運用するのが最も望ましいわけですが、そこでどうしても問題になるのが連結のためのカプラーをどうするか?ということです。
現在は両社製品とも買ったときに付属しているアーノルドカプラーを使用して運用しているのですが、個人的には不満を抱えております。
不満点としては
①連結した状態が全然実感的ではない。
②世界標準?の割に、KATOとTOMIXで微妙に異なり噛みあわせが悪い。
です。
①はともかく、②はそれに起因すると思われる自然開放が起きるので由々しき問題。
アーノルドカプラーは世界標準と言われておりますが、JISなどの工業規格で定められているわけでもないし、所詮玩具レベルの規格というところでしょうか。
というわけで不満点を解消するため、すべての車両のカプラーをKATO規格のカプラーに統一することにしました。
貨車のカプラーには「車間短縮ナックルカプラー」を採用します。
こちらの製品はKATOの「ラウンドハウス」ブランドで発売されているグレードアップ用カプラーで、1袋に10両分のカプラーが入っています。
標準のアーノルドカプラーと比較してみます。
左:KATO製アーノルドカプラー 右:車間短縮ナックルカプラー
車間短縮ナックルカプラーは一般的な機関車や貨車に用いられている自動連結器っぽい外観をしており、アーノルドカプラーと比べると実感性は雲泥の差があります。
さっそくKATOのコキ100系に装着してみました。
商品名に「車間短縮」とついているだけあり、車両間隔が半分ほどになりました。
しかし問題はここからで、TOMIXの貨車にKATOのオリジナルカプラーを取り付けられるかの検証をしなければなりません。
まずはコキ100系の台車を取り外してカプラーを仮装着してみます。
左:TOMIX製アーノルドカプラー 右:車間短縮ナックルカプラー
一応、無改造で取り付け可能なようです。
台車を車体に戻してチェック。
下:TOMIX 上:KATO
TOMIXのほうがちょっと飛び出ていますが、問題ない範囲でしょう。
KATO製のコキと連結してみます。
左:TOMIX 右:KATO
コンテナを載せた状態でもカプラーの高さはぴったりで、問題なさそうですね。
続いてはタキ1000形を検証してみます。
左:TOMIX 右:KATO
一応連結はできますが、コキと違い高さが半分程度ずれてしまいます。
各車両をTOMIXのコキと連結して確認してみます。
TOMIX製コキとKATO製タキは高さがぴったりですが・・・
TOMIX製タキと繋げるとずれるので、どうやらTOMIX製タキはカプラーの高さが他よりも若干低いようです。
タキの台車のカプラーポケットを確認してみます。
カプラーの根付部分に下駄をはかせようにも、そもそもカプラーポケットと高さがピッタリなので底上げもできなさそうです。
同じメーカーのコキとタキでカプラーの高さが違うのも驚きですが・・・とりあえず走らせてみて開放してしまうようならば、改善策を考えることにします。
最後は機関車との連結具合を確認。
まずはKATOナックルカプラーを装備したEF64で検証。
TOMIX製でもコキは問題ないですが、やはりタキは若干低いです。
しかし、機関車側のナックルカプラーが車間短縮カプラーよりも高さ寸法に余裕があるため、このままでも案外いけそうな気がします。
続いてKATOカプラーを装備したEF210-0番台で検証。
なんとこちらは、TOMIX製のタキと高さがピッタリという意外な結果に。
EF64とは逆にコキが若干ずれていますが、4分の3くらいはかみ合っているので問題は無い範囲に思えます。
EF210の仕様なのかKATOカプラーの仕様なのか、どっちなんでしょうかねぇ。
今回の検証の結果、若干の問題を抱えてはおりますが貨車側に関しては車間短縮カプラーで統一する方向で進めようと思います。
機関車側の検証については、別の記事にて行います。