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高山本線での撮り鉄を終えて、岐阜駅から名古屋駅まで電車で移動します。
・・・が、駅前広場に気になるものを発見したので、ちょっと寄り道してみることに。
鎮座していたのはこちら。
元名鉄のモ513という車両でした。
現在は廃線になった名鉄美濃町線で活躍していた車両で、戸袋の窓が楕円形であることから「丸窓電車」という愛称で親しまれていたとあります。
岐阜駅前のこの場所には2019年8月に来ていたのですが、こんなのがあったのには気付きませんでいた。
・・・と思ったら、もともとは岐阜市内の公園に保存されていたものを2019年10月にこの場所に移設したらしく、前回のときには無かったようです。
そんな丸窓電車をじっくりと観察。
晴れの舞台への移設に当たりお化粧直しが施され、保存団体によりきちんと管理されているようで、青空保存とは思えない綺麗な状態が保たれています。
さらに通電されているので、夜間になると室内灯やヘッドライトが点灯するので、昼間に見るのとは違った印象があるのではないでしょうか。
中には入れませんが、ちらっと覗くことが出来ました。
2+1列の固定クロスシートのようで、中もじっくりと見てみたいと思いました。
といった感じで丸窓電車見物を終了。
存在自体全く知らなかったので、ちょっとお得な出会いでございました。
このあとは名鉄の岐阜駅へと移動。
岐阜~名古屋を移動するときは、大概18きっぷや新幹線乗り継ぎの乗車券を持っているのでJR利用がほとんどですが、今回はJRの切符を持っていなかったので、体験乗車も兼ねて名鉄で移動してみることにしました。
岐阜駅に設置されていた名鉄の運賃表。
名鉄は大手私鉄の中で近鉄・東武に次ぐ第3位の路線長を持つ鉄道会社だけあり、名古屋本線のような長大路線から数kmの支線まで多くの路線で構成されています。
そんな名鉄の一番のライバルはもちろんJR東海なのですが、実は岐阜~名古屋に関しては名鉄がかなり不利で、片道運賃はJRが470円に対し名鉄は料金表の通り570円と、実に100円の差が付いているのです。
さらに所要時間もJRの新快速・特別快速が約20分に対し、名鉄の特急は約30分となっており「遅くて高い」名鉄を選ぶ理由は基本的に無いと言っていいでしょう。
が、実は裏技?がありまして、今回はそれを使って名鉄に乗車します。
名鉄ではJRとの競争が激しい区間で「なごや特割30」という割引率の高い30枚綴りの回数券を売り出しており、この回数券だと1枚当たり岐阜~名古屋が約409円という破格の値段設定となっております。
そしてこの回数券、実は駅前の金券ショップで440円くらいでバラ売りされており、それを購入することでJR利用よりも安く移動できるのです。
たださらに種明かしをすると、実はJRの回数券も同じく金券ショップで440円くらいで売られているので、金券ショップを活用することで岐阜~名古屋はJR・名鉄どちらも同じ値段で移動することが出来ます。
JRの快速系統は結構混むので、時間に余裕があれば始発で座れる名鉄という選択肢も大いにあるのではないでしょうか。
改札を抜けると、乗車する特急電車が停まっていました。
名鉄の汎用特急の主力となった2200系が充当されていました。
2200系は別料金がかかる特別車と普通車の混成が特徴です。
特別車の入口には、それを示す表示器がぶら下がっていました。
こちらが特別車の座席。
JRの特急普通車相当の回転式リクライニングシートが装備されています。
一方の普通車。
こちらは半室ロングシート、半室転換式クロスシートという変わった座席配置となっています。
転クロを装備する311・313系主体のJRとのサービス比較と、ラッシュ時の詰込み能力の折衷案という感じでしょうか。
そして2200系で一番見たかったのがこちらの方向幕。
一見フィルム字幕に見えますが、実は「オーロラビジョンR」という特殊な液晶ディスプレイが使用されています。
このタイプの方向幕は名鉄の一部車両でしか採用されておらず、方向幕オタクな私としては一度記録しておきたかったもので、2200系でも1・2次車しか装備していないそうなので、ラッキーでございました。
私にとっては今回が人生2度目の名鉄線乗車。
いつか名鉄も乗り潰してみたいものですな。
名古屋駅からは明日に備え、駅前でレンタカーを再度借りなおします。
本日の宿は東海市に取っていたので、夜道を車で走らせながら晩飯を食うことに。
特に何も考えず吉野家にふらっと立ち寄ったのですが、なんと緊急事態宣言の影響でテイクアウトのみという対応・・・。
ほかの店も同様だったので、持ち帰ってホテルで食べることにしました。
そんな感じで、21時過ぎにようやくホテルに到着。
部屋がきれいでしたが、ちと狭かったです。
本日の晩飯。
ビールも添えてみましたが、ホテルで食う牛丼はどこか侘しいですねぇ・・・。
これにて2日目が終了。
次回からは最終日となる3日目のお話に入ります。