川崎鶴見鉄道録

川崎・鶴見界隈の鉄道に関するブログ

15年ぶりに餘部橋梁を渡る 山陰本線 全線踏破の旅 2日目④

前の記事はこちら。

城崎温泉で一息ついた後も、どんどん西へと進んでいきます。

10本目 山陰本線 171D・531D 鳥取行き 城崎温泉(11:56)⇒鳥取(13:54

京都駅から続いてきた電化区間城崎温泉で終わり、この先は伯備線との接続駅である伯耆大山駅まで非電化となります。

車両も国鉄型の普通用気動車の代表であるキハ40系がこの旅初登場と、いよいよ「偉大なるローカル線」らしい風情が漂ってきましたね。

 

そして今回の「山陰本線 全線踏破の旅」ですが、個人的に山陰本線で未乗車なのは

城崎温泉~鎧
餘部伯耆大山

・益田~幡生
長門市~仙崎(仙崎支線

でありましてここから山陰本線未乗車区間乗り鉄が始まるのです。

そういった意味では、いよいよ旅の本番といったところでございますな。

 

列車は定刻に城崎温泉を発車したのですが、乗車率は予想外にも通路までギッシリ立ち客が出るほどの大混雑で、今回の旅で一番混雑していた列車でした・・・

なんでこの列車がこんなに混雑したのかは、後ほど種明かしをいたします。

 

そんなこんなで大混雑のヨンナナは、鳥取に向けて走り出しました。

まず最初に、春の山口・関西遠征でブログ友氏と訪れた竹野川橋梁を通過。

撮り鉄で訪れたときは田植え真っ最中の茶色い風景でしたが、その成果?が出て青々とした稲が夏空に映える良き田園風景になっていました。

 

列車は最初の駅である竹野駅に到着。

竹野駅周辺には海水浴場などがあるようで、ここで降りる方も意外といらっしゃいました。

 

ついでに上り列車と交換します。

 

竹野駅を出るとちらっと日本海が。

地元の相模湾を除き、この旅初めての海を見ることが出来ました。

やっぱり夏の乗り鉄は、海を見るとテンションが上がりますね(笑)

 

そんな旅のお供にはこちらをチョイス。

城崎温泉駅で見つけた、琴引浜で取れたという塩を使ったサイダーです。

なかなか美味かったのでオススメでございます。

 

しばらく所々海を見ながら過ごしていると香住駅に到着。

ここでも上り列車と交換したのですが、この列車にはヨンナナトップのキハ47 1が連結されていました。

 

そして列車は海も見える鎧駅に到着。

この鎧駅には、実は15年ほど前に来たことがあります。

 

というのも、鎧駅と隣の餘部駅の間には有名な餘部橋梁があるのです。

この年の春に敢行した撮り鉄遠征で、15年ぶりに餘部橋梁を訪問したことを上の記事に書いているのですが、実はその15年前に訪れたときに先代の橋梁を渡るため鎧~餘部間だけ1往復乗車しておりました。

なので今回は、新しくなった餘部橋梁を15年ぶりに渡るのが、本遠征の楽しみの一つなっていたのです。

 

いくつかのトンネルを抜けて、15年ぶりの餘部橋梁に突入!

橋梁は生まれ変わり、ちょっと鬱陶しい風防が付いてしまいましたが、15年前の残暑厳しい日に見た美しい海は、たぶん変わってないんじゃないでしょうか。

 

橋梁の餘部方に差し掛かると、なにやら線路や歩道が出現。

こちらは上の訪問記事でも触れた観光施設の設備です。

春は向こう側の歩道に立っていましたが、その4か月後に今度は列車に乗って新生餘部橋梁を通過したわけです。

 

橋梁を渡り切って、列車は餘部駅に到着です。

 

と思ったら駅にはものすごい観光客の姿!!

 

そして城崎温泉からずっと立ちっぱなしだった乗客が、続々と降りていきました。

皆さん餘部橋梁を目当てにこの列車に乗り込んでたのですね。

 

このときは「そんなに餘部橋梁が好きか?」と思っていたのですが、帰って調べるとワケがあって、どうやらこの切符の影響だったようです。

JR西日本が昨夏に発売した、サイコロを振って出た行先に旅をすると行く企画切符「サイコロきっぷ」の目的地の一つに餘部駅が設定されていたらしく、この切符の利用期間中は餘部駅を引いたお客さんで賑わっていたそうな。

そして今回はお盆休み真っただ中だったので、余計に人出が多かったのが立ち客が出るほどの混雑の理由だったようです。

 

そんなわけで餘部駅を発車した時には・・・

通路部分までギッチリ立ち客で埋まっていた混雑から一転、余裕で着席可能なゆとりある車内になりました(笑)。

18きっぷシーズンなので同業さんのチラホラいて普段より混んではいたものの、大体これが本来のこの区間の姿なのでしょうね。

 

といった感じで15年ぶりに餘部橋梁を渡りましたが、鳥取駅までの旅はもうしばらく続きます。