前の記事はこちら。
此度の遠征のメインである岩手開発鉄道編も、いよいよクライマックスです。
前段の記事でもお伝えしたとおり、現在は貨物専業である岩手開発鉄道ですが、1992年までは盛駅~岩手石橋駅間で旅客営業も行っていました。
旅客営業廃止時に各駅は信号場に「格下げ」されたものの、一部の駅は四半世紀が経った今も当時の駅舎などがそのまま残されているそうです。
今回はそんな「旅客営業時代の遺構」を巡ってみたいと思います。
てことで最初にやってきたのは日頃市駅です。
・・・と思ったら、なんとちょうど列車交換が行われていました。
残念ながら時すでに遅し、無情にも列車は出発していきました。
交換している姿、撮りたかった・・・。
気を取り直して、日頃市駅探訪を開始します。
日頃市駅は木造平屋建ての駅舎です。
現在の日頃市駅は信号場として機能していますが、駅名の看板もそのまま残されており、往年の雰囲気は残っているのではないでしょうか。
日頃市駅のホームの様子。
※ホーム内に入っているように見えますが、敷地外から撮影しています。
旅客営業時代は相対式ホームがあったそうで、駅舎側のホームが残っています。
数年前までは反対側のホームも残っていたようですが、現在は撤去されて更地化されたようですね。
駅舎の中には、タブレットキャリアーが見えました。
岩手開発鉄道は、旅客営業廃止時ですでに自動閉塞化されていたので、とっくに不要になったはずなのですが・・・
信号故障時にスタフ閉塞で動かせるよう、バックアップとして残しているんですかね?
駅舎の横にも遺構が残っていました。
この建物の裏に引き込み線があり、資材スペースとして活用されているようです。
続いてはひとつ隣の長安寺駅へ向かいます。
こちらも駅舎がちゃんと残っていました。
ただ、日頃市駅より少しお疲れな気がしますね。
早速近くで見物・・・と思ったら、残念ながら周囲は立ち入り禁止でした。
というわけで、駅横から長安寺駅で列車交換する光景を狙うことに。
しばらく待っていると、赤崎駅からの返空列車がやってきました。
このすごく目立つゼブラ柄が、良いアクセントになっています。
返空列車はゆっくりと長安寺駅に進入し、交換のため停車しました。
列車交換時は、返空列車が待避して積載列車を優先させるダイヤが組まれています。
これは長安寺駅、日頃市駅とも同じ扱いです。
しばらくすると、積載列車がやってきました。
積載列車は停車することなく、そのまま長安寺駅を通過していきました。
なんとか交換シーンも記録することが出来て良かったです。
これにて、岩手開発鉄道での撮影がすべて終了です。
此度の遠征のメインであった岩手開発鉄道でしたが、とりあえず予定していたものがすべて撮影できたので、大満足な結果になりました (^o^)
惜しむべくは天気がイマイチだったので、次回は新緑か紅葉の季節に訪れて、情景中心のカットを狙いたいと思います。
このあとは帰路に着くのですが、その道中に鉄道とは無関係ながら「寄りたい場所」があったので、そちらに寄り道することにしました。
そして今回の「2019北東北撮り鉄遠征」シリーズも、次回が最終回です。