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まずはホームから。
南幌延駅のホームは板張り式でございます。
これはなかなか高得点ですねぇ~。
駅の回りの様子。
駅の真横を道道が通っており、周辺にポツポツ民家が点在していますが、基本的には農地のど真ん中にある駅です。
そんな立地であるため南幌延駅の平均乗車人数は0.0人という、もはや秘境だなんだという次元を通り越して、駅本来の存在価値に疑問符が付く状況です・・・。
なのでJR北海道は南幌延駅の廃止を打診したのですが、秘境駅を観光資源としたい幌延町は駅の維持費を町の予算から支出してでも、南幌延駅を存続させたい意向のようです(実際のところ本当に予算を計上したが、JR北海道から請求は無かった)。
実は4日目に訪れた「日本一の秘境駅」と呼ばれる小幌駅も、豊浦町が維持管理費用を支出して存続させ、数々の取り組みで実際に成果を出しているので、「秘境駅の観光資源化」というのは不可能は話ではないのでしょう。
現実を無視し、口は出すが金は出さない自治体が多いなか、豊浦町や幌延町のように税金を投入する覚悟を持って駅の存続させようとするのは、簡単じゃないことは想像に難くありません。
そんな幌延町への敬意と応援の意味で、微力ながら幌延町の「ふるさと納税」についてご紹介。
幌延町では、町内の駅を存続させるため「あなたが守る秘境駅プロジェクト・マイステーション運動」という取り組みを行っております。
ふるさと納税制度を利用して、秘境駅存続のための資金援助を行うことができ、返礼品として秘境駅グッズが貰えるみたいです。
幌延町を応援してみたくなった人は、今年度のふるさと納税の寄付先に幌延町を選んでみてはいかがでしょうか。
相変わらず斜めっているのが、ある種の美意識すら感じますね。
ちなみに柱用の駅名標はありません。
続いて南幌延駅舎(?)へ。
もはや鉄道施設というより「古民家の物置」という佇まいですが、実際のところ待合室はJRではなく幌延町が管理しているそうです。
なのでJRの敷地内ではなく、ホームから道路を挟んで反対側の敷地に建っています。
そしてこの待合室、外からは中の様子が全く分かりません。
かつての「小幌の仙人」のように誰かが住んでいたらどうしよう・・・と、おっかなびっくりドアをオープン。
中は普通の板張りの小屋で、整備もきっちり行き届いています。
床にも板を敷いているので、東六線駅の待合室よりは上質だと思います。
駅ノートも置いてあります。
南幌延駅のキャッチフレーズは「母なる天塩川の畔、正しい無人駅へどうぞ!」だそうです。
「正しい無人駅」って、一体どういう意味なんでしょうか・・・。
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