川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

引退間近のキハ183系 最後の乗り鉄をする その3 2023オホーツク遠征⑬

前の記事はこちら。

車内を一通り探検したころ「大雪2号」は北見駅に到着。

ここから先はグリーン車にどっしりと腰を据えて乗り鉄を満喫いたします。

 

そんな私の心を誘惑するかの如く、北見駅発車後に1枚の冊子が配布されました。

車内販売のお知らせのチラシでございます。

 

現在JR北海道管内では、北海道新幹線を含むすべての特急列車で車内販売は行われていませんが、石北特急「オホーツク」「大雪」の一部列車では沿線自治体関係者による車内販売が不定期で実施されています。

ちょうど今回は偶然その実施日にあたり、私が乗車した「大雪2号」では北見駅~上川駅の間で行われていました。

 

この日の車内販売は北見市が担当していて、北見市や隣町の陸別町の特産品のほか、鉄道グッズなどが販売されていました。

グリーン車の車販スペースも有効活用されていました(笑)。

 

応援の意味も込めて2品ほど購入。

北見氏の老舗菓子店の「熊のまくら」という黒糖菓子と、留辺蘂産の「白花豆」を使用したプリンです。

 

プリンはこんな感じ。

大粒の白花豆がプリンの上と中に1つずつ入っており、プリン部も濃厚でかなり旨しでオススメでございます。

 

ちなみに「熊のまくら」のほうは、北見出身の母親へのお土産として実家に持って帰ったのですが「なにこれ?初めて見た」って反応で戸惑いました (^_^;)

お味のほうは素朴な黒糖菓子と言う趣で、普通においしかったです。

 

そんな車内販売を購入したころ、列車は石北本線の2大難所である「常紋峠」へと差し掛かります。

急曲線と勾配が続く区間なので、キハ183系と言えどさすがにきついのか、ゆっくりと峠を登っていきます。

 

峠の頂上には旧常紋信号場と常紋トンネルがあります。

ここは蒸気時代、石北本線の有名撮影地として知られていたそうですが、信号場は2017年に廃止され現在は使用停止となっています。

 

常紋トンネルを超えて遠軽側に出ると、石北本線屈指の有名撮影地である146kpポイントに差し掛かります。

ここは常紋峠の山の中にあるポイントですが、春~秋シーズンは林道を通って普通の乗用車でも簡単に行けるのでヒグマに遭遇するリスクさえ覚悟できれば見た目のわりに苦労しなくても行くことが出来ます。

ただ今回のような真冬では林道も除雪が入らないため、雪道を徒歩で数キロ行軍して峠を登らなければならず、天候次第ではかなり大変なポイントとなります。

 

今回はそんな164kpに誰かいるかな?と思い車窓から確認してみると・・・

やはりキハ183系の引退間近だからか、お1人の猛者が峠を登っておられました。

ただこの日は前日から積雪も無く気温も高かったので、冬山登山には比較的好条件だったのもあったかもしれませんね。

 

列車は常紋峠を下りきって遠軽市街へ。

 

遠軽のランドマーク「瞰望岩」が見えると遠軽駅に到着です。

遠軽駅では平面スイッチバック配線で、ここから先は進行方向が逆となる関係で3分ほどの停車時間が取られています。

 

私も飲み物購入のついでにホームに降りて車両をパチリ。

真冬だと最後尾は走行中に巻き上げられた雪が付いて雪だるまのようになることもしばしばですが、この日は前述した通り降雪も無く気温も高かったので、綺麗な状態で撮影することが出来ました。

 

遠軽駅駅名標とも絡めてパチリ。

このスイッチバックの光景も間もなく見納めとなります。

 

この遠軽駅が網走駅~旭川駅のだいたい中間地点に当たるので、キハ183系乗り鉄旅も文字通りここで折り返しとなります。

このあと列車は石北本線最大の難所を超えて、終点の旭川駅へと向かいます。