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石勝線沿線での撮影を終えて、本日の宿泊地である苫小牧市に向けて西へと戻ります。
が、ちょうどその道中に前々から気になっていたスポットがあったので、寄り道してみることにしました。
そのスポットがこちら。
訪れたのは「道の駅あびら D51ステーション」という場所。
名前からして、テツの要素がプンプンするスポットでございます。
しかしD51という名とは裏腹に看板車両は別のものが担っており、その看板車両こそが今回のお目当てでございます。
国道に面した敷地内にドドンと据えられていたのがこちら。
据えられているのは通称「スラントノーズ」と呼ばれていた、キハ183系基本番台の先頭車でございます。
ここに据えられているのは2018年3月改正で引退したキハ183-214です。
現役自体の姿がこちら。
2016年5月撮影
キハ183系は長期間にわたり様々な仕様で製造されておりますが、キハ183-214はもともとキハ183-14として生まれ、その後「オホーツク」の夜行便に14系を組み込むため高出力エンジンに換装し200番台へと改番された車両です。
晩年は苗穂運転所に所属し「オホーツク」「大雪」の札幌方先頭車として運用されていましたが、「サロベツ」「北斗」などで運用されていたN/NN183系に置き換えられる形で勇退となりました。
そんなキハ183-214がなぜ安平町の道の駅に保存されているかというと、引退時にクラウドファンディングが実施されたのです。
2018年3月改正でキハ183系0番台がほぼ全廃されることになりましたが、実はそれまでキハ183系の保存車はJR北海道内を含め1両も存在せず、この機を逃すと原形をとどめる車両が全滅という危機に瀕していました。
そんなこともあって保存のためのクラウドファンディングが実施されたのですが、あっという間に目標を達成し、めでたく2両のキハ183系が国鉄色に塗り直されたうえで安平町内にて保存されることが決定。
そのうちの1両である214が、2019年に新規オープンしたこの道の駅に看板車両として屋外展示される運びとなったのです。
キハ183系に加え、道の駅の名になっている通り「D51 320号機」のほか貨車や車掌車も保存されており、鉄道資料館としても機能も持っています。
ただコロナ禍の影響で訪問当時は時短営業となっており、あいにく資料館の部分は見学することが出来ず残念・・・。
ですが道の駅内では、随所に鉄道らしさを感じることが出来ました。
ソフトクリーム好きの私としては、是非とも食べてみたかったですねぇ。
一応お目当てのキハ183系は見物できたのですが、日没間際の訪問だったため暗すぎてよく見えず・・・。
というわけで、実は翌日に再訪いたしました。
車両が北東に向いて設置されている関係で、綺麗に抜ける構図だと晴れると終日モロ逆光になるのが残念ですね (^_^;)
薄曇りのほうがちょうどいいかもしれませんな。
順光側には車両ドアに階段が据え付けられています。
月に2度ほど車内公開もしているみたいですね。
正面からお顔も拝見。
追分駅近くということで、ヘッドマークは石勝線特急の「おおぞら」が誇らしげに掲げられておりました。
最後に道の駅バックと一緒に一枚。
清々しい秋空にピカピカの車体が映えますねぇ~。
ちなみに奥にも線路が1本ありますが、ここにも日時限定で普段は建物内で屋内保管されているD51が屋外に引き出され、キハ183系と並んで展示されるそうです。
日程は道の駅のホームページで広報されているので、気になる方はチェックしてみてください。
といった感じでキハ183系と再会を終えて、国道234号線をひた走り苫小牧市へ。
市内に入ってまずは晩御飯をいただきます。
今日の晩御飯は札幌市民のソウルフードの一つ「みよしの」でございます。
名物のぎょうざとカレーが同時に楽しめるみよしのセットを発注。
実はつい最近、近所のスーパーの北海道フェアでみよしのぎょうざのチルド品を買って自宅で味わったのですが、やはり本場のお店で食べるのは一味違いますね。
存分に楽しませていただきました。
普段であればこのあと宿へ直行しますが、今回はその前にもうひと活動します。
その模様は次回の記事にて。