前の記事はこちら。
前回の記事でも触れましたが、現在青森駅は5代目駅舎および駅前の再開発工事が行われている最中です。
2021年3月27日に切替工事が行われ、現在は5代目駅舎が併用中となっていますが、訪問当時(2020年9月)はまだ4代目駅舎が使われており、5代目駅舎の建築工事が佳境を迎えた時期でありました。
そんな工事の様子と4代目駅舎最後の姿を記録したので、ご紹介したいと思います。
まずは西口駅舎から。
これは工事中の仮駅舎・・・ではなく正統な4代目西口駅舎で、駅舎の裏にある骨組み部分は5代目駅舎と同時に併用開始する東西自由通路であります。
駅舎切り替え前は、駅の東西移動には入場券を購入して改札内を通り抜ける必要があるので、地元住民のために「定期入場券」という少々変わった定期券が発売されていたことで切符マニアには有名でした。
駅舎切り替え後は、自由通路が出来たことで改札外のまま通り抜けが可能となったことから、定期入場券も終売となったそうです。
ちなみに工事開始前の西口はこんな感じでした。
いずれも2009年3月撮影
4代目時代の青森駅西口は、どこぞの田舎町?と勘違いしてしまうような、とても県庁所在地駅とは思えぬのどかな光景が広がっていました。
そんなことから、青森駅西口駅舎は「日本一しょぼい県庁所在地駅の駅舎」とネタ扱いされるのもしばしば。
なんで西口がこんな状態なのかというと、それには青森市の都市構造が関係していて、青森市の官公庁・繁華街や駅前バスターミナルなど中心機能は完全に東口側に偏っており、その反面西口側は駅前の時点で住宅街となっています。
そのため、西口を利用するのは基本的に付近の住民だけなので、県庁所在地駅とは思えない簡素な造りだったのです。
・・・とまあ、青森に縁も所縁も無い私なりに一応フォローしておきました (^_^;)
ちなみに西口駅前もこれから駅前広場を整備するらしいので、新駅舎と合わせて大分印象が変わりそうですね。
入場券を購入して、ラッチ内へと入ります。
4代目駅舎のすぐ真横に自由通路を建築するため、跨線橋の階段部分を撤去して仮設通路と階段が敷かれていました。
階段を上ったところで、駅構内側を覗いてみます。
右側が5代目の東西自由通路、真ん中が5代目のラッチ内跨線橋、左に微かに見えるのが4代目ラッチ内跨線橋となっており、5代目では改札機能が東口に集約されます。
逆に海側を見てみます。
こちらでもなにやら造成工事を行っていました。
ここが西口広場の一部になるんでしょうか?
仮設通路を抜けると、4代目のラッチ内跨線橋にたどり着きました。
このあたりは手を入れられておらず、見慣れたままの状態でした。
このときは階段部分をガシガシ造っている最中でした。
一旦ホームに降りてみます。
個人的にこの階段を見ると「青森に着いたなぁ~」と実感したもんですが、それも過去帳入りいたしました。
ホーム上でも新跨線橋の準備が着々と進んでいました。
4代目跨線橋階段のすぐ奥に、5代目跨線橋階段を架けているところでした。
階段の奥には4代目には無かったエレベーターが新設されるようで、バリアフリー化も進められるようです。
最後は東口に回って、5代目駅舎の駅本体部分を見てみます。
ちょうど骨組みが完成したって感じですね。
この当時は「これから雪も降るのに、あと半年で完成するの?」と思ったもんですが、案外簡単にできるもんなんですな。
最後に東口駅舎をパチリ。
この4代目東口駅舎もこれから解体され、跡地には2024年度完成を目指して10階建ての駅ビルが建設されるそうな。
西口同様に、東口の風景もがらっと様変わりしそうですね。
といった感じで、青森駅の新駅舎工事の様子を観察してみました。
前述したとおり現在は5代目駅舎に切り替わっており、4代目駅舎の解体準備が行われているらしいので、もしかしたらすでに失われている風景もあるかもしれませんね。
次回青森駅に行ったときは、また観察できればなと思っています。
このあとホテルに入って一服したあと、お馴染みの「おさない」で晩御飯。
味は美味かったのですが、このあと所用があるゆえアルコールを飲めなかったのが残念でした(笑)。
このあとは徹夜で所用をこなして初日が終了。
次回から本格的に撮り鉄活動を始めます。