川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

月夜の浜厚真にて 初秋の北海道撮り鉄遠征⑤

前の記事はこちら。

本日の宿泊地である苫小牧市に到着して夕食を摂り、時間は19時を回ったので宿入りしても良かったのですが、まだ初日ということもあり体力には余裕あり。

というわけで、宿へ入る前にちょいと夜遊びをすることにしました。

 

今回の舞台となりますのは日高本線でございます。

日高本線と言えば、今年4月1日に鵡川~様似間が部分廃止されたことをご存知の方も多いかと思います。

日高本線は2015年1月に発生した爆弾低気圧による高波による甚大な被害を受け、長らく鵡川~様似の間で不通となっておりバスによる代行運転を実施。

しかし復旧には鉄道設備だけでなく、防波堤など関連設備の強化にも多額の投資が必要となりましたが、万年大赤字のローカル線だったこともあり鉄路での復旧を断念し、不通区間はそのまま正式廃止となりました。

 

そんな部分廃止後の日高本線を本当は翌朝訪問する予定でしたが、今回はその下見も兼ねまして「夜の部」を急遽開催。

沿線には北海道最大の火力発電所「苫東厚真発電所」があり、最初は工場夜景的なカットを目論んだのですがしっくりした構図が無かったので、定番撮影地である浜厚真駅近くの厚真川橋梁で光跡狙いのバルブ撮影をすることにしました。

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この日は「中秋の名月」の翌々日で、15分くらい前までは綺麗なお月様が見えていたのですが、残念ながら本番は雲に隠れてしまいました・・・。

 

ちなみにこの河川敷に車を入れた瞬間、河原からいきなりオスのエゾシカが目の前に飛び出してくるというハプニングがありました (^_^;)

鹿ごときで・・・と思うかもしれませんが、エゾシカは奈良で見るような本州在住の鹿より一回りデカくオスだと100kg以上あるため、まともにぶつかったら最悪廃車になっちゃうレベルですので・・・。

今回は借り物(レンタカー)なので、ぶっちゃけ壊してもNOCを負担するだけで済みますが、フェリー利用で自家用車で来る方はヒグマだけでなくエゾシカにも十分ご用心くださいませ。

 

そんなハプニングを無事回避して、お次は近くにある浜厚真駅へ。

駅前広場?から、先ほどの車両が折り返してきたところをバルブします。

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ここではおぼろげながらお月様が顔を出してくれました。

月明りと1本の街灯のみが照らし出す浜厚真駅とヨンマル、この光景もあとどのくらいの時間見ることが出来るでしょうか。

 

出発シーンもいただきます。

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こんな時間に乗降客などいるはずも無く、ディーゼルエンジンの音だけが響いたあと、浜厚真駅は再び静寂に包まれました。

 

と言いつつ、実はこの夜は駅寝のチャリダーさんが待合室に滞在されていました。

お互いこんな時間に他人がいると思うはずも無く、目が合った瞬間にお互いビックリしたのが印象的でした(笑)

 

これにて夜遊びを終えて、苫小牧市へと戻り宿へ。

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※翌朝撮影

今宵はコンフォートホテルのお世話になります。

 

お部屋は普通のシングルルームです。

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セイコーマートでクラシックとやきとりを調達し、軽く晩酌しておきました。

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これにて初日が終了。

次回から2日目のお話に入ります。