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宗谷岬を観光後は、宗谷岬に居たガイドさんにオススメされた「宗谷丘陵」と呼ばれる観光スポットを散策してみることにしました。
宗谷岬の南側には丘陵地帯が広がっており、こんな感じで道路が通っているので、自動車に乗ったまま散策することが出来ます。
丘陵の眺めはこんな感じ。
宗谷丘陵は地質学的には「周氷河地形」と呼ばれ、約2万年前の氷河期に氷河が融解と凍結を繰り返したことにより、大地の一部が浸食されて割れ目の様な谷が至る所に形成されたそうです。
ちなみにこの宗谷丘陵は「北海道遺産」にも登録されています。
そして宗谷丘陵のもう一つ大きな特徴は「高い樹木がほとんどない」ということです。
これは明治時代に大規模な山火事が発生し、樹木のほどんどが焼けてしまったのですが、宗谷岬周辺は極寒地かつ風が強いため樹木が育ちにくい環境なので、いまも焼けた樹木が回復せず草原となっているそうです。
そのため、地形の凹凸を肉眼ではっきり見える珍しい場所だそうな。
草原地帯となった宗谷丘陵は、現在は牛の放牧地として活用されています。
「なんだお前?」と言わんばかりに、皆さんからじーっと見つめられました・・・。
放牧地と道路の間には電気柵が仕掛けられているので、近づきすぎて感電しないようにご注意ください。
また前述したとおり風がとても強い場所であるため、風力発電の風車がたくさん設置されています。
曇り空のほうが最果て感は出ますが、やはり風車は青空のほうが似合いますね。
いや~、天気が惜しいなぁ・・・。
そしてこの宗谷丘陵一番のスポットがこちら。
ここは「白い道」と呼ばれる場所で、その名の通り舗装が白くなっています。
これはアスファルトや砂利の代わりに「あるもの」が敷かれているのですが、一体なにが敷かれているか分かりますか?
正解はこちら。
なんと「ホタテの貝殻」が敷き詰められた道なのです。
オホーツク海沿岸は日本有数のホタテの産地であるため、実にお土地柄が反映されたスポットでありますね。
といった感じで宗谷丘陵をご紹介しました。
北海道内の丘陵地帯といえば、先日ご紹介した美瑛町が一番有名でしょう。
美瑛町は完全に農地として開発された土地なので、自然地形を利用し人間が造りだした風景という感がありますが、一方の宗谷丘陵はほとんどが自然のまま残っているため、まさに「最果ての地」というような趣でした。
距離はそれなりに離れた場所にありますが、両方訪れてみると面白いと思いますよ。
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