前の記事はこちら。
前回の記事で、無事ゴールを果たした「北海道放浪の旅」ですが、最終回となります今回は旅の総括をしたいと思います。
今回の旅ではレンタカーを利用し、14日間に渡って北海道中を回りましたが、そんな「旅の足あと」をグーグルマップ上にプロットしてみました。
本編で154回も連載したおかげで、全部で191カ所もプロットしちゃったため、訳が分かんないことになっていますね (^_^;)
各マーカーをクリックいただきますと、そのポイントの写真と記事のURLが表示されますので、適時拡大してご覧くださいませ。
14日間の走行距離はというと、前回のご紹介しましたが
総走行距離は3956.8kmで、これは東京~ベトナムとほぼ同距離だそうです。
ちなみにガソリンの総給油量は244.98リットルでした。
そんな長い旅を共にした「相棒」に敬意を表して、お写真を載せておきます。
今回レンタルしたのは、日産「ウイングロード」という車でした。
長い旅でしたが、故障もせず走り切ってくれて、本当にありがとう。
そんな旅の道中に立ち寄ったスポットで、個人的に特に印象に残った所がいくつかあったので、ここでダイジェスト代わりに振り返ってみたいと思います。
鹿部駅と道の駅の絶品タコ刺し
まずは2日目に訪れた鹿部駅と道の駅「しかべ間歇泉公園」です。
市街地から外れた山奥にある、ちょっと隔絶された場所にある鹿部駅の空気感と、道の駅で買った捌きたてのタコ刺しが絶品でございました。
鹿部町は初めて訪問しましたが、これだけで良い印象のある町ですな。
函館貨物駅 有川支線を撮り鉄
続いては函館周辺をぐるぐる放浪した3日目から。
今回の旅で「道南最大の目標」と位置付けたのが函館貨物駅 有川支線の入換列車を撮影することでして、「有川支線の主」のような存在であるDF200-901号機は苗穂工場に検査入場していたため捉えることはできませんでしたが、無事に入換列車の撮影自体には成功しました。
今度は901号機が稼働している時に、再訪したいところですね。
「日本一の秘境駅」小幌駅を初訪問
4日目は道南地方から道央地方に戻ってきましたが、その道中で「日本一の秘境駅」と名高い小幌駅を初訪問しました。
たしかにロケーションはキングにふさわしい駅でしたが、私のほかに6人くらい居合わせたため、ちょっと気持ちが萎えたのが残念でした (^_^;)
新千歳空港「生コンスポット」で飛行機撮影
こちらは伊達市から札幌市へ向かった5日目の記事から。
今回の旅を敢行した2018年7月は、西日本地方に大災害をもたらした平成30年7月豪雨(西日本豪雨)が発生したのですが、実は遠く離れた北海道地方も記録的な大雨に苛まれていました。
そのため旅の行程がボロボロに崩壊し、ベースキャンプ?だった札幌市の実家に一旦戻ることにしたのですが、時間が余りすぎたため新千歳空港に隣接する「生コンスポット」という有名撮影地で飛行機撮影を敢行することに。
この旅とは関係なく、前々から行きたいと思っていたので、結果的に楽しめて良かったなぁという印象が強く残った場所でした。
札沼線の廃止区間を全駅訪問
旅を仕切り直した6日目は、2020年5月廃止される札沼線の北海道医療大学駅~新十津川駅を全駅訪問し、その中でも一番印象に残っているのが、上の記事でご紹介した南下徳富駅でした。
廃止まですでに半年を切っておりますが、今年の年末帰省時に乗り納めに行ければと思っております。
秩父別町でキャンプ泊
今回の旅は13泊14日という長期遠征である故に、まともにホテルに連泊すると宿泊費もかなりの額になってしまうのが分かっていました。
そのため今回は、旅費の節約も兼ねてテントを持参してキャンプ泊をしながら旅をすることにし、その初回となったのがこの秩父別町でした。
焚火やら自炊やら、キャンプの醍醐味的なことは一切していませんが、キャンプ場の隣の温泉に浸かったり、テントの中でコンビニ弁当を食べたり、翌朝にとても綺麗な朝焼けを見たことが、1年以上たった今も強烈な好印象として残っています。
赤平市の炭鉱遺産を見学
7日目は根室本線に沿って富良野方面へ抜けましたが、その道中に赤平市に立ち寄った時、市内に残る石炭産業全盛期の炭鉱遺産を見物しました。
このときは外観しか見ることできませんでしたが、この大櫓は外から見ても迫力満点でとても面白かったですが、今度は内部公開されている時に再訪したいです。
雨の国道38号線を幾寅駅に向けドライブ
富良野へ抜けたあとは、映画「鉄道員」のロケ地となった幾寅駅へ向かいました。
ですが幾寅駅よりも、その道中カーラジオから流れるDA PUMPの「U. S. A. 」を聞きながら雨の国道38号線をドライブしたことのほうが、はるかに強烈な印象として残っています (^_^;)
人の記憶というものは、時として主題よりもどうでもいいことのほうが印象に残るものですが、その典型例じゃないでしょうかね。
晴天の「丘のまち」美瑛町を満喫
上述したとおり、今回の遠征は記録的な長雨に苛まれましたが、8日目は本来の夏の北海道らしい晴天に恵まれたので、行程を変更して「丘のまち」美瑛町を満喫。
どんな結果だったかは、上記の記事を見ていただければわかりますが、死ぬ前に絶対に再訪したいと思わせてくれる、とても素晴らしい景色が広がっておりました。
非鉄部門では、美瑛町が一番印象に残ったスポットでした。
「北海道命名の地」を訪問
9日目は、士別市から最北の地へひたすら北上しましたが、その途中で音威子府村にある「北海道命名の地」という場所へ立ち寄りました。
今回の旅を行った2018年は「北海道命名150周年」という節目の年でして、北海道内では大々的にキャンペーンが行われていたこともあり、ついでにふらっと立ち寄ってみたのですが、天塩川を眺めながら故郷北海道の歴史に触れることができました。
北海道在住の方は、1回くらい訪れてみてはいかがでしょうか。
幌延町内にある「秘境駅」を巡った
道北にある幌延町は、町内に存亡の危機にある「秘境駅」をいくつも抱えているのですが、それを逆手に取り「秘境駅で町おこし」をしている自治体だったので、町内にある秘境駅を巡ってみました。
その中でも一番気に入ったのが、上の記事にある「南幌延駅」だったんですが、最も有名な「糠南駅」に行けなかったので、機会があればそちらも訪れてみたいですね。
稚内港北防波堤ドームの夜景を撮影
9日目の宿泊地である稚内市では、前々から撮りたかった稚内港防波堤ドームの夜景を撮影しました。
日本とは思えぬ妖しい雰囲気は、とても印象に残っております。
「日本最北端の地」宗谷岬に到達
旅を初めて10日目、ついに「日本最北端の地」である宗谷岬に到達しました。
このあと「本土最東端の地」である納沙布岬にも行ったのですが、そちらはあまり印象に残っておらず、やっぱり「最北の地」というフレーズに心躍るものがあるんでしょうかね。
「ふるさと銀河線」の遺構の解体現場を見物
北見市内では、2006年に廃止された第三セクター「ふるさと銀河線」のロゴが残る数すくない遺構である「南大通高架橋」を見物したのですが、実はこのとき解体工事の真っ最中で、かろうじて「ふるさと銀河線」の遺構であることがわかる、まさにギリギリの状態でした。
今に思えば、完全な状態時の写真はネット上にたくさん転がっているので、むしろ解体最中の様子を記録できたのは、ある意味ラッキーだったかもしれませんね。
別海町「ロマン」のポークチャップを喰らう
今回の旅では、北海道内の名物をいくつか食しましたが、その中でも一番楽しみにしていたのが、別海町にある「ロマン」のポークチャップでした。
噂に違わぬ絶品で、死ぬまでにもう一度食べたいと思わせられたその味は、間違いなくこの旅で一番美味しかった食事でしたね。
「最果ての地」でキハ54を撮り鉄
今回の鉄道部門での一番のハイライトは、根室本線別当賀駅~落石駅間に超有名撮影地での撮り鉄で、逆光線のなか「最果ての地」という言葉が似合う絶景を行く列車を撮れて、大満足いたしました (^o^)
鉄道部門だと、ここが一番印象に残っていますね。
厚岸町で牡蠣料理を満喫
12日目は、厚岸駅の有名駅弁である「かきめし」をランチとして食べようと思っていたのですが、まさかの臨時休業でありつくことができず・・・。
その代わり、道の駅のレストランで食べた牡蠣のパスタと白ワイン蒸しが絶品でして、結果的に「かきめし」をパスして良かったと思える大満足のランチでした。
一番の「ロマンのポークチャップ」と比してもいいくらい、美味でしたね。
日本唯一のモール温泉を堪能
12日目のキャンプ泊を敢行しましたが、世界で2カ所・日本唯一のモール温泉が湧く十勝川温泉を堪能しました。
前々から一度浸かりたくて今回寄ったのですが、思わぬ名湯でございました。
恋人の聖地 幸福駅で・・・
13日目は「恋人の聖地」として知られる旧広尾線の愛国駅と幸福駅を見物。
カップルだらけのアウェーな空気の中の観光でしたが、そんな気に押されたのか雨で濡れた階段で足を豪快に滑らせ、回りの人が振り返るほどの尻餅をつくという、本編でもスルーした恥ずかしすぎるエピソードが、実はあったのです (^_^;)
そしてこの尻餅の代償は思いのほか大きく、このあと1ヶ月ほど日常生活に支障が出るほどの腰痛を患ってしまい、旅の直後の撮り鉄記事で「腰が痛くて撮影に行けない」と記したのも、この腰痛を引きずってのことでした。
てなわけで幸福駅は、私にとっては肉体的にも精神的にも「不幸の駅」なのでありました・・・。
日高本線の被害を目の当たりにする
13日目は鉄路廃止が決定した日高本線末端部を巡りましたが、その道中で高潮被害により橋桁が流された慶能舞川橋梁に出会いました。
実は予備知識があったわけでは無く、たまたま通りすがりに見つけたのですが、それだけに衝撃が大きく、日高本線巡りで最も印象に残った場所でした。
石勝線夕張支線「最後の夏」を記録
最終日は、翌年で廃止となる石勝線夕張支線の「最後の夏」を記録しました。
夕張支線は、小・中学生のころから「一日散歩きっぷ」を使って幾度も訪れた思い出の場所だったので、ちょっと感慨深い気持ちで記録したことを覚えています。
「わがまちご当地入場券」を全駅コンプリート達成
今回の旅のコンセプトは「当てもなく北海道をブラブラする」というもの。
ですがそれだと行程がダルダルになりそうなので、その動機付け・・・という表現が正しいのかは分かりませんが、全道各駅で発売されていた「わがまちご当地入場券」を収集しながら旅をした結果、無事に全101駅をコンプリート達成できました。
そんな「わがまちご当地入場券」の収集成果のご報告を。
旅の前に専用コレクションファイルを購入しておいたので、全駅の入場券をファイルに収めてみました。
このファイル、なかなかしっかりした造りなので気に入っています。
中身はこんな感じ。
とても全部は公開できないので、抜粋のご紹介に留めておきます。
本当は動画まとめてYouTubeに上げようと思ったんですが、思い付いたのが応募券を切り離した後だったのと、結構大変そうなので断念しました・・・。
これと共に収集した「キハ183系引退記念入場券」もあわせてご紹介。
こちらも専用台紙を購入して、しっかりJR北海道に貢いでおきました(笑)
まあ真面目な話、こうやって売り上げを立てて上げないと、今後出るものも出ないですから、ボッタくり価格じゃない限りは購入しております。
こちらは枚数が少ないので、全駅分をご紹介。
3枚目右下の「キハ183-1 ノースレインボーエクスプレス代走車仕様」は、別発売の収集ストラップのオマケ品です。
続いては旅の最中に食べた美味かった飯ランキングを。
これは完全に、私自身のための忘備録でございます (^_^;)
第5位 当麻町「当麻グリーンライフ」のハチミツ入りソフトクリーム
第4位 函館市「ラッキーピエロ」のチャイニーズチキンオムライス
第3位 猿払村「道の駅 さるふつ公園」のホタテ
第2位 厚岸町「道の駅 厚岸グルメパーク」の牡蠣
第1位 別海町「ロマン」のポークチャップ
でございました。
どれも自信を持ってお勧めする逸品ですので、北海道を旅する際は是非とも食してみてください (^o^)
といった感じで「北海道放浪の旅」を振り返ってみました。
今回の旅は「13泊14日で北海道をレンタカーで周遊する」というものでしたが、こんな旅はなかなかできないことだと思います。
学生なら時間はありますが、費用的にここまで大掛かりなものは結構難しいし、シニア層ならお金はあるでしょうか、こんな強行軍は体力的に持たないでしょう。
そういう意味では、お金も体力もある30代の独り身だったからこそ、実現できた旅と言えるのではないでしょうか。
今後の残りの人生で、これだけのスケールの「行き当たりばったりな旅」は、もう二度とできないと思います。
だからこそ後年になって振り返られるように、旅の最中に感じ取った心情・情景をできるだけ細かく記録することを意識し、連載を続けてきました。
その結果、本編で1年5か月・155回も連載しちゃったという、個人ブログでは前代未聞な超長期連載になったわけであります (^_^;)
こんな長期連載を無事完結できたのも、普段からお越しいただいている読者の皆様、特に「はてなスター」を付けていただいた方、コメントを書き込んでいただいた方の、応援のおかげでした。
末筆となりますが、あたらめて御礼を申し上げます。
これにて「北海道放浪の旅」は完結。
お別れに、旅の記録をフラッシュバックでお届けします。
この旅で実感したことは「北海道はとてつもなく広かった」ということ。
14日かけても、まだまだ回れなかった場所がたくさんあったので、ここまで大がかりな旅は難しいと思いますが、またいつの日か北海道を旅をしたいです。
おしまい