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2019年末帰省シリーズ、今回から年が明けて2020年正月の活動記録に入ります。
が、さらに前触れもなく唐突に飛行機ネタをお届けです。
御存知の通り、日本の都道府県ではぶっちぎりの面積を誇る北海道ですが、その広さゆえに北海道内の各都市間を結ぶローカル航空路線が存在します。
そんな道内路線の運航を担うのが、JALの子会社である北海道エアシステム(HAC)という航空会社で、HACでは3機の「サーブ340B」という機体を使用しているのですが、この機体がもうすぐ退役する予定であります。
とここまでの話で、当ブログを御贔屓いただいている皆様の中には「なんかこの話、聞いたことがあるような・・・」と思った方もいるかもしれません。
その既視感、勘違いではなく正解でございます。
実は当ブログで、同じくJAL系列の航空会社である日本エアコミューター(JAC)が保有していたサーブ340Bの撮影記録を、幾度かお届けしたことがありました。
ちなみに上記記事で紹介したJACのサーブ340Bは、2019年12月20日にラストフライトを迎え、すでに退役済みであります。
そして今回の主役であるHAC保有のサーブ340Bも、すでに後継機のATR42-600の1号機が日本に到着し、4月より運行開始予定。
さらに2機目も秋に運航開始予定で、JACに続きHACのサーブ340Bも退役へのカウントダウンが始まりました。
今回はそんな退役間近のHACサーブ340Bを撮影したというお話をお届けします。
というわけで向かったのは、北海道の空の玄関口 新千歳空港・・・ではありません。
道外の方はほとんど知らないと思いますが、なんと札幌都市圏には新千歳空港以外にも空港があるのです。
JRで40分弱もかかる千歳市まで行かずとも、札幌市内にも空港があるのですよ。
「じゃあなんで東京とか大阪に行くのに、クッソ遠い新千歳空港まで行かにゃならんの?」と思うかもしれませんが、実はこの丘珠空港は市街地にあるため滑走路が1500mしかない超小規模な空港で、大型ジェット機が発着できないのです。
そのため、就航路線の9割以上は道内ローカル路線で、道外路線はHACの三沢便とFDAの静岡・松本便(夏期のみ)しか飛んでいないため、道外の方にはほぼ無縁の空港というわけなのです。
また滑走路問題以外にも、札幌市は日本海側に位置し冬季の降雪量が多く、そもそも大規模空港の建設には適さないため、降雪量が少ない太平洋側の千歳市に空港を作ったという事情もあります。
ターミナルビルの中の様子。
外観どおり、かなりコンパクトな待合室となっています。
それでも普通の空港と同じく、お土産店やレストランも設置されており、特に不自由することもないです。
というわけで、飛行機撮影のためさっそく展望デッキへ。
が、ここで思わぬ事態が・・・。
なんと丘珠空港の展望デッキのフェンスは、ガッチガチの防護体制が敷かれておりまして、お手軽撮影とはいかない厳しい仕様・・・。
事前に調べたときは、腰高のフェンスのみでお手軽に撮影できる環境だったんですが、そのサイトの情報が古かったようで、数年前に現在のフェンスに改修されちゃったようですね。
羽田空港のように、目線の高さにワイヤーフェンスを張ってくれるか、成田空港のように鉄製のフェンスにレンズを差し込める銃眼が開いていれば撮りようがあるのですが、これはワイヤーフェンスに届く足場を用意しないと無理だと思います。
とはいえ、ほかの場所に移動する時間も無かったので、腕をワイヤーフェンスまで伸ばし、ほとんど画面が見えないですがライブビューで撮影を強行。
あとは、相棒の7D2がうまいこと捉えれくれるのを信じるのみ・・・。
JA01HC JL2862便 釧路発
やってきたのは、HACのトップナンバー?であるJA01HC。
なんとかピントが合ってくれてほっとしました。
滑走路の終端まで行ったあと、プロペラ機特有の轟音をとどろかせながら、エプロンまで戻ってきました。
そのまま停止して、乗客が降りてきました。
丘珠空港にはボーディングブリッジが無く、さらに飛行機の停止位置がターミナルビルの目の前にあるため、乗客はエプロン上を歩いて移動します。
何気にこの光景、体験したいんですよねぇ~。
無事1便目は撮れたのですが、展望デッキでの撮影は厳しいことが分かったので、別の場所に移動することにしました。
ですがその途中、「レストランから窓越しで撮ったほうが良くね?」と思い、レストランからスマホで撮ってみることに。
スマホカメラじゃ、さすがに滑走路の飛行機は遠いです。
ですがエプロンに近付いてくると、結構良さげに撮れます。
JA03HC JL2816便 三沢発
エプロンに駐機している姿は、レストランから撮ったほうがいいと思います。
ただし、望遠レンズをつけた一眼レフカメラを振り回すのは自重しましょう。
撮影場所のレンタル料として、ラーメンを発注。
札幌市東区は、日本で初めて食用玉ねぎを栽培した土地であります。
それにちなみ、こちらのラーメンの麺には「札幌黄」という丘珠地区名産の玉ねぎを練り込んでいるらしいのですが、スープもかなり私好みな味付けでして、大変美味しくいただきました。
退役間近のHACサーブ340B撮影、次回は空港の外に出て撮影を行います。